2020夏の映画評
もう朝晩肌寒い季節になりましたが。。💦 夏観た映画の映画評を
今年の夏もいつもどおりそれなりの数の映画を観ました。No.1は別枠で、それ以外を淡々とご紹介します(概ね、下にいくほどお薦めです)
今年は「新しい生活様式」で、遠出する予定もないため夏休みは細切れで取得。そして、春先から基本的に在宅勤務となったため、平日と休日の境目も曖昧でした。
そんな中この映画鑑賞も、まとめてわっと観るというよりは、平日休日関係なく細切れでみていくような感じ。脇にPC、スマホをおきながらの鑑賞なのであまり良いことではないかもしれない。。
でもそれすらも「新しい生活様式」なのかもしれませんね。
麦の穂をゆらす風 2006 アイルランド・イギリス
結局最初から最後まで救いようがないのだけれど
そういう映画はふつうおすすめには入れないのだけどこれは、「観なければならない」という意味で。
同じサイズの島国の人間として。そして男性として(女性には微塵もお薦めできません)
L.A.大捜査線/狼たちの街 1985 アメリカ
いちおう、昔と比べたら映画を観るのもこなれてきたというか…そういう自負はあるのですがそれでも!
この映画はちょっと、自分の中で評価が分かれましたね~
駄作ではない、絶対に。でも絶賛もできない。おそらく好き嫌いに収斂されていくだけなんです。つまり、「こういうテイスト」があまり好きではないのでしょうね自分は。
アメリカ映画史というものを俯瞰してみれば、この映画は抑えておくべき映画なのだろうと思います。
原題の”To Live and Die in L.A.”がカッコいい、というか、まさにこんな感じの映画ですね。
クレオパトラ エリザベス・テイラー 1963 アメリカ
世界史を履修していない自分が、社会人になってから数十年経ち、開き直り、「映画で歴史を学ぶ!」と決めた去年(笑)
本当に本当に世界史を知らない。もちろんこのクレオパトラ界隈も知らない。クレオパトラという名前を知ってるぐらい。
このストーリーは、ふつうに面白かった。
チェンバー ~処刑室~ ジーン・ハックマン 1996 アメリカ
この映画は(も)救いようがないように思わせて、自分的にはあった。そのへんは観る人の解釈の問題だと思う。
これも世界史(アメリカ現代史)を知るために観たほうがいい。「公民権運動」とか「KKK」がキーワードでもちろん自分はそういうのも名前しか知らない。
ウォルター少年と、夏の休日 2003 アメリカ
コテコテの、典型的なやつ。この型の映画はすべて面白いにカテゴライズする(私は)
少年の一夏の成長物語。そこに絡んでくるのは頑固爺(笑)
少年は一夏で、世の中から退役した、退役後世の中とうまく折り合いをつけることにできない年寄りから、「本当に大切なこと」を学ぶ。
年寄りは、自分の子供世代とは決して打ち解けようとはしないが、孫世代には心を開く。年の差のある(本当の)友達同士の交流。
(こういう映画が本当に多い)
13F グレッチェン・モル 1999 アメリカ
いっかい観て、ネットでレビューを観て、はて、そうだったのか!と思い、また観た(笑)で、やっとわかった。
これは最初から2回観るつもりで、がよいと思う。
自分はたまたま、「こういうこと」(この映画の世界観的な)に興味があるし、ある程度理解(共感)しているほうなので、素直に面白いと思える。
そして「ダークシティ」「マトリックス」(1)とあわせ三部作として観るべき!
プロヴァンス物語 マルセルの夏と、マルセルのお城 1990 フランス
これも少年の一夏の成長期ではあるんだけど、年寄りはあまり出てこない(「城」に少し出てくるけど)
都会の子の一夏の成長に密接に関与するのが、田舎の友。こういうパターンは映画では珍しい。田舎の友人は、最初敵対して、ストーリーの最後になって仲直りというのが王道だけどこの映画では、ほぼ最初から気が合うという…
あとは異国の地やあるいは遠く離れた場所で出会う女の子(これは鉄板)
加えて、あとはシンプルに母と子、父と子の物語でもある。
都会育ちの子が田舎で成長する話だけど、なぜ田舎で育って東京に出てきた自分の琴線に触れるのかはわからない。なにか普遍的なものがこの映画にはあるのだろうと思う。