道路族マップ
少し世知辛い話。
とある番組で"道路族マップ"なるものが存在することを知った。
そもそも"道路族"とは
【主に自宅前やその周辺など、住宅街の道路(路上)にいて、大騒ぎをしながら遊ぶ子供、およびそれを注意しない親のことを指す俗語。騒音やごみの散乱、器物損壊などにより、近隣トラブルとなるケースが生じる〈Wikipediaより抜粋〉】
つまり"道路族マップ"とはこういった迷惑をかける人たちがどこにいて、そしてどんな迷惑を被っているのかを視覚的に分かりやすくまとめたものなのだ。
そのマップは、住民の情報提供によりデータが更新されるらしい。
このマップの存在を知った私は、今住んでいる近くの道路族の状況を見てみた。
平和なことに私が住んでいる近くに道路族はほとんどおらず、一件だけ道路族の報告があがっていた。
好奇心に駆られ道路族マップを頼りに歩いて向かった。
被害状況を示す欄には、
『バスケットボールをつく音がうるさくて家で静かにくつろげない』
と書かれていた。
(いったいどんな悪ガキがバスケットボールで遊んでんだー)
と思いながら歩いていると道路族マップが示す場所の近くまで着いていた。
耳を澄ませると確かにバスケットボールをつく音がする。
(ほんとにいるんじゃん!?)
と道路族マップの正確さに驚きながら音のする方に近づいていく。
曲がり角を曲がると…
高校生と思われる男の子がただひたすらにバスケットボールをついて汗を流す姿があった。
無茶苦茶にバスケットボールをついているわけではない。
腰を落とし、時間なのか回数なのか分からないが右手と左手を入れ替えながら、真剣にボールをついていた。
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