夢 一
次で三度寢になるが、明らかに睡眠の質が惡いと看て、熱い緑茶を飲んでから寢ることにする。二度夢を見た。さっき見た夢は、儂(わえ)が友人Yに「金儲けに都合の好い状に、無情に自然が破壊される此社会が嫌になってしまったよ。」と言うた。然れども友人Y聞く耳持たず、屋台に這入っては何事かを言うて注文し、店員、友人が何を言っているのか分からないといった様に看える。雖然店員、適当な品を出す。其を友人Yは黙って受け取り、満足氣に其を喰うて居った。
アイスクリームを食べ、ピッツァを食べ、あと最う一品何か食べていた。確かに憶えているのは、其等はみな片仮名で表される喰物であった。儂はその横で黙って並行して歩行いている。友人Yの行く末を見守る状に。
そうして歩行いている道中、じてこに乗った友人Mと偶然逢うた。
此方の友人M、現在受験勉強を確り頑張り「いい大学」に這入った三回生の者で、その勤勉性逞しき御仁にて有り。その友人Mとの仲は些細(いささか)好ろしくはない。以前ワクチソ接種の話をしてみると口論になりて、なるべく喧嘩を避ける細心の注意を払い、「陰謀論か、テロか」等面倒な事言われはいたけれども、不和になると最といけないので「陰謀は陰でこそこそ企てるから陰謀なんだ。」と返し有耶無耶にして、喧嘩は避けれたはしたに一寸ばかし心の溝ができてしもうた。距離を置いて居る故、一寸の溝が一尺にまで深くなっていなければ好いのだが、然て。
特にしつこくねちっこい性格ではないので、自分の思う事は他者に強要したり、自分の思い通りにならないからと言って暴力的に他者を抑圧する事もない。畢竟、この夢でも儂は口を真一文字に結び黙していた。
(嗚呼、面倒だ。)
その後は友人Yが喰うている物に友人Mは興味を示してい、友人Yは普段小食故に「よく喰うな。」とか言うて笑って居った。儂も横で苦笑している。本当に。
ここで場面が切り替わり、今度は何やら自分の調べた物を発表する場面になった。是は實に謎めいた夢で説明が少々難儀と思しき場面である。我々はパイプ椅子に座らされ、机の上に自分が調べたであろう資料(レシートに相当する紙切れ)が散らばっていた。その中には自分の調べたのと違う、自分の発表する順番の前の者の調べた資料も紛れ込んでいた。
白板(ホワイトボード)の前に彳(たたず)む先行は、担当する先行が休みというんで前の者の資料を見て発表せよと無理を言うてきた。前の者の資料が氏名と日付、あとは読めぬ字が數行したためてあるだけで何を調べてきたのか判然らない。自分の資料はびっしり書いて在った。儂は右後ろに座っている高校の時仲善かった女友達Hに、その可笑しさを話し笑い合い、自分の出番になるまで有意義に過ごしていた。先行の御咎めなし。
しかし、その日、自分の出番来る事なく、明日に持ち越して発表を行う事になった。此処で夢が醒める。
九時半以降に寐た時の夢は肉まんを食べる夢であった。二回聯続喰物の夢を見る。余程飢えてい、喰物が恋しくなっているに相違いない。
夢の話は先ずTwitterに簡易的に投稿し状と思いはしたが、二個目のスレッドでどうも収まらず、つらつらと述べても仕方がないと看て、noteを利用する事にした。誠に便利なツールだと思う。恁ういうのはお金稼ぎしたい者が何処ぞのアプリを利用してTwitterで拡散しているとばかり思うてはいたが、お金稼ぎに興味のない儂でも樂(たのしめ)、創作活動出来るのは有難い。
緑茶を飲んでちょちょいと書いたら寐るとか言っておきながら、午前五時になりて緑茶は飲み干してしもうた。三度寢する機会が奪われたであろう。是を書き了えたら大量の洗濯物を回さねばならない。
扨。
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