ホテル療養してきた話
○前置き
これは三十路一歩手前、医療従事者の中では「軽症」に分類される東京都民がホテル療養をしてきた話です。
お住まいの自治体によって変わる部分があろうかと思いますので、ご参考程度にお読みください。
○症状
発熱(最高39度)、咽頭痛、咳。
酸素飽和度は95を切ることは幸いなく、今の所味覚嗅覚に異常はありません。
○ホテル療養決定まで
PCR検査陽性→PCR検査時にクリニックからもらっていた「ホテル療養のお知らせ」の紙に書いてあった番号に電話問い合わせ→問診をクリアして翌々日からホテル療養開始
問診をクリアのところですが、まず最初に看護師さんからの問診があり、私の場合は追加で事務の方から問い合わせが入りました。最初の問診で「?」があった場合は、追加で問い合わせが入るらしい。
ホテル療養決まると、また電話が来て「○○日から○○ホテルで療養開始です」って連絡くれます。自分が住んでいるところを考慮した場所選びにはなっていたと思う。
ホテルまでは車で迎えが来ます。当日朝に「○○時にお迎えに参ります」と事務から電話が入り、その後運転手から確認の電話。到着時に運転手から電話、で、車にGO!ホテルにGO!でした。
○ホテルついてから
書類を取って、血圧はかって(机の高さと腕の高さとが色々合わず、3回はかり直ししたのはいい思い出…)、血圧をメモして部屋にGO!
部屋につくと、あれこれ内線電話が来るので頑張って取りましょう。
○面倒くさかったこと
新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)というシステムへの入力と、ホテル療養中使用したLAVITAというシステムへの入力、2つをしなければならなかったこと。まあ管理が違うからこればっかりはしょうがないのかな、と思っています。
後者入力してるから前者はいらないかな、って勝手に思っていると「入力して!」って督促のSMS届くし、入力してても、タイミングの問題で督促のSMS届くし。
LAVITAの入力が朝7時と夕方16時と決まっていたので、それに合わせてHER-SYSの入力をしていました。
○ホテル療養で持っていくべきもの
ネットやTogetterやTwitterに転がっているので、それを見たほうが早いっす。
私が参考にしたのはこちらでした。
が、「自分が普段家でやることはホテル療養先でもやる可能性はあるし、逆にやらないことはホテル療養先ではやらない」で荷物を選ぶとよいかなあと思います。
○絶対に忘れちゃいけないもの
・常備薬
忘れると詰むので、これだけでも何とかかばんに詰め込みましょう。
・体温計
貸し出しはありそうだったけど、基本は自分で持っていくように。
ちなみに私のおすすめ体温計は、OMRONのMC-6800B。
OMRONのアプリに体温情報転送できて、体温情報をCSV(…のはずなんだが)で出力できるので便利。
・アルコールティッシュ
言わずもがな。
○なくてよかったもの
個人的に「それ参考にしたけどいらなかったなあ」というものをピックアップ。
・コーンスープ
ホテル療養で出された伊藤園の野菜ジュースが「トマト味」だったことがでかいと思う。コーンスープより、ミネストローネが飲みたくなった。あと味噌汁を渇望した。
・ポテトチップス二袋
カラムーチョが好きなので持っていったけど、そんなに食べなかった。
考えてみれば、日頃からお菓子をそんなに食べる人間じゃなかったわ……。
・野菜ジュース
「弁当に野菜っ気がないから持っていけ」と数多くのひとにも言われて持っていったけど、野菜ジュースの支給はあった。
・電源タップ
個人スマホと業務用スマホしか持っていかなかったことと、ノーパソはデスクに置きっぱなしにしていたこともあり。あとコードがちょうどよいところに色々あったので、電源タップは不要だった。
ただ、持っていく電化製品が多い人はあったほうがいいかも。
・筆記用具
貸出用のボールペンはあった。
○逆にあったらよかったなあと思ったもの
・熱冷まシート
これそのものに熱を下げる効果はありませんが、あると気持ちが楽になるという点で。。
・ドライヤー
ホテルにあるからいいかあで持っていかなかったけど、あいつ風量があんまり強くない。髪長+毛量多い族なので、乾かすのに苦労した……。
髪を切る決意をしたのもこのホテル療養中。落ち着いたら髪切りに行きます……。
・インスタントの味噌汁
ホテル療養中も「ご自由にどうぞ」と出されはしたけれども。ジャパニーズだからか、味噌汁が突然恋しくなった。あの「ご自由にどうぞ」の味噌汁にどれだけ救われたか。
置かれていたのは「わかめ・しじみ・あさり」だったけど、わかめが人気だった。
自分でも持ってっときゃよかったなあと思った。コーンスープより味噌汁でしたわ……。
・ブルーライトカットのメガネ
これは単に忘れただけ。スマホとパソコンとお友達になっているので、これは絶対必要だった。
・手帳
「手帳なんてかかん、日記なんてかかん」という言葉を目にしたので持っていかなかったものの、手帳書く族なので持っていけばよかった……。色々手書きで細かく記録つけられただろうし。
○あってよかったもの
・輪ゴム
厳密に言うと、これは処方された薬についていたやつ。
もらったペットボトルのお茶の蓋が固くて明けられず、輪ゴムを蓋に巻きつけてあけてた……。この手法を教えてくれたインターネッツの海に感謝。
・睡眠導入剤
私の常備薬の一つ。ある二晩だけどうしても寝付けず、こいつ飲んでぐっすり寝た。
なお久しぶりの服用だったからか、翌日にも残ってちょっとつらかった。
ただ友人からは「どーせホテル療養なんだから、まぶただけおろしときゃええねん。それでも寝たことと同義になるから」って言われたけど、たしかにそれもそうなのよね……。
・しょっぱいお菓子
私は柿の種をチョイス。小腹がすいたときにサクッと食べられるので良かった。
余談だが、両親の海外駐在の折、旅行で向こう訪れたときにこれを持っていかなかったのを今でも後悔している。両親のがっかりした様子は今でも忘れられない……ごめん…。
・本
松本清張「砂漠の塩」が読みかけだったので持っていった。割といい暇つぶしになった。
・ふりかけ
ごま塩のふりかけ持ってった。ご飯にふりかけたら美味しかった。
・フェイスパック
ホテル療養初日の体調がまあまあ最悪で、「洗顔する元気はないが、洗顔はしないといけない」というのにフェイスパックが役に立った。
・オールインワン系の洗顔とか化粧水とか
荷物がかさばらなくていい。
・Amazon Prime Video
暇つぶしに良かった。バチェラー4みながらボロ泣きした。ハオハオいい人すぎる。
・ノートパソコン
上に同じく暇つぶしに良かった。Pythonで遊んだりしてました。
・エチケット袋
咳のし過ぎで、咳反射による嘔吐するんじゃないかと思った。これを片手にずっと咳してたけど、あってよかった……(なお嘔吐はしませんでした)。
○その他
・着替え
いらん。寝間着二着と、行き帰りに着る洋服一着アレばいい。
寝間着は、部屋着にもなるやつが一番よか。おはようからお弁当取りに行くからお休みまで、それ一つでまかなえる。
※冬なので「寝間着二着」としましたが、夏場だともうちょいあってもいいかもしれないです。汗かいたりとかあるだろうし。
・下着
洗濯する体力は持ち合わせていないだろうと思ったので、家からありったけの下着をかき集めた。帰ったら洗濯機に放り込むつもり。
安い下着を買って、使い捨てにしちゃうのもワンチャンありだと思う。
(SDGsだのMottainaiだの言われているこのご時世に申し訳ないけど…)
・化粧品
帰りに公共交通機関乗ることだけ考えて、下地とアイブローだけあればいいと思う。ガッツリ化粧なんてせんよ。
・洗面台を掃除するメラミンスポンジ
清掃が入るわけではないので、日毎に洗面台が汚くなる。気になる人は持っていくといいと思う。
・生理用品(女子限定)
生理周期次第だけど。ただストレスで不正出血とかあり得るかもしれんので、あってもいいかも。
○余談:コロナにかかってしんどかったこと
・発熱による二時間おきの起床
発症日の23時、39度近くの発熱。
そこから2時間おきくらいに起床。薬を飲む元気なんてもんは無かったので、冷えピタでしのいでました。寝た気がしなかった……。
・全く同じ内容の夢を登場人物違いで見る
ホテル療養して最初の二日間くらいこれでした。コロナの影響なのかしらん。発熱の影響かもしれん。
夢を見ている途中に目覚めて「あー次この夢見るんだろうなあ」と思うと、そのとおりの夢を見たのもしんどかった。一種の悪夢。
・咳
いわゆる風邪引いてたときから私そうなんですけど、治りかけのときって、咳が止まらないんですよね……。(コロナ関係ないんじゃ?)
咳反射で嘔吐しそうだったし、眠ってる最中に咳で起こされるしでしんどかったです。
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