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私立VRC学園レポート(16期B日程)

2024/9/22~2024/10/5の日程で開校した、VRChat内のイベント、私立VRC学園(以下VRC学園)。
VRC学園を知ることとなった経緯と、16期B日程1組、通称16B-1で2週間過ごした内容を記そうと思う。

興味がある方は、#私立VRC学園 で他のクラスや他の期の様子も見れるので、ハッシュタグをクリックして検索してみてほしい。

念のため説明しておくと、自分の環境はPCVRでMeta Quest 2、Quest Linkで接続しており、ほぼ最後の段階でQuest Air Linkに切り替えて、全日程に参加していた。

メガホンで叫んでる感 Photo by 荷川取 沢

自分で確認できている範囲で、同期でもクラスによって相当雰囲気などに差があること、受けることができる授業が期によって大きく異なることについては、あらかじめご了承いただきたい。

また、授業内容については公開のガイドラインがあり、また自分としてもこういったレポートの形で得るのではなく、直接授業を受けることに価値があると感じている。そのため内容に関しては、意図的にかなりぼかした形にした点についても、あわせてご了承いただきたい。

■私立VRC学園との出会い

VRC学園というものをちゃんと知ったのは、Vket 2024 Summerで開催されたコラボ授業だった。

yokofさん(左)、たけやさん(中央)。これに参加しなければ知ることすらなかった

元々VRChatを始めた理由が「ただVketを見に行くだけ」という、あまりにIN率が低すぎる理由だったり、その頃にフレになった人の大半の最終インが[2 years ago]になっていたりと、実質なかったようなものになっていたのも事実。

そんな中、yokofさん、たけやさんの両名のコラボ授業「茶道家&華道家が案内する!日本の文化入門!」というもの。

「え、VRChatでお茶とお花やるの…?」

となり、せっかくなのでスケジュールを空けて聴講しに行こうとしたものの、久しぶりすぎる上に不調でQuest 2が繋がらず、複数回開催だったので別日にずらしてなんとか無事に参加することができた。興味を持ったので、たけやさんと、後にフォトらぼやVR飲食でお世話になる、らbyるさんが話していたグループに声をかけて、色々話を聞いて「講師やったらいいよ!」と言われたので、直近であった講師説明会に参加。

結果は、ユーザーランクが足らずそもそも応募不可。

New Userだったので当たり前なんだけどね…。

ということで気を取り直してA日程の説明会に参加して応募するも落選。熱があるうちにやらなきゃ、という気持ちでそのままB日程に応募し、無事に当選して学生にクラスチェンジ決定!

■入学式

A日程が直前にあったため、事前に様子をうかがい知ることはできたものの、あくまでも参考程度。いつまで経ってもUnityと仲良くできないので、ひとまずいつものアバター、いつもの格好で入学式へ。

自分が割り当てられたクラスは16B-1。玄関で待っていてくれた先生に挨拶をしつつ、教室に挨拶をしながら入り、その場にいたメンバーで即雑談。コミュ強多いかもしれないこのクラス。
全員揃ってからあらためて見ると、大半が制服を着ている。

なんでみんな制服着てるの!?他のクラスはそこまで制服多くなかったじゃん!?

話していると、学園だし制服必要だよね、ってことでわざわざ用意したとのこと。別に必須ではないものの、改変慣れしてる人が多すぎる(個人の感想)。今週中に制服探して着替えれたらいいな…と思いながら、集合写真を撮ったり、クラスメイトとフレンドになったり。
その後は校舎の案内をしてもらって、屋上でみんなでおしゃべりという、学生時代でも許されなかったことを堪能して解散。入学式の屋上でV睡したクラスメイトがいたことを忘れない。でもこのたどたどしさは、初めましての人だらけならではの独特の緊張感。楽しい。

入学式前の写真?撮れてるならこの学園に入ってません!

というわけで、愛すべき担任と副担任の先生を軽くご紹介。

後列左から椿先生、Sein先生、アスタルテア先生。前列は筆者(kuma)

Sein先生(中央):担任。日本語が母国語でないのにペラペラ。一歩引いて見てる感じがすごく先生っぽい。
椿先生(左):副担任。学生の面倒を同じ目線で見てくれる、丁寧で細かいところにも気が付く先生。後に書くクラスの合言葉のきっかけにもなる人。
アスタルテア先生(右):副担任。ちっちゃくてかわいくてお茶目。すごくしなやかなイメージ。

この3人が先生じゃなかったらこのクラスがかちっとはまらなかっただろうな、って思うぐらいぴったりで良い先生だった。本当にこのクラスで良かったとこの時点で思えた。

朝方、意地で制服実装した。勝った。

制服実装が嬉しすぎて、アバターのサムネを撮影した午前8時

■1日目

ひでにぃ先生のコミュニケーションの授業。

端的に言えば「挨拶は大事だよ!自分からしようね!」という話ではあるものの、そもそもこのクラス、初対面の時点でみんな挨拶ができていたんだよな…。
とはいえ、結果的に学園内に「挨拶デュエル」という、クラスを超えたブームが広まることになっているので、かなり内容としてのクリティカルさはあったように感じた。
この授業を一番最初に受けることができたのは、ものすごく運が良かったのかもしれない。本当の意味でのコミュニケーション基礎がここにあった。

この頃はまだあとからトリミングとレタッチをしようと考えて引きで撮っていた

放課後はクラスメイトと先生とゲームワールドでいくつか遊んで解散。
適当なホームワールド探しのついでに、自分の曲をでかいスクリーンで見て自己肯定感を爆上げしといた。これめっちゃいい。全人類やるべき。

自給自足は最高って偉い人も言ってた。ボカロver.ボーカルver.(宣伝)

先に書いたクラスの合言葉にもなる言葉、それが授業終了後の集合写真撮影後にあったこと。椿先生の

「カメラをしまってくださーい!しまわない人はカメラを先生が食べます!!!」

カメラは食べるもの。覚えた。

■2日目

Kaji_BCJ先生、もといKaji先生の執事講座。ちなみに先生は、執事派遣会社の日本バトラー&コンシェルジュ株式会社に所属する本物の執事。
執事…?名前はセバスチャンで、白髪まじりで、呼んだらすぐに駆けつけてきてくれて…みたいなイメージが頭の中を埋めていたものの、歴史から簡単な所作まで教えてもらえることに。
おそらく使うことはないだろうな…と思っていたところ、数日後にVRChat内で出番が来るとは思ってもいなかった。

所作がキレイなのは大事。それだけでデキる人に見える。

授業前に撮っておいた写真。執事ワールドがすごい

放課後は年代を当てるワールドでわいわい。残った数人で行ったワールドで、出したアバターに悶絶するクラスメイトを見たり、ポッキーをクラスメイトの口に刺してしまったので、責任を取ってポッキーゲームしたりして解散。この日もわいわいしかしてない。本当に2日目なんだろうか…。

クラスメイトと某ワールドでNPCアバターにポッキーを付けてポッキーゲームをさせた図。当の本人は悶絶していた

この日、ランクがUserになる。上がるのが早い。

■3日目

Kerenski先生のカメラ講座。初心者講座とはいえども、すぐに使える技術ばかりを教えてもらうことができた。
強いて問題があるといえば、習ってすぐ「わかってる気がする…」で使ってる自分がいること。だいたいそういう時はわかってないし、完全に理解した、も何も理解してない。クリエイターはそんなもの。
ちなみに撮った写真は、後から見比べてみるとかなりマシな写りになっていた。すごい、わかってた。

ようやく飛行カメラに慣れてきたっぽさ。まだまだ下手

この日は写真映えするワールドでみんなで撮影会。習った知識はさっさと身につけるべし。可愛い写真もエモい写真も思うように撮れたので、ちょっとだけ写真がわかったかもしれない。

ギャルみが深い
撮られ慣れてる感がある

たっぷり写真を撮った後は、修学旅行の旅館の部屋で枕投げしてトークしたり、プリクラ撮ったりして大盛りあがり。プリクラで夜中3時まで盛り上がってるの最高すぎる。

途中先生が入ってないことに気がついたので、プリ機から抜け出して先生を連れ込んで間に合ったやつ。すき。

この時点ではまだ決まってなかった、5日目の選択授業の担当講師の蕎麦T督先生が、何故かワールドにうっかりJoin。挨拶してフレ飛ばしたりして、先生は離脱。

月をバックにして撮ろう!で撮った

喋ってる最中に蕎麦さんにめっちゃ撫でられた。かわいい。

■4日目

VRC_EHDのニネット先生によるダンス講座。音楽はできてもダンスはからっきしダメなので、「うわ、終わった…」と思いながら授業開始。
って思うじゃん。授業中にボックスステップがキレイに踏めるようになったんだなこれが。すごい。フルトラ欲しくなる。
ニケット先生のダンスもすごかったのに、補助講師として来ていたわんわんお先生、カギ先生もスタイルが違って驚きでなかった。ダンスおもしろいかもしれない。卒業したら出演イベントに見に行きたい。

授業中はミラーに向かいながらダンス。本格的

授業が終わったらゴルフワールドで軽くゴルフ。ここで「卒業式に先生に何か贈り物しない?」と残ったクラスメイトに提案。1週間と数日後の卒業式に向けて、一気に回し始める。少なくとも良くしてもらったら、その分何かを返したい人間ではある。
ただ、放課後もよく先生が付き合ってくれるので、なかなか言い出す機会がなくてこのタイミングになってしまった。

放課後を満喫する7人

そのまま3日目とは別の写真映えのするワールドへ。みんなよく良いワールド知ってるよね…。

全員ノリノリで撮影 Photo by はりうむ
ベンチでおやすみ
世界の核に触れる、みたいなテーマで撮ってみた

■5日目

初めての選択授業。第1希望で出していたのが通り、蕎麦T督先生の写真表現技術論という、選択授業ならではのちょっと専門的な内容。
実は蕎麦先生は知人の話で出てくることがあり、一方的に知ってる人の状態だったことや、テーマが写真というのもあり選んだもの。デザイン系が総じて苦手なので、ちょっとでもどうにかしようという気持ち。

蕎麦さんを激写しまくった

授業開始前にまず1日目のフラグ回収。来た人が順に先生の横に並びながら、さらに後に来た人に対して挨拶デュエルをするという流れに。横を見たら人で廊下に壁ができてるのは本当に面白かった。

ちなみにこの日、冒頭に書いたVketのコラボ授業で話をしてくれた、VR飲食猛者こと、らbyるさんが撮影担当だったので、きっかけを作ってもらったお礼を言いに行ったらピンで撮られた。後で写真みたらめちゃくちゃいい写りしてるし、授業中の写真も躍動感があった。プロの仕事だった。

自分より後にワールドに入ってきた蕎麦先生に、今日も何故か撫でられた。かわいい。撫で返した。

授業内容としては、本当に3日目の先を行く内容で、めちゃくちゃためになった。なぜここでこういうテクニックを使うのか、といったところを明確に1つずつ説明していってもらえるのは、理解が進んでいない側からすると本当にありがたい。

この日は選択授業後の待ち合わせの設定もなかったので、教室で喋りながら写真を撮ったりしていたら、見たことのないVRChat側のエラーでキック。後から聞いた話だと、半数ぐらいの人が別のワールドでも蹴られてたらしいので、VRChat側の障害だったらしい。

■学縁祭

OB・OGの有志が開催するイベント、学縁祭。15~24時という長めのスケジュールで、たっぷり楽しみつつ、色んな体験をしたり、話を聞いたり、別のクラスの学生とも交流を深められるというイベント。

くぷぅさんによる「くぷぅの部屋」という9時間ぶっ通しのラジオがあったので、一旦そこにJoinして、頭から2枠、MakiNagaoka先生(8日目の必修授業)と、GlinTFraulein先生(選択授業)のトークを聞くも、あまりのハイペースでカロリーが高すぎて疲れたので一旦離脱。特にGlinTFraulein先生の超高速トークバトルが、本当に超高速なのに見せ場とネタ満載だった上に、面白RTA話も聞けたのでかなり笑った。

1組のアグレッシブさは誇って良いと思う。この後もクラスメイトや先生が集まってきた

休憩がてら、OB・OGが運営しているCafe & Bar Alphaにちょっと顔を出して、そこからそれぞれ行きたいコンテンツへ移動。特に飲食する予定がなかったものの、なしでもいいよ!とのことだったので、らbyるさんの「VR飲食持ち寄り会 in 学縁祭」に移動。

らbyるさんお手製のフォトグラメトリのご飯モデルがめちゃくちゃおいしそうだった。あれは夜中に見たらもう耐えられない。
VR飲食のマナーも教えてもらえたので、実質的に「選択してない選択授業」を受けることができた。A日程だったら受けたかったものの1つだったから本当に良かった。
ラーメン食べながら写真撮ってたけど、音を立てずになめらかに動きながら撮影してるし、本当にどうやってるんだろう…。

フォトグラメトリのパスタ

このワールドにあったビールで、2日目の執事が(ネタとして)生きた。思った以上にネタじゃなくても使える。

VR飲食イベ解散後は、リアルご飯とお風呂、HMDの充電を兼ねて20時まで休憩。撮影会には行きたかったけど、思いのほか充電が減りすぎてたので、もう1回くぷの部屋に戻って観覧。

ぴろ先生(6日目必修)の枠では、自分の真横で校長のebigunso先生が大の字で寝っ転がってた。流石にビビる。
フィナーレに向けてバッテリーの残量がちょっと不安だったので、再び離脱して充電して余裕を持たせつつ、フィナーレでクラスメイトと合流。

長時間のVRとホラーワールドでぐったりで寝落ちてたクラスメイトを撮影しまくって、いたずらして撮影しまくってを繰り返しつつ、クラス内で色んな話をして1時間で終了。

寝てるからって撫で放題撫でたからな!許せ!かわいい!!!!!

ガチ寝。疲れてたもんね…
その後、みんなにいたずらされた

クラス間交流という意味では、人数が多すぎて重くてしんどかったのと、まだクラスを超えるのは難しかったね…。ちょっともったいなかったかも。

クラスメイトと話していても感じたのが「濃すぎて1週間が短すぎる」ということ。こういう類のものって大体多くて8割ぐらいがためになればいいな、というのが目安ではあるものの、今のところ全ての授業がためになっている。尖っているからこそ面白いものができるというところは、往々にしてあるのかもしれない。

解散後は1人でアスタルテア先生のワールドにお邪魔。作業に最適なのでクリエイター向けだけど、クリエイティブしてなくても落ち着ける環境だった。正直なところ、先生方が普通に自分でワールド作って運用してるのは強みでもありそう。VRC学園を卒業するまでは先生って呼ばせてほしい。

居心地良すぎてHMDの充電切れて落ちた。やらかした。あと5%ぐらいあったじゃん。

■本来何もない日曜日

選択授業にあった企画の授業を受けた学生による企画の遠足。授業を受けてクラスを超えて即実践。企画力ありすぎるし、コミュ強すぎる。
聞いたところ、それぞれの要素に精通した人がサポートにちゃんと回っていたらしく、サポート体制もすごいなと思った。
クラス外に交流を広めたいのと、単純に写真を撮るのが楽しくなってきているので参加。

謎の猫を持ってドヤ顔をしてみる

思ったよりも他のクラスの参加率が高かったので、自分のクラスと交流しつつ、他のクラスのところにも積極的に話に混じりに行って、フレンドになったり、話題提供したりと結構わいわい。
写真も、気兼ねなく撮りつ撮られつしてたので、かなり良い雰囲気も出来上がっていたのは事実。
終了後は、朝方にエアコンが壊れて寝不足+室温が高すぎたので離脱。

入学式と卒業式だけ見れる桜を忘れられない1組と6組のセキュリティ

ここで翌日の講師である、ぴろ先生とゆっくり話すことができたし、Vketに出展予定の作曲してる人とも知り合った。こういうきっかけは大事にしないとね。
最後の挨拶の写真をアイコンなどに使っていいですか?と主催に聞かれたのでもちろん即答。ついに使用確認を取られる側になったよ…!

主催のX(Twitter)アイコンになった写真

■6日目

ぴろ先生によるVRCアイドル講座。VRCアイドル「そらいろドリーマー」のプロデューサー。

VRCアイドルの歴史から、アイドルイベントの企画・運営に関するTipsまで幅広い授業で、元々企画・運営をして死んだ顔をしている、とよく言われている側としては、かなり耳に痛いものがあった。身に覚えしかない。
特にイベント企画をしたい人にとっては、VRCアイドルに限らず、この視点があったんだなというような気付きも得ることができそうな内容だった。

そういえばテア先生が先生用アバターじゃなかった。しっぽをもふれ!

授業後はアスタルテア先生の誕生日だったので、集合写真とは別に撮影。センスある人多いよなー、このクラス。自分じゃこのアングルは思いつけない。

テア先生おめでとう!

■7日目

GlinT先生のパーティクルライブの授業。再び第1希望が通ったので大歓喜。講師は学縁祭で超高速トークバトルを繰り広げた、まさにその人。

パフォーマーならではのピリピリとした緊迫感が伝わってくる

パーティクルライブを先生の副音声付きで鑑賞して、さらに先生自身のライブを目の前で鑑賞するという豪華スタイルの授業。ワールドじゃなくて自分に実装してるのは面白かったなぁ…。パーティクルライブは奥が深いぞ、と思わせる内容で良かった。
こればかりは見ないと良さが伝えられない。自分の知らない世界を目の前で見せられたような感覚。

■8日目

授業タイトルが「Escape from…」から始まるため、どう考えても屈強なおじさんが出てくるオッパイチキーな某FPSタイトルかと思いきや、そんなことはなかった。
グループワークもあえて曖昧な定義で色々な答えが出せるような仕組みになっていて、非常に頭を使うことになる、MakiNagaoka先生による、実用的なコミュニケーションの授業。

ここまで(結果的に)色々なコミュニケーションに関わる内容の授業を受けてきたものの、1つとして内容が被っているわけでもなく、それぞれの方向からアプローチされているので、特定のパターンではこれが重要だよね、というのを再確認も含め提示・明示してもらえているようなもの。

授業中にPropital刺そうかと思ったネタ満載の授業だった

結論から言うと「健康は大事」になるものの、あくまでもVRChatは現実からの逃げ場ではないよ、という授業タイトルと反するような、ある意味現実をちゃんと見せているのはポイントとして大きいのではないだろうか。ちなみに授業当時は先生は左腕をヤってました。健康は大事。

入口ですでに情けないかわいい

授業後、講師とか担任の話になった時に「kumaさん条件満たしてますよ?」と椿先生がぽつり。見てみたらKnownになってる。1週間目の火曜日にUserになったので、1週間と1日でUser→Knownに上がったことになる。めっちゃお祝いされて嬉しい。

放課後はビリヤードを教えてもらいながら、サプライズプレゼントの仕込みをどんどん進めていく。クラスメイトが持っている技術を発揮しつつ、自らの手で開拓していくのを、お昼からDiscordでリアルタイムで見ている。言い出しっぺが苦手な3D分野になってしまってごめん、っていう気持ちも大きくなる。

この後カジュアルビリヤード部の副部長になるのであった

■9日目

木曜日は講師交流会!ということで今回も観覧。
トークテーマで誰からも質問が出ないので質問をしたりした。積極性は大事だよねーって思いながら、聞きたいことを気軽に聞けるのは本当に良い。
特に自分が取れなかった選択授業や取れない必修だったりとかの話を聞けたり、ふざけまくってる先生を見れたりするので、時間があれば参加しておいても損はないかも。

思ったよりもわいわいしている講師交流会

そして今日は最後の選択授業。これも自分の第1希望が通って、あんでぃ先生の「苦手は人はなぜ苦手なのか」という、これだけ生きてきても、まだ理由がわからない内容の授業。
大きくタイプを4つに分けて、それぞれの相性があり、付き合い方がある。そこをうまくやりましょうね、という感じのもの。

自分だけでなく、クラスメイトもかなりぶっ刺さっていたので、コミュニケーションの授業としても、生き方のヒントとしてもかなり良かった。

この後1時間ほど、痛いところを突かれ続けるとは思っていなかった顔(すっきりしました)

質問していたら、もう1時間授業を受けさせてもらったみたいな形になってしまった。本当にありがたい…。
頷きすぎて頭が5個ぐらいもげたし、体はズタボロになった。刺さり方がエグい。

この日はひとしきりサプライズの打ち合わせとかわいわいした後に、早朝にもかかわらず、アスタルテア先生にVR GTCCの車に乗せてもらったり同乗走行してもらったり。ちょっと盛り上がりすぎたかも。

テア先生がピットアウトする瞬間をうまく捉えられた写真。スポンサーロゴもきっちり写っていて、授業の成果が出ている

■10日目

最後の授業日で必修授業。今日が終わってしまえば卒業式。本当に短い2週間だった。

SFIDA先生の「VRC同期会の運営に聞く、コミュニティの運営方法」の授業。2種類のリーダーシップそれぞれで、どういった要素がリーダーに求められるのか、といった内容で、必ずしも一般的に考えられるリーダー像が必要ではない、というお話。
難しいよね!っていうところを言語化したもので、小規模コミュニティ運営をしたい人、やらなきゃならない人は受ける価値がある。

写真撮影に手間取った結果、カメラを食べに来る椿先生が撮れた。ヨシ!
授業前に先生も学生も関係なくわいわいできるクラスだった

放課後はゲームワールドとか謎解きワールドに行ってみんなでわいわい。難しすぎて一瞬頭が沸騰しそうになったけど、終わったあとにスッキリしすぎなぐらいの気持ちよさがあった。

その後は、VRC同期会のレースイベントに出てみたいクラスメイトの練習を兼ねて、VR GTCCのインスタンスが開かれていたので便乗。現役ドライバーの人に同乗させてもらったり、淡々と走って車の理解を進めてみたり。
なんとか2日目で現役ドライバーからベスト1.8秒落ちぐらいまでは詰めれた。車の習熟が進めばまだまだ詰められそう。

速くなりてぇ…!力が…欲しい…!

そんなことをしながら、一瞬抜けてサプライズの準備をさらに進めるのを繰り返す。自分が手を動かせない範疇なのもあり、面倒なところは全部一手に引き受けて、実質裏方作業に徹することにした。
あとは動画撮影とサプライズ演出の案出しと、思いつきで動画のガヤをした。教室で君のクラスメイトは待ってるよ。

いつ撮られたか記憶にないんだけど!? Photo by ロアン

ここでサプライズプレゼントの1つが完成していたので、無理を言ってピアスバージョンの制作をお願いした。本当にありがとう…。
クラスメイトにだけわかるようなものが欲しかったんだ。普段付けができるピアスとか。

自分たちがここにいて、一緒に学んだ証明をするために。

■卒業式

早めに来ると、今後の学園との関わり方の説明を受けられるよ!とのことなので早めにJoin。
元々自分自身が、今回のVRC学園に参加して、何かを返したいと思ったし、9日目のあんでぃ先生にも言われた、

『自分たちがすべきは「恩返し」ではなく「恩送り」。恩送りをすることで、恩を返せるよ。』

ということ。恩は返すこともできるし、恩を繋いでいくこともできる。これは本当に大事だと思う。
説明会の詳細については学生にしか関係ないので割愛。

卒業式が始まる前にフォトらぼの方にサプライズの進行を説明して、なるべく自分たちのサプライズが、少しでも多く写真として残るようにお願いをした。

先生やフォトらぼなどの方々。本当にご協力ありがとうございました

流れとしては、講師からの挨拶動画や学生、担任・副担任それぞれからの挨拶を挟み、卒業アルバムを見せてもらってから、全員で記念撮影。そして急遽仕込んだサプライズプロジェクトをはじめるべく、学園側の予定が終わった時点で進行を乗っ取r…引き継ぎ、仕掛けに入る。

まずは寄せ書きを先生にプレゼントして、経緯とかを説明。
本来であれば学校内で動画を流せないと思っていたので、学縁祭のフィナーレで使ったワールドに移動しようと予定していたものの、体育館で動画を流せるとのことだったので、体育館に移動して先生方には動画を見てもらう。

先生がこの3人で本当に良かった。この色紙にもこだわりが詰まっている

動画が終わって振り向いてもらうと、そこには実装が間に合った人たちが、カメラを食べるストラップを持っている、というサプライズ。出来上がりが本当にギリギリだったのもあって、頑張って作ってくれたみんな、実装してくれたクラスメイトのみんなもありがとう。

制作に関わった人も紹介しつつ、プレゼントを1つずつ紹介していく。そこに続いてカメラを食べるピアスも紹介。どうしても自分がピアスを外せなかった理由を説明する。

もちろん理由は前述の通り、自分たちがこのクラスであったことがわかるものを身に着けていたかったから。
VRC学園というイベントに依存するつもりはないものの、このクラスで同じ時間を共有したという事実は大事にしたい。

カメラを食べた後のストラップ
サプライズ時に先生に説明するために2種類仕込んだ、カメラを食べる前のピアス(右)と、カメラを食べた後のピアス(左)

サプライズを終えた後は、校門前でみんなで撮影して、先生だけでも撮影。

濃くて短い2週間だった

卒業式までにやらなきゃならないことはいっぱいあったし、協力してもらわなきゃできないこともあったけど、本当にうまくいって良かった。
おそらく普通に生活していれば知り得ない話もあっただろうし、できない経験もたくさんあった。

色々終わった後に隣の教室でも

アクが強い変わった学生だな、って思われていたかもしれないし、色々思われることもあったかもしれない。
それでも自分は、この先生とクラスメイトとクラスで本当に良かったと思う。

学園で「また明日」はもう言えないけど、フレンドとして「また遊ぼうね」は言える。


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