日本学術会議の任命拒否問題
日本学術会議任命拒否問題
日本学術会議が推薦した会員候補6人をスガ首相が任命しなかった事が問題になっている。
ツイッターでも、
#日本学術会議への人事介入に抗議する
などのハッシュタグが多くツイートされている。
これに対し自民党とネトウヨは、日本学術会議の予算やその他の問題を引っ張り出してきて、話をそらしすりかえようと躍起になっている。
しかし、この問題は、
・政府批判した人を排除する政府都合による人事介入
・法を無視している
・過去の答弁と矛盾している
という事が問題の本質なので、日本学術会議の良し悪しは関係ない。
つまり、法と自由の問題。
・日本が法治国家であるかの問題
・学問に限らず全ての自由が政府の都合で介入される恐れがある
日本学術会議がたまたまターゲットになったが、どこが同じ目にあってもおかしくない問題なのだ。
なので、日本学術会議の予算がどうの、内容がどうの、という事で話をそらそうとするのは、お門違いである。
愛知県知事リコール問題
本質が同じな問題は大村知事のリコール問題だ。
・税金が投入されるイベントに保守やネトウヨにとっての反日作品が出品
・愛知県知事は法を遵守し検閲しないとした
・名古屋市長や高須クリニック院長がリコール署名活動
この問題も本質的には作品の内容の問題ではなく、知事が法律を守るべきかどうかの問題。
大村知事は作品が好きとも嫌いとも関係なく、これは良い悪いと出品に口出しをする事は法律に違反する事だから、法を守り検閲しない、としただけでなのである。
これに対してリコールをするというのは、知事が法律を無視するべき、と言っているのに等しい。
しかも、市長という立場の人間が、法律を無視するべき、と言うのと同じ言動をとる事、こちらの方が大問題だろう。
どちらも本質は首相や知事が法律を守るべきかどうかの問題
日本学術会議問題と愛知県知事リコール問題。
どちらも本質は首相や知事が法律を守るべきかどうかの問題。
首長が法律を守るかどうかの問題。
これに対して自民党やネトウヨの言っている事は、首長は法律を守らなくてもよい、という事を言っているのと同じなのである。
首相や知事が法律を守る。これは当たり前の話だが、スガ政権になってからは、守らない方が当たり前、のような状態になっている。
本質から話をそらす自民党
こういった問題が本質でありながら、自民党のやっている事は話をそらそうと次々と日本学術会議の問題点を探して出してくるが、問題が出てくるのはスガ首相の方だ。
スガ首相はリストを見ていなかったり、任命拒否が前安倍政権から引き継がれた事であるなどの問題が浮上。
そして自民党は、河野行革相へ日本学術会議を行革対象とするように要請したり(9日記者会見)、21日に日本学術会議の在り方を検討するプロジェクトチーム(PT)を自民党本部で開催するなど、任命拒否の問題から話をそらす事をしている。
また、23日には公益財団法人国家基本問題研究所が「日本学術会議は廃止せよ」との意見広告を出している。(この公益財団法人は国の補助金をもらっているのだろうか。)
これらは、そもそもの任命拒否の問題、政府批判をした6人の学者を排除した問題を、学術会議自体の問題にすりかえようとしている事である。
「リスト見ずに任命は違法」
『任命拒否は「安倍案件でもある」と専門家』
河野氏は9日午前の記者会見で「党から『行政改革の観点からも見てほしい』と要請があった」
21日に自民党本部で日本学術会議の在り方を検討するプロジェクトチーム(PT)を開催。
23日には公益財団法人国家基本問題研究所が「日本学術会議は廃止せよ」との意見広告。
日本学術会議は内閣府の機関
日本学術会議は内閣府の機関である。
予算については、日本学術会議の職員は全員内閣府の職員であり、10億円の予算のうち半分弱が内閣府職員の人件費だ。
https://twitter.com/sarahito28/status/1313730069932593152
この問題について、多くの学会が声明を発表した。また海外からも批判が出ている。著述家の菅野完氏はハンガーストライキをしている。
これだけの問題になりながら、日本学術会議自体は特に立場をはっきりさせていない。任命されなかった6人以外の学者から何か大きな言動があるとも聞かない。
そんな中、16日に菅首相は学術会議の梶田隆章会長と会談。
「未来志向で社会や国に対し、どう貢献していくかを話しました」
と記者団に語ったと言う。
このような状態で、日本学術会議が立場を明確にしないのはいかがなものか。その点は問題に思う。日本学術会議は立場を明確にすべきである。
多くの学会が声明。
海外も批判。
著述家・菅野完氏はハンガーストライキ。
学術会議は立場を明確にしないままスガ首相と梶田隆章会長が会談。
それでもこの問題が重要な訳は『政府批判をした人物への法を無視した人事介入』
日本学術会議に問題があるのかもしれない。そして改めるべき問題もあるのかもしれない。
しかし、そうだとしても、日本学術会議の良し悪しには関係なく、この任命拒否の問題は重要なのだ。
#日本学術会議への人事介入に抗議する
このハッシュタグの「日本学術会議」は象徴だ。どこが同じ目に会ってもおかしくないのだ。
重要な本質は、『政府批判をした人物への法を無視した人事介入』。
この本質のある限りはこのハッシュタグは重要な問題なのだ。
#日本学術会議への人事介入に抗議する
#日本学術会議への人事介入に抗議します
#大村知事のリコールに反対します
#スガ政権の退陣を求めます
#自民党独裁政治に終止符を
#自民党の議員は全員落選させよう