出産の記録


無痛計画分娩について


痛みに耐えられる自信がなかったので、無痛計画分娩を選んだ。子宮口が開いてきたら入院して、陣痛の促進剤を打って、麻酔で痛みを和らげて、出産。…の予定だったけど、私は羊水量が減ってきていたので、子宮口が全く開いてない状態で、入院。ただ、自然分娩と違って陣痛が来たら病院に連絡して~みたいにバタバタすることなく、私は体調的にも気持ち的にも安心して出産に臨みました。


入院初日

朝9時頃に病院に行って、この日は内診したり、子宮口を広げるためのバルーン(細いえんぴつみたいな見た目で、水分を含むと徐々に膨らむらしい)をいれたり、モニターで赤ちゃんの心拍確認したり、出産に向けての準備。バルーンを入れてるから生理痛みたいな鈍くて重い痛みが続いてて、ベッドの上でTV見たり携帯いじったり、ダラダラ過ごした。夫とLINEしてて、ベビーベッドを組み立てたよって写真送ってくれたんだけど、私の円座クッションを赤ちゃんの枕と間違えて設置してて笑ったw

それが枕だとしたらでかすぎる

食事は薄味だったけど、品数が多くて嬉しかった。

初日お昼ご飯
初日夜ご飯

夜中の2時にもっかいモニターチェックがあって、その後早朝5時から点滴開始のため、10時頃に就寝。寝てたら勝手に赤ちゃん産まれてこないかな~なんて、このときは楽観的に考えてた。


入院2日目

4時半くらいに起きて、5時からいよいよ分娩室に移動。脱水にならないように点滴と、陣痛を強める促進剤を打つ。促進剤は30分毎に量が増えて、痛みも段々と強くなっていく。
最初はこんなもんかーって感じの痛みが強くなり、間隔が短くなり、痛みの持続時間も長くなり、1時間もしない内にほんっっっっっとに悶えるくらい痛かった。麻酔を入れられるのが子宮口が4cm以上開いてからなのに(陣痛が弱まると子宮口を開く力も弱くなって赤ちゃんが出てこれない、産むには子宮口が10cmまで開かないといけない)、私子宮口が硬すぎて全然開かないからひたすら痛みに耐えるしかなくて、こんなに痛いって聞いてねぇよ💢って内心ぶちギレてた。

私「麻酔入れてください」
先生「まだ無理なのよ」
私「こっちだって無理です耐えられないです」
先生「まだ4cm になってないのよ」
エンドレスにこのやりとり。

先生「痛みを10段階にして10が気絶するほどの痛みだとして、今どれくr」
私「10です10 10 10」
先生「10じゃもう気絶してるわよ~笑」
私「はぁ?」(私、ぶちギレw笑う余裕なんてない)

どっかのタイミングで先生が人工的に破水させてたみたいなんだけど、痛みに耐えることに精一杯で気づかなかった。

お昼12時過ぎてちょっとだけ麻酔を入れてもらって、10の痛みが7くらいまで和らいだかなって感じ。その分産まれるまでに時間がかかってしまうんだけど、やむ無し。

14時頃になってもまだまだ子宮口が開かず、ここで決断のとき。麻酔科の先生が18時頃に帰ってしまうので(そうなの?!)、あと4時間以内に赤ちゃんを産まないと、麻酔を入れることができず自然分娩になってしまう。促進剤を強めて痛みに耐えて18時までに産むか、促進剤を止めて今日産むのは諦めるか。ただ、促進剤を止めてもじわじわ子宮口が開いて夜中とか朝方に産まれてきちゃう可能性もあるし、その場合も自然分娩になるよと。
この頃には麻酔も切れ始め2分間隔くらいで耐え難い陣痛がきていて、私はもうこれ以上耐えられなかったので、促進剤を止めることを選びました(絶対に夜中に産まれるなよ~!と願いながら)。

15時頃に促進剤を止めて、麻酔の量を増やして、今日はもう終了。麻酔が効いて携帯見る余裕もできたので夫に連絡して、今日はもう休んで明日また頑張るぞ~と思ったところで、ここからが地獄でした。

19時頃に夜ご飯を食べてたら、あれ、なんかまた痛みだしたぞ…?促進剤は切ったものの、自然な陣痛があり、麻酔も切れてきて、ホントにこれ夜中に産まれる可能性ある?!無理!!!!!産まれなかったとしても翌朝9時に麻酔科の先生が出勤するまでこの痛みに耐えないといけない。
え、どっちにしろ無理!!!!!
無理or無理!!!!!!!!!!
とりあえず病室に戻って、寝ようとするんだけど痛くて無理で、携帯見る余裕もなくて、ひたすらベッドの上で横になるだけ。ちょっとだけうとうとしても、15分間隔くらいの陣痛で目が覚める。まだ産まれないでと願いながら、ほとんど睡眠とれないまま翌朝に。

入院3日目

この日は朝8時から分娩室に移動して、点滴&促進剤。また始まったぞ、耐え難い痛み。ただ、夜間にだいぶ子宮口が開いてくれたみたいで、だいぶいい感じですよ~もうちょっとですよ~と。9時過ぎて先生がきて、早速麻酔をいれて痛みを緩和。子宮口が開いた分、麻酔の量を増やしたのかな?前日よりだいぶ楽だった!立ち合い出産希望だったので、そろそろ旦那さんを呼んでくださいとのこと。

お昼12時前に夫が到着。陣痛の痛みは10段階の5~6くらい。赤ちゃんが苦しそうとのことで、酸素マスクをつける。夫に、私がいかに大変だったかを力説。夫も夫で、私が心配で寝れなかったらしい。終始私よりあたふたしていた。先生や助産師さんはつきっきりではないので、夫と2人きりのときに周りにある機械がピーピーなると、夫が立ち上がって見に行ってうろうろ。見たってわかんないだから座っとけよ!とイライラした。笑
ちなみに分娩室には好きなCDを持ち込んで自由に曲を流して良かったので、KinKi Kidsのベストアルバムを流していました。

14時頃になって、いよいよ子宮口が10cm開いたので、そろそろいきみますよ!と。ひーひーふー的なことはしなかったけど、お腹が張る(赤ちゃんが外に出ようとする)タイミングに合わせて、私もおしりらへんに力を入れる。途中うんち出たかと思った。出てなかった。先生によると私はいきむの上手いらしい。あと何時間くらいで産まれますか?と聞いたら、初産だから3時間くらいかかるかもしれないけど、できれば2時間くらいで産みたいねーと。ここからまだそんなに時間かかるのか…と心が折れかける。しかも、赤ちゃんの頭が私の恥骨に引っ掛かっているようで、そこを抜ければするするっと出てくるよと。本来であれば麻酔の量を増やして痛みレベルを4くらいまで和らげるんだけど、いきむタイミングがわからなくなったり長引く可能性があるので、私は痛みレベル6くらいのまま、いきみ続けることに。

14時40分になって、15時になったらまた様子見に来るからねーと先生がいなくなる。夫と2人で会話しながら、お腹が張り出したらいきんで、また喋って、いきんで…そのうち恥骨に引っ掛かってるものがとれた気がしたんだけど、とりあえずいきみ続ける。で、なんか段々頭らしきものがでてきた…?勘違いか…?まぁ、15時になったら先生くるしな…とりあえずこのまま待つか…いや、これ多分頭出てきてるな裂けそう!!!と思って、57分くらいにナースコール。
先生が様子見に来た頃にはやっぱり頭が出てきていたようで(先生がやばい!みたい顔してた)、大慌てでスタッフさん達大集合。

その直後15時3分に、無事女の子が誕生。産まれたばかりの赤ちゃんは顔が青紫色で、現実はこんな感じなのかと。可愛いとか感動とかそんな感情より、やっと産まれてくれたと、ホッとした。結局いきみ始めてから1時間くらいだった。産まれたタイミングで流れていた曲は、KinKi Kidsの永遠のBLOODSでした。ホッとしたらお腹すいた。

3日目(出産当日)の夜ご飯

お風呂には入れないので濡れタオルで体拭いて、多分21時くらいには寝た。

こうして大仕事を終えたわけだけど、産まれたら終わり、じゃなくてここからが大変な生活の始まり。

続く!

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