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春秋の渡り時期に見れる野鳥 コマドリ

 コマドリ、コルリ、ノゴマの3種は、関西の都市部に住む者からすると観察機会の少ない貴重な野鳥。春に南から海を渡ってきて、都市公園に飛来。数時間〜数日滞在して、北に飛んでいきます。
 4月から5月の1ヶ月が都市部の公園で観察できる期間です。なんとか3種に出会えるように、週末は大忙しです。

 コマドリは、中国南部などで冬を過ごし、4月に日本にやってきて、1000m以上の高地で繁殖します。
 海を越えて移動してきた後、海辺の公園などに立ち寄ります。また、秋の南への移動時期にも、公園に立ち寄ってくれることがあります。

 コマドリは、「ヒンカラカラ」と囀ります。この鳴き声が馬(駒)のいななきに似ていることから「駒鳥」と名前がつけられたようです。
 コマドリは、頭部から背中・尾・翼、喉がオレンジ色で、胸・腹が灰色です。オスはより鮮やかなオレンジ色で、メスは色が薄いです。
 オオルリやキビタキのようにオスとメスの姿が明らかに違うようではなく、少し違うという感じです。

オスのコマドリ(2015/4/18)
メスのコマドリ(2023/4/16)

 コマドリを観察するなら春がお勧め。南から一斉に日本を目指して、海を越えて飛来するので、公園の滞在が1日程度であっでも、次々と来るので、出会える確率は高くなります。過去に、都市公園に10羽のコマドリがいたということもありました。

 コマドリは、地面におりて、食べ物を探すことが多いので、公園の大きな木の根元や生垣の中に潜んでいたりします。また、「ヒンカラカラ」と囀ってくれるので、周辺を探すと、コマドリの姿を確認できます。
 意外と街中の小さな公園に降り立っているかもしれません。でも、すぐに飛び立ち、居ても数時間程度の滞在なので、本当に偶然の出会いです。

 コマドリは、裏山にも現れてくれます。小川の草むらの中から、コマドリの囀りが聞こえます。なかなか、姿は見れませんが、4月中旬からゴールデンウィークにかけて、朝、外に出ると「ヒンカラカラ」の囀りが聞こえてくるときがあります。
 コマドリの囀りが聞こえる中、会社に行かないといけない時は、少し悲しい気分です。
 裏山でコマドリを見るのは難しいですが、たまに水場に現れてくれるので、観察できます。

裏山の水場に現れたオスのコマドリ(2021/4/25)
裏山の水場に現れたメスのコマドリ(2020/4/30)

 例年、春先にコマドリを求めて、都市公園や渓流に出かけています。

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