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マンション・アパートのインターネット設備~本当の差別化とは?賃料も上がる?~

 こんにちは。今回は空室対策の一環になると思います。春以降実務の場面でも入居希望者やすでに入居されている方からのインターネットについての質問、相談が多く寄せられました。

はじめに

数年前より『賃貸物件に無料インターネット設備の導入は空室対策になりうる』という話は皆さんよく聞いてこられたと思います。

今回は物件オーナーがどのサービスと契約したほうが良いか参考になればいいなと思っています。

サービスの種類

ご所有の物件にネットを導入する際に、サービスを提供している業者さんはほんとにたくさんおられます。まず前提として比較する項目としては、

①設備導入工事費(イニシャルコスト)

②月々の支払(単価○○円×戸数)

③契約年数の縛り(中途解約した場合、未経過月料金は違約金となる場合があります)

 この3点は最低でも比較してみてください。

そして大きなポイントとして、

①分配方式

光ケーブルを物件の集合装置へ接続し、そこから各戸にLANケーブルを使って配線する方式です。

これまでのインターネット無料物件に多く採用されているものではないでしょうか。

★メリット★

・戸当たり利用料金が安い(オーナー負担部分)

・メールやネットサーフィンはほぼ問題なく使える

▲デメリット▲

・動画視聴、SNSアップロード時に遅くなりやすい

・物件内で同じ時間に使用すると回線が込み合い通信速度が遅くなる

②FTTH方式

光ケーブルを各戸へ直接配線します。OSの未バージョンアップ、ルーターがあまりに古いなど以外で込み合いうということはほとんど起こりません。

★メリット★

・入居者は、月額約5000円ほどかかる通信費、初回工事費、退去時の 配線撤去費用が掛からない→家賃が相場より高くても決めやすい

・オーナーは増えてきているネット無料物件の中でも差別化ができる。

・家賃の設定を上げれる可能性がある↓↓↓

賃貸住宅新聞 設備ランキング 2020

▲デメリット▲

・分配方式に比べてオーナーの費用負担が高い傾向にある。

契約方式

ほとんどのサービスは全戸一括契約で、戸当たり単価×戸数です。空室が発生しても個別に回線を解約することはできません。

また、契約年数の縛りがあり違約金が発生する契約もあります。よく確認する必要がありますね。

まとめ

ネット無料物件は確実に増えており、新築物件などはコンセントにWi-Fiが内蔵されており入居後すぐに使えるようになっています。

私が調べたところ、最近のFTTH方式の回線は、戸当たり月額2,000円を切る価格でサービスを提供しています。分配方式との価格差はほとんど無くなっている印象です。

インターネット無料を武器に差別化・賃料アップを計画されてはいかがでしょうか。

ありがとうございました。


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熊谷 和彦
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