シナモンロールをぱらぱら落とすと運気がさがるって。
月初だというのについてない事ばかりだ。
毎月1日は映画の日。
大阪府の緊急事態宣言が緩和されてからの、最初の1日。今まで休業中だった映画館も一斉に短縮営業を再開し、特別な「映画の日」だった。しかし、やっちまった。久々の「ランチと映画」デートで、ミニシアターのある町にて、ある磁力を発揮してしまい、あわやランチ難民に認定されるところだった。
一軒目は”ふれんち○○”という店。
映画を見るときは開始時刻に合わせ、ランチはどこで何を食べるか、営業時刻や定休日を食べログやGoogleでチェックし、複数候補の中から選ぶ。間違いない、しごく当然の行為だ。そして当日。友人Mと待合せ、駅前ではなく人通りのない住宅地の方へ足を踏み入れる。「大丈夫かな...」Mがつぶやく。住宅地の立地なら近辺住民が常連さんだろうし、今日から緊急事態宣言緩和だし、お昼は酒類提供なしで、あいてるでしょ?と私。
しかし、Mの予感は的中した。6/20まで休業、と張り紙がしてあった。
二軒目は居酒屋兼食堂。「都合により休ませていただきます」と看板にただし書き。まさか!店主の急病?フラれてしまった。
そうして、三軒目は中華菜館。
幹線道路を渡りミニシアターから少し離れるのと、ランチ時刻と映画上映時刻がかみあわず諦めていた店に、初訪問できた。12時前に入店したときもお客が入っていたが、12:15には満席となり店頭で待つ人が並ぶほど。”ここの水餃子は大阪市内でベスト3”と、ある中国人から聞いていたのだ。皮はしっかりぷるぷる、餡はあっさり塩味でジューシィ、噂にたがわず絶品。臨休で二軒フラれたのも、帳消しの勘定となった。
映画は楽しかったかい?とねぎらうダーリンに、映画をプレゼントしてあげよう、とネット上で古い香港映画の観賞券を購入した。二人一緒に観ようとしたが、通信状態が悪いのか、5秒動いて2秒停止を繰返す。ずっとタイトルバックだけ映し、なかなか本編まで進まないのだ。
「この俳優は●●にも出ていて......」
「この人はこの時期、すごい人気だったよ」
ダーリンはタイトルバック上の漢字三文字(俳優や製作者の名前)をえんえん解説してくれるが、私にとってはただの漢字三文字でしかない。あきらめて眠った。440円損した。
三日。ノートパソコンを落下させた。
フタを開けたまま、隣室へ運ぶ途中、手が滑って落としてしまった。
キーボード側と画面側をジョイントする蝶番が外れ、フレーム側面が割れている。夜間だったため、1年半前に買った保証書を探し出し、不安で眠れぬ夜をやり過ごした。データ全部とんでしまったらどうしよう、取り組んでる事案は?会計データは?写真ファイルは⁇
翌朝、購入した量販店へ急ぐ。サービスサポートで見てもらう間も心臓がどきどきする。部品をはめると電源が入った。データ保存もできそうだ、と診断され胸をなでおろす。メーカー修理に出すと最低でも7万円程度、街中のパソコン修理屋に出すと見積と修理内容によって2万程度から。もちろんパソコン修理屋に当たる事にする。
二泊三日の預かりで、ノートパソコンが戻ってきた。
「ヒンジを修理しました。四点で支えてる箇所のうち三点が割れてました。しかも激しく損傷してるのに、液晶画面が割れたり、ヒビ入ったりしていない。奇跡です」と褒められた。なんだかわからんが、凄い!エライ!らしいのだ。不幸中の幸い?悪い事ばかりじゃないと切り替える。
そのほかにも、
自営のお店を土日営業で再開させたが、来店客さん限りなく少数。
「お酒おいてる?呑める?」と聞かれ「ノンアルだけです」と言うと出ていかれたり、「○○ありますか?」「すみません、コロナ禍でその料理は今やってないんです」だったり、「あへあへ はぁはぁ(あえぐ声)」のエッチいたずら電話かかってきたり、踏んだり蹴ったりの先週だった。堪忍して。
さと、不運が転じる事もある。コインの裏を表に変えて、今週は張り切っていこう。
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