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『いのち』を読み解く

平素より大変お世話になっております。

”開拓者の”kumaberryです。

今回はホロライブ所属の歌のお姉さんこと、AZKiさんのオリジナル曲

『いのち』

この曲が2024年4月30日に〈2024 ver.〉として生まれ変わったので、
私なりの解釈していきたいと思います。

それでは宜しくお願い致します。



『いのち』を読み解く


まずは2019年4月30日にリリースされた原曲の『いのち』の歌詞や背景を読み解いていきましょう。

ライナーノーツあります。

『いのち』は2018年12月から始動した、8カ月連続で12曲をリリースするプロジェクトの中での一曲であり、
7thオリジナル楽曲『Fake.Fake.Fake』と同時リリースされたというのも印象深いですよね。

息をしている 君は生きている
当然のこと 誰も疑わないの

息をしている ように見えている
生の裏側 私にとっての何か

鼓動がドクドクしている
叩かれても腐らずに此処で歌うよ

ボタン一つのいのち

最後まで私のこと覚えててくれるの?
消えてしまいそうなの わかってよ わかってよ ねえ
本当のとこどうなの? 恋と推しは違うんでしょ?
君が忘れちゃったら私は居なくなるの

命のような夢を見てるよ
またね、バイバイ。

息をしている だから生きている
自己証明を欲しがっているんだ

音が止まって 動かなくなって
そんな私を君は笑ってくれるかな?

鼓動がドクドクしている
嫌われても腐らずに此処で歌うよ
気分次第のいのち

最後まで私のこと見届けてくれるの?
覚めてしまいそうなの わかってよ わかってよ ねえ
声が聴こえるんだよ 塩辛い涙が出ちゃうほど
君が忘れちゃったら私は居なくなるの

命のような夢を見てるよ
またね、バイバイ。

ふさぎこんだあの日を 軽くイジらないで やめて
それが生きる糧になるから

大丈夫 ずっと私は歌い続けるから

最後まで私は生きているかわからないけど
君がくれた言葉は確かに残ってる

最後まで私のこと覚えててくれるの?
いつ死んでしまうだろう わかんない わかんないよ ねえ

痛いくらい気持ちがシンクロする時もあるけど
君が忘れちゃったら私は居なくなるの

命のような夢を見てるよ
またね、バイバイ。

『いのち』歌詞全文

作詞 作曲 編曲:瀬名航様

バーチャルの世界での〈死〉とは何でしょうか?
アーティストにとっての〈死〉とは何でしょうか?


AZKiさんが思う〈いのち〉とは、
Vsingerとしての〈いのち〉とは、

そんな想いが深く語られています。

2020年1月24日。
hololive 1st fes.『ノンストップ・ストーリー』最後のMCでAZKiさんの”夢”が語られました。

AZKiが居なくなっても、
みんなの心や記憶に残り続ける音楽を作り続けたいです。

hololive 1st fes.『ノンストップ・ストーリー』より引用

どんなに眩しく、明るく歩み続ける人でもいつか活動の終わり…
つまり存在の〈死〉が訪れます。

ですがいきなり〈死〉が訪れるわけではありません。
年月が経ち、愛してくれていた、応援してくれていたファンみんなの記憶が上書きされ、消えてしまったときこそ、〈いのち〉が終わるのだと思います。

だからこそ、『いのち』で
決められた道…終わりが決まっていた〈ルートα〉を歩みながら抱えていた
胸の内を感情に乗せ、我々開拓者に伝えたかったんだと思います。

『いのち(2024 ver.)』を読み解く


そして『いのち』のリリースから丁度5年。
2024年4月30日、
『いのち(2024 ver.)』がリリースされました。

息をしている だから生きている
何度もずっと 言葉を尽くしてきたんだ

息をしている ように見えている
青が染み出す 私にとっての何か

鼓動がドクドクしている
此処はいつも変わらずに急かし続ける

ボタン一つのいのち

最後まで私のこと覚えててくれるの?
消えてしまいそうなの わかってよ わかってよ ねえ
本当のとこどうなの? いずれは卒業するんでしょう?
日常に戻ったら私はいなくなるの

命のような夢を見てるよ
またね、バイバイ。

息をしている だから生きている
見た目と中身の境界線を 跨いで戻って

音が止まって 動かなくなって
そんな私を君は笑ってくれるかな?

鼓動がドクドクしている
此処はいつも変わらずに巡り続ける
気分次第のいのち

最後まで私のこと見届けてくれるの?
縋ってしまいそうなの わかってよ わかってよ ねえ
「本当の気持ち」を繋いだら もう二度と戻せないのに
君が忘れちゃったら私はいなくなるの?

命のような夢を見てるよ
またね、バイバイ。

いき急いだあの日を 軽くイジらないであげて
それが生きる糧になるから

大丈夫 ずっと私は歌い続けるから

最後まで私もいきているかわからないけど
君がくれた言葉は確かに残ってる

最後まで私を覚えていなくてもいいから
いつしんでしまうだろう わかんない わかんないよ でも

今、君が笑えたこと それだけで意味があること
君が忘れちゃっても私は死なないから

いのちのような夢を見てるよ
またね、バイバイ。

『いのち(2024 ver.)』歌詞全文

作詞 作曲 編曲:瀬名航様
アコースティックギター:アシノ様
ピアノ:イトイ様

まずは制作陣について一言。

強すぎません??

作詞 作曲 編曲は『リアルメランコリー』を始め、
『青い夢』『画面の中の君が好き』、『エンドロールは終わらない』
を手掛けてきた瀬名航様。

そこにAZKiさんとセッション配信をしてきたアシノ様、イトイ様が加わり、
まさしくAZKiチームの再集合と言っても過言ではないでしょう。

※アシノ様、イトイ様のコラボセッションはコチラ

制作陣の紹介も済んだところで、私なりに歌詞を読み、解釈していきます。

※太字カッコ内:原曲歌詞

息をしている だから生きている
(息をしている 君は生きている)

何度もずっと 言葉を尽くしてきたんだ
(当然のこと 誰も疑わないの)

息をしている ように見えている
青が染み出す 私にとっての何か
(生の裏側 私にとっての何か)

早速の歌詞改変に衝撃が走りましたね。

だから生きている 何度もずっと 言葉を尽くしてきたんだ

これまでAZKiさんには何度も苦難が立ちはだかり、
それでも前を見て、歌で自分の言葉を紡いできました。

青が染み出す

『青い夢』に綴られている感情が染み出す…と解釈しています

鼓動がドクドクしている
此処はいつも変わらずに急かし続ける
(叩かれても腐らずに此処で歌うよ)

此処はいつも変わらずに急かし続ける

AZKiさんの周り...バーチャルの世界は毎日凄い勢いで動き続けます。

最後まで私のこと覚えててくれるの?
消えてしまいそうなの わかってよ わかってよ ねえ
本当のとこどうなの? いずれは卒業するんでしょう?
(本当のとこどうなの? 恋と推しは違うんでしょ?)
日常に戻ったら私はいなくなるの
(君が忘れちゃったら私は居なくなるの)

命のような夢を見てるよ またね、バイバイ。

本当のとこどうなの? いずれは卒業するんでしょう?
日常に戻ったら私はいなくなるの

いつか訪れるかもしれなかった、イノナカ、ホロライブからの卒業。
そこに待つ日常…それは〈いのち〉の終わりなのでしょうか?

息をしている だから生きている
見た目と中身の境界線を 跨いで戻って
(自己証明を欲しがっているんだ)

見た目と中身の境界線を 跨いで戻って

AZKiさんは今に至るまでに、3回〈見た目〉が変わっています。
それぞれの〈見た目〉にテーマがあり、そのテーマにあった楽曲がありました。ですが、〈中身〉は変わることなく息をして生きていました。

鼓動がドクドクしている
此処はいつも変わらずに巡り続ける
(嫌われても腐らずに此処で歌うよ)
気分次第のいのち

此処はいつも変わらずに巡り続ける

鼓動が動き続ける限り、変わらない日常は巡り続けます

最後まで私のこと見届けてくれるの?
縋ってしまいそうなの わかってよ わかってよ ねえ
(覚めてしまいそうなの わかってよ わかってよ ねえ)
「本当の気持ち」を繋いだら もう二度と戻せないのに
(声が聴こえるんだよ 塩辛い涙が出ちゃうほど)
君が忘れちゃったら私はいなくなるの?
(君が忘れちゃったら私は居なくなるの)

縋ってしまいそうなの わかってよ わかってよ ねえ
「本当の気持ち」を繋いだら もう二度と戻せないのに

苦しくて誰かに頼りたく、すがりたくなることはたくさんあったでしょう。そんな分かってほしい「本当の気持ち」を曝け出すことに葛藤していたように思えます。

いき急いだあの日を 軽くイジらないであげて
(ふさぎこんだあの日を 軽くイジらないで やめて)
それが生きる糧になるから

いき急いだあの日を 軽くイジらないであげて

周りの仲間がどんどん活動の幅を広げていく…
そんな焦りを感じていた日々も彼女にとって大切な一部です。

最後まで私もいきているかわからないけど
(最後まで私は生きているかわからないけど)
君がくれた言葉は確かに残ってる

最後まで私もいきているかわからないけど

「私は」が「私も」になっています。
応援する側、される側…どちらにとっても〈いのちの終わり〉がいつ来るか分かりません。
ですがお互い、相手から貰った言葉は終わりが来るその時まで心に残り続けます。

最後まで私を覚えていなくてもいいから
(最後まで私のこと覚えててくれるの?)
いつしんでしまうだろう わかんない わかんないよ でも
(いつ死んでしまうだろう わかんない わかんないよ)

今、君が笑えたこと それだけで意味があること
(ねえ痛いくらい気持ちがシンクロする時もあるけど)
君が忘れちゃっても私は死なないから
(君が忘れちゃったら私は居なくなるの)

最後まで私を覚えていなくてもいいから
いつしんでしまうだろう わかんない わかんないよ でも
今、君が笑えたこと それだけで意味があること
君が忘れちゃっても私は死なないから

いつしんでしまうかは本人にも分かりません。
私たちファンが最後までAZKiさんのことを覚えていなくてもいい。

でも

今この瞬間に私たちが「画面の中の君」から受け取った感情で笑顔になってくれた…それだけで意味がある。

だから開拓者がAZKiさんをいつか忘れてしまったとしても、

「私は死なない」

原曲では
みんなが〈私〉を忘れてしまったその時〈私は死んでしまう〉
だからこそ誰かの記憶に残り続ける歌を歌い続ける、
そんな暗い気持ちを抱えながら前へ進み続ける歌詞でした。

それが5年の月日が経ち、
〈3枚目の地図〉に進む中で、
応援してくれる開拓者とホロライブメンバーを始め多くの仲間に出会いました。

普段、「画面の中で」見かけるAZKiさんは私たち開拓者を楽しくしたり、
辛いとき、悲しいときに元気づけられるように歌を届けていました。
ですが私たちが見えないところで、何度も悩み後悔していたことでしょう。
それでも、大好きな歌と共に不器用ながらも道を自分で描き続けました。

かつて「忘れてほしくない」と思っていた気持ちも変わっていきました。
そんな心境の変化を最後に力強く私たち開拓者に伝えた…

そう私は解釈しました。

最後に


いかがだったでしょうか。
私は2019年にAZKiさんに出会い『いのち』を聴いたときに
”AZKiさんは卒業する日が決まっているのかな?”なんて思っていました。
そしてそんな風に思ったからこそ、推しに言葉を伝えることの大切さを心に強く打ち付けられました。

ずっとROM専で、AZKiさんに出会い時間はかかりましたが、
今ではこんなに想いを書き記せるようになりました。

そんな私のオタクとしての在り方を変えてくれた曲が「アンサーソング」として生まれ変わりました。

どうあがいてもX(旧Twitter)にこの感情は書き記せなかったので、
この曲を聴いた4月30日の深夜から書きはじめました。

この歌詞改変に対する解釈の仕方は人ぞれぞれだと思います。
貴方の『いのち』に対する解釈をSNSにぶつけてみるのはいかかでしょうか?きっと楽しいですよ!


今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

”開拓者の”kumaberryでした!!!