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琥珀の夢 かもす:北海道編

これは下書きに眠っていた2023年春の話
時間がたってしまったが,樽で静かに眠る液体たちにとっては1年も2年もそう大差ないから,きっと許してくれるだろう。


日が暮れるとまだ肌寒い4月。南国生まれで寒さに弱い相方と共に,北海道・札幌空港へ降り立った。

札幌の繁華街のだるま一号店に並んでジンギスカンを食し,地元銭湯でほっこりしたあと「夜パフェ」に舌鼓み。初日はこれで十分である。

成吉思汗だるま 開店一列目で入店
喜樂湯  地下にサウナ!


翌日,鉄道で小樽へ。そこから車で余市醸造所へ。
広大な敷地と監獄のようにどこまでも続く重々しい壁,扉の向こうには古い重厚な造りの建物とちょっと湿った土,そして冬枯れの樹木がみえる。
何もさえぎるものがないから,風が吹くと明らかに冷える。コート着てきてよかった,と思うほど寒かった。

よくもこんな未開の泥地に,醸造所を造ったものだ。
よくもたったひとりで,知らん国の知らん土地に,嫁入りに来たものだ。
国際結婚の大先輩・竹鶴政孝氏と妻リタさんの情熱と努力に感銘を受け,
ちょっと涙目になったわ。

熱いっ


初めて見るスチルポットの大きさは圧巻だし,火入れの様子は見学者みなが
じっと見守る視線すらアツかった。
数百個並べられた樽の貯蔵庫には,どこかに75年前の創業当時の樽もある
という。

試飲は三種  


男の浪漫,それを陰で支えた女の度胸を感じ入った。
まだまだ未熟なウチたち…年を取るのはこわくない!熟していくんやね。



見学は無料ですが,予約が必要です。 下記サイト参照を ↓

#ニッカウィスキー
#余市醸造所 #醸造所見学
#北海道   #国際結婚  

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