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44/遺伝子変異

2023.6.2(金)がん告知から44日目
※一部6/6に腫瘍マーカー数値を訂正しました。

こんばんは。
今の「こんばんは」は本当の「こんばんは」で、
今朝の「こんばんは」は偽の「こんばんは」で、
朝も夕も「こんばんは」を初めて使った熊谷です。
#昨日の記事は今朝書きました

▼異常な検査結果


がん告知以降、
比較的ポジティブに生きてきました。
発信もnoteは毎日、
音声や動画は体調と気持ちが良い状態の時に。

なので、
先にお伝えしておきますが、
今日の内容は若干ネガティブになるかもしれませんが、
治療に対する気持ちは前向きですので、
そのあたりはご理解ください。

また、
様々な情報を検索すると思いますが、
それ以上に僕は情報収集をしていての今なので、
悲観せずに応援してくれたら嬉しいです。
(ハートやコメントは励みになります)

お気に入りのsangacio「にゅ」

まずは、
今日は検査と診察がありました。

今日の検査後に、
担当医と今までの検査結果の報告と比較。
そして今後の治療(抗がん剤)の説明がありました。

検査結果は、
・4月に総合病院で行った検査結果
・5月に大学病院で行った検査結果
(1回目の抗がん剤治療終了後)
・退院前5月26日に行った血液検査結果

これらの、
・腫瘍マーカー
・肝機能
・CT画像
を見ながらの説明を受けました。

腫瘍マーカーは、癌の進行とともに増加する生体内の物質のことで、主に血液中に遊離してくる物質を抗体を使用して検出する臨床検査のひとつである。また、生検で得られた検体や摘出された腫瘍の病理組織標本を免疫染色し、腫瘍の確定病理診断や組織型の鑑別に用いられるなど臨床検査の場で多く使われる。

ウィキペディアより

まず、衝撃だったのが、
肝機能と、腫瘍マーカーの数値がとんでもない異常数値だったことでした。

4月20日の告知の際にも数値を見ましまたが、
その時はサッパリ覚えていませんでしたが、
今日は暗記するレベルでしっかり見てきました。

詳しくは、
「肝機能 正常値」「腫瘍マーカー 異常数値」とかで検索してみてください。
色んな数値が出てくるので大変ですけど、
まぁ具体的数値とか数値が合ってるとかよりも、
僕の数値の異常さを知ってもらえれば良いです。笑
#異常さって

肝機能の数値は【50】までが正常で、
(普通は0〜5だそう。お酒を飲んでると20〜25。31を超えても要注意。)
それを超えると異常(なんらかの病気や癌の可能性がある)ということなんですが、

僕の場合は、
4月で【350】
5月で【420】

(数値はざっくりこれくらいってことで。)

腫瘍マーカー(CA19-9)の数値は【37】までが正常で、
それを超えると異常。

僕の場合は、
4月で【66,000】
5月で【130,000】

(これも数値はざっくり)

※数値合っていました!(7/5訂正)

聞いていて(目で確認して)数値がヤバすぎて、
『これヤバくないですか?』って笑ってしまいました。

4月の数値もとんでもない異常なんですが、
4月の検査から1ヶ月も経たずに、
5月の検査結果は更に増えて、
腫瘍マーカーは【桁】がひとつ増えてます。

当然ながら、
お酒も辞めたのにこの数値です。

担当医からは、
『異常なスピードで増えている』
『治療が1ヶ月遅れたら手遅れになっていました』と…。

▼担当医の言葉と、新たに発覚した遺伝子変異


その時に、
総合病院で4月20日に、
がん告知をされた日。

その時の担当医から、
『今の状態での根治(切除)は難しいです。』
『今は根治治療ではなく延命治療を優先しなあといけません。』
『1日でも早い治療をおすすめします。』

と言われた意味をようやく理解しました。

その時は、
『なんで治そうとしないんだ!』
『可能性があるなら根治を目指すべきだ!』と、
心の中で思いましたし、
同席していた両親も同じ気持ちだったと思います。

けれども、
この4月の数値を見ただけでも異常。

さらに、
4月のCT画像(レントゲン写真みたいな)には、
肝臓への転移がポツポツと(多発)ありました。

今は根治よりも「生きること」を優先して、
生きながら「可能性を探る」決定だったんだと腑に落ちました。
(ありがとう、YouTuberジョーブログ先生!!)

↑この記事にジョーブログ先生出てきます。笑

そして、
このCT画像は【4月】と【5月】のがありまして。

【4月】のCT画像では、
ポツポツあった癌の転移は、
【5月】のCT画像では、
肝臓を覆うほどびっしりと広がっていました。
(放射線治療や重粒子線治療はポイントに照射する治療なので、僕の肝臓は不可)

数値にもビックリしましたが、
この画像にもビックリ!!

この原因は、
総合病院で行った遺伝子検査の結果(最近結果が出まして)で判明しました。

「BRAF遺伝子変異」です。

BRAF遺伝子変異は、細胞増殖の指令の伝達に関わるBRAF遺伝子の異常です。 BRAFの600番目のアミノ酸はバリン(V)と呼ばれる必須アミノ酸ですが、これが変異によってグルタミン酸(E)に変わると、増殖しろという命令が出し続けられ、がんが無秩序に増殖し続けます。

がん情報サイト「オンコロ」より

この遺伝子変異により、
急激にがん細胞が増えた可能性が高い。ということ。
ちなみに大腸がんで、
この変異に該当(陽性)となるのは、
全体5%前後とのこと。
#BRAF遺伝子変異S状結腸癌
#多発肝転移

確かに1ヶ月経たずにコレなら…と、

最初に行った病院の先生の「肝臓に異常」と見立ててくれて、
すぐに紹介状を出してくれたこと。

紹介状を受け取り、
すぐに胃(最初は胃の不快感から受診しました。)と肝臓検査の日程を調整してくれて、
告知をしてくれた先生。

その後に、
「すぐに治療をすべき」と判断し、
すぐに受け入れしてもらえるように紹介先の大学病院の元同僚医師にコンタクトを取ってくれた先生(ジョーブログ先生)

そこから、
すぐにCVポート造設と、
抗がん剤治療を進めてくれた現在の担当医。

心より感謝です。
これが1ヶ月遅ければ、
僕の命は半年持たなかったかもしれません。
いや、もっと短い可能性もあったかも。

▼新しい治療薬を含めた抗がん剤治療


希少な遺伝子変異が分かり、
さらに難易度が上がってきたわけですが、
落ち込んでいる暇もなく情報収集をしたところ、

2018年頃までは、
BRAF遺伝子変異への効果的な治療は無かったそう。

ところが、
様々な治験の結果、
世界的にBRAF治療が提言され、
国内では2020年11月に保険認可された薬もあり、
それを今後の治療では使っていくそうです。
(改めて治験者や研究者には感謝です。)

担当医からも、
『急速に増加する原因が分かれば、そこへアプローチが出来るので良い知らせと思ってください』とのことでした。

副作用もまた変化するかもしれないし、
手のしびれや、喉のしびれ(声枯れ)も、
今以上に長引くかもしれないとは言われました。
(それくらい余裕です!ゲロ吐くのも沖縄で先輩のお気に入りの靴に吐きましたので、余裕です!笑)

ちなみに、
胆嚢の炎症がありましたが、

これも、
『急速に増速するがん細胞と抗がん剤治療がぶつかり強い反応を起こしたと思われる。』とのことで、これも納得でした。

そりゃあ、
がん細胞からしたら「どんどん増やせ〜」って、
倍以上に増やし続けてきたところに、
治療薬がドーン!って急に入ってきたら、
「おいおい、邪魔するな!」って抵抗しますよね。

(うんうん、がん細胞の気持ちも分かるけど、ごめんね。僕の身体には不要なんだわ。)

最後になりますが、
先ほど、肝機能と腫瘍マーカーの数値の話をしました。
(CTは何回も撮れないので(放射線を浴びるので)血圧検査の数値で推移を見ていくようです。)

肝機能
【4月】350
【5月】420

腫瘍マーカー
【4月】66,000
【5月】130,000

これに、
直近の数値も入れてみます。

肝機能
【4月】350
【5月】420
【5月26日】340

腫瘍マーカー
【4月】66,000
【5月】130,000
【5月26日】110,000

イェイ!!
どっちも下がっていました!

つまり…
今の治療(抗がん剤)が効いているという何よりの証拠。
(他にも要因はあるかもだけど)

BRAF対応の薬も追加されると…

楽しみですね!!楽しみでしかない!!!

今は担当医と薬を信頼して、
あとは自分のメンタルと体調(疲れ)を安定させて。

うんうん。良い感じです。

異変を放っておけば、
数ヶ月の命だったかもしれないし、
治療が遅れたら、
半年の命だったかもしれない。

でも今は治療薬も治療方法もまだある。
次の打ち手もある。
それ以外の選択肢もまだある。

なにより、
治療が出来るだけ有難い状況。
手遅れにならずに良かった。
抗がん剤が効いて良かった。

次の治療薬も効いてくれよ!!

ではまた!

先輩がくれた三井の寿

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熊谷翼/大腸がんステージⅣ/
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