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【布教記事】棗いつき10thアルバム『ENIGMA』”幸せを求める2人の物語”

平素よりお世話になっております。
”棗いつきさんのオタク”kumaberryです。

タイトルにある通り、今回は棗いつきさんの記念すべき10枚目のアルバム

『ENIGMA』

の布教兼感想記事になります。

この記事は偶々目に触れた方にいつきさんの音楽がどのようなものか知ってもらいたく書いていきます。
そのため、このアルバムの醍醐味である小説のネタバレとなる内容は書きませんのでご安心下さい。

それでは宜しくお願い致します。



『ENIGMA』って...?

前書きで触れた『小説』ってなんのこと...?と思う方もいるでしょう。
まずはこのアルバムについて解説していきます。

『ENIGMA』はリアルとバーチャルを行き来するインターネット発のシンガー、棗いつきさんの10枚目のアルバムとなっており、2024年10月27日にリリースされました。

「怪異(エニグマ)を”物語に閉じ込める”――それが、私の仕事」

現実を虚構にする魔法少女と、魔法を持たずに生まれた少年。

幸せを求めて奔走する二人を待ち受ける結末は、破滅か、それとも救済か。

近未来で巻き起こる魔法譚を題材とした、全12曲(歌入り6曲+inst6曲)を収録。

棗いつき official site から引用 

CD限定でinst6曲を含む全12曲が収録されるのと同時にCDついている帯の裏にはQRコードが印字されています。
そのQRコードを読み込むことでアルバムに込められている物語を小説で読むことができます。ぜっったいに捨てないでくださいね!!!

この赤い〇で囲ってるやつです!!

今回はそれに加えTr.3『愛のテロメア』の内容がコミカライズされており、『ENIGMA』(小説)、『愛のテロメア』(小説)、『愛のテロメア』(コミック版)の3作品を読む事ができるという大ボリュームとなっております。

コミックの一部は𝕏で読む事ができますが…これでも物語のほんの一部です。

そんな大ボリュームとなる本作。
注目すべきは「近未来×魔法譚」という厨二心燻ぶられるワードでしょう。

いつきさんは物語が展開されるアルバムをこれまで4つ制作しており、インターネットやVR、AIなど主軸とした近未来SFのお話でした。
そこに今回は「魔法」という新たな要素を取り入れ、いつきさんの活動の一つの軸である『物語のある音楽』に新たな一面を垣間見るが出来ました。

あらすじ

「怪異(エニグマ)を”物語に閉じ込める”――それが、私の仕事」

東京が高度な技術発展を遂げる一方、再開発の手を逃れた古都・京都。古き良き街並みが残る空泉市では、近ごろ奇妙な怪現象が頻発していた。

論理的現実を超越するそれらの怪異を、よく知る者はこう呼んだ――
「エニグマ」。

現実を虚構にする魔法少女・千桜ちおと、魔法を持たずに生まれた少年・狛騎こまき。二人は日常を侵食するエニグマを封印すべく、今日も西に東に奔走する。
彼らを待ち受ける結末は、破滅か、それとも救済か。

『ENIGMA』の特長はこの辺りに、収録曲について紹介していきましょう!


Tr.1『虚構性プロローグ』

作詞 作曲:Feryquitous

『ENIGMA』の始まりに相応しいタイトル。
曲中に散りばめられたワードがこの物語がどのようなものであるか容易に想像できます。
”エニグマ”とはなんなのか。
本やペンなど執筆にまつわる単語にも注目ですね。

メロディとしてはギターの掻き立てる音がこれから始まる物語をワクワクさせ、胸が高まる印象。
「境界線裂傷散見 とうに」とリズミカルな歌い方が耳心地よく、ドライブ中に聴きたくなりますね。

そして注目して欲しいのが落ちサビのフレーズ

(ここに)「いるよ」。
(君の事)「分かりたい」。
(僕が)「守るよ」。
(ここから)「語ろう」。

この会話するシーン、小説を読むと解像度が上がります。


Tr.2『はじまりはDestiny』

作詞:棗いつき
作曲:
如月結愛

いつきさんの甘い歌声に合わさるジャジーな雰囲気にうっとりしてしまいそうなタイトル。
終始『愛』について悩み葛藤しているシーンが胸に刻み込まれます。
何処か不穏にそれでいてお洒落な雰囲気で中毒性高めな一曲に仕上がっております。

狙いを定めたら決して 逃がしはしない
それが乙女の美学でしょ?

なんて言われた日には虜になってしまいます。
うーん、好きですねぇ…


Tr.3『愛のテロメア』

作詞:棗いつき
作曲:
鈴谷皆人(Vivid Lila)

アルバム『ENIGMA』のリリース前にyoutubeにて先行公開された本曲。
魂が呼応するバンドロックの治安の悪さに夢中になる、いつきさんの感情的な歌い方が特長です。

そして強く推したいポイントはMV。
なんと、前述していたコミックが読めちゃいます!
是非、本小説『ENIGMA』を読む前にMVだけでもいいので『愛のテロメア』のストーリーを体感して欲しいです。

メインの登場人物は
羽代はねしろ つむり/つむりん
須和すわ 或深あるみ/Alumi
の二人。

そして我らがドンタコス大村

本MVで展開される物語は『ENIGMA』のサイドストーリーとなっており、
この二人の高校時代の青春、別れ、そして今。過去と現在で対極の在り方が描かれ、その重く複雑な愛がことごとく伸し掛かってきます。

ごめんねあなたを許せない私で
自分を愛せない私で
初めから全部間違っていたんだよ
正しさだとかどうでもいいんだ
あなたのそばに居たかった
この手で壊すまで気付けなかった
崩れた愛のテロメア

最後に畳みかける瞑ちゃんの想いを必死に、がむしゃらに歌ういつきさんの感情の込め方に圧倒されます。

救いは…あるのでしょうか…?あってほしいですね…


Tr.4『うずまき』

作詞 作曲:n.k

歌詞カードを見て下さい!!!すんごいので!!!

いつきさんのオリジナル楽曲としては百歌繚乱以降2曲目となる和風テイスト。ゆったりと、それでいて力強い歌い方は今までにないいつきさんの魅力を引き出しています。

愛を失いたくない…とまさしく渦巻く感情をダークに表現しており、この感情がだれのもであるのか、物語がどのように展開されるか気になります。
歌詞の対比にも注目しつつ、いつきさんのスッと透き通る高音を噛みしめて聴きたい一曲です。

(このアルバムで私が一番印象に残った曲でもあります。)


Tr.5『Chaotic Birth』

作詞:棗いつき
作曲:HONNWAK88

不穏を越え100%悪意と狂気が殴り掛かってきます。
ノイズ交じりにハスキーな歌声に酔いしれること間違い無し。
愛しの子とは…解放するエゴとは一体...?
とにかく物語の展開が気になるワードが散りばめられており、ここからどう物語が終幕するのか焦りさえ感じます。

この歌詞をいつきさんが書いているっていうところもグッときますね。
前作『HYPNOSONIC』の収録曲『Son macabre』と似通った圧倒的強者感はライブの生音で聴いてみたいものです。


Tr.6『幸せの魔法』

作詞 作曲:RD-Sounds

なんて救いのあるタイトルなんでしょう…

約10万字に及ぶ『ENIGMA』のフィナーレを飾る曲。
そして制作に携わっているのはオタクの皆さんが大好きなRD-Soundsさん。
安心感が凄まじいですね。

狛騎こまき君と千桜ちおちゃん。幸せを求めて奔走する二人を待つ世界とは…
この物語の結末を知ると、ここに書かれている歌詞全てに納得がいきます。

壮大な音楽に合わさる少し寂しさを感じる決意に満ちたいつきさんの力強い歌声に感情が共鳴し、聴き終わるころには思わず涙が出ちゃいます。
個人的には「いま 今!」と自分と誰に言い聞かせるようなフレーズが特に好きですね…

そして…この曲こそ歌詞カードを読みながら聴いて欲しいです。
その意味、最後まで聴けば分る筈です。


― あなたと生きていく。


おわりに

以上で、棗いつき10thアルバム『ENIGMA』の布教兼感想記事は終わりになります。

ここ数年はサブスクが充実しCDを手に取る機会が無くても音楽を楽しめちゃう時代です。
ですが!いつきさんのアルバムにはCDだからこそ体感できる物語があります。
この記事を読んで少しでも「おっ…棗いつきさんの曲いいかも…」と思ったそこの貴方!是非ショップにてCDを買い、いつきさんの『物語のある音楽』を体感してみて下さい!

現在メロンブックスDIVERS DIRECTにて購入可能です!


『ENIGMA』プレイリストはコチラ▼

棗いつきさんのチャンネルはコチラ▼

いつきさんの2024年の目標はチャンネル登録者数10万人です。
もしよろしければ…何卒...!!


”棗いつきさんのオタク”kumaberry