22222。にゃん、ともできず。 事件を起こします:完結編
私はゾロ目が好きだ。
自分の誕生日はそうできなかったが(当たり前だ)、長男の誕生日も長女の誕生日も、相方との結婚記念日もゾロ目に合わせて努力してきた。
母すらも気をつかってか、命日でゾロ目に合わせてきた(笑)
そこで、1月11日事件を起こしたあの件である。
家庭裁判所から郵便物
1月末に家庭裁判所から文書が届いた。
個人の人生を変える非常に重要な文書なのだが、84円の普通郵便だ。まぁ、私以外の他人にとってはどうでも良い些細な文書に違いない。書留や本人確認書類で送ってくれるもの、と思っていたため、見事に肩透かしをくらった。
そして、待ちに待ったゾロ目の日。文書と印鑑を持ち、区役所に行った。戸籍の担当部署は住民票の移動や印鑑証明の並びではなく、ちょっと奥まったところだ。
婚姻届、離婚届、出生届、その他
その他、である。
「おめでとうございます」や「確かにお預かりしました」の声をかけられることもなく、「どうされましたか?」と顔じゅう不信感で応対する職員に、こうこうこれで.…と説明すると「では、こちらの書類に元のお名前、新しいお名前、そして振り仮名を記入お願いします。」
そこで、私は訊ねた。
「あのぅ、振り仮名はひらがなでしょうか。カタカナでしょうか。」
ますます不信感いっぱいの職員があくまで冷静さを装いながら
「どういうことですか?」
カタカナの場合、「ー」のばし棒でいけるんですが、
ひらがなの場合、「ー」という文字表記がないため、「う」になってしまうんです。
「???」 固まる職員
今までも、金融機関によって「う」だったり「ー」だったりした経験があるため、戸籍の振り仮名はどちらで対応されてるのか不安になって…
「少々お待ちください。確認してまいります。」と下がっていった職員。
とりあえず、振り仮名欄だけあけたまま記入して窓口へ行き、呼び鈴を鳴らす。すると、先ほどとは別人の職員が応対に出た。○○さんに応対していた続きですが…と、ことわりを入れると、その職員は食事休憩に出ておりしばらく戻ってこない、と告げられ、引継ぎされておらず、もう一度最初から説明をする羽目になった。逃げたな!お役所職員め。
結局のところ、戸籍に振り仮名はのっておらず、住民票はカタカナの振り仮名のため「ー」で大丈夫と判明する。
このあと、国民健康保険の窓口、マイナンバーの窓口、とあちこち回る。役所仕事はアナログだらけ。各窓口の担当者はそれぞれ手引書の事例?を読みつつ対応していた。合計3時間近く手続きにかかったのだった。
新しい自分のはじまりは…
さて、肝心のゾロ目である。
結論は家庭裁判所が「氏の変更」を認定した日付から変更とされ、ゾロ目にはできなかった、こればかりは個人の努力では何ともできない。
新しい自分のはじまりの第一歩は、そんなものかもしれない。大丈夫、これからポジティブに一歩づつ歩んでいくから。ニャンコのワインで乾杯だ。
1月11日事件を起こします。 完