愛車が止まった日、守護霊様か何かの存在を感じた
新車を走らせてわずか約2週間。
大通りで静かに愛車は止まった。
あれから7年が経ち、1万8千キロを走ってくれている愛車のジョルノくん(原動機付自転車)との忘れられないお話。
電車移動が億劫になり購入した原動機付自転車ジョルノ。
「ちょっと速い自転車のようなもの」
と思ってはみたものの、車さえ10年乗っていないペーパードライバーだった私は納車された日の夜、人通りの少ない道で運転の練習をしてみることにした。
まず間違いなく自転車よりも遅いであろうスピードで、慎重にジョルノを走らせた。
そしてすぐに気づく。
右折できない!
怖い。
怖すぎる。
右折するに至るまでのTODOが多すぎる。
右手でアクセルをひねりながら
左手でウインカーを右にスライドさせ
ミラーを確認して
右車線に車線変更(ここが最難関)
右折して
ウインカーを戻す。
怖いし忙しい。
怖い怖いと言いながら、結局右折することなく帰宅し、どうやったら右折せずに目的地に着くかをgoogleMAPで熟考して初日練習は終了した。
どうにか車線変更せずに右折できる道を調べ上げ、2車線以上の道でバスやタクシーが停車していてもジッと発車を待ち、絶対に白バイに捕まることのない速度で走ること約2週間。
片道3車線の大通りでジョルノは停止した。
停止する数分前、アクセルを捻ってもスピードが上がらず
「何か変だな」
と感じてはいたのだが、
「新車だから壊れるはずがない」
と高を括り運転し続けていると、いよいよアクセルを思いっきり捻ってもみるみるスピードが落ち、ついには完全に止まってしまった。
時刻は20:30頃。
バスも車もたくさん通る時間帯。
このままでは危ない。
歩道に移動しよう。
スピードに気を取られていた意識をふと周りに戻すと、後ろから1台も車が来ていない。
この通りで今までこんなことがあっただろうか。
急いでエンジンを切り、歩道に移動した。
そして50mほど先に見えたものでジョルノが止まった原因に気づく。
ガソリン入れてなかったーーー!!!
そう。
ガス欠である。
納車されてから一度もガソリンを入れていなかったのだ。
太陽電池か何かで動いているとでも思っていたのか、ガソリンを入れなければ動かないということが全く頭になかったのである。
たまたま止まったときに車が通ってなくて、すぐ目の先にガソリンスタンドがあってラッキー♪
と、そのときは軽く思っていたけど、どう考えてもタイミングが絶妙すぎた。
ガソリンスタンドはその店の前後に2,3キロはない。
ガソリンを入れなさい。
車が通らないようにしておくから。
ほら、気づいて。
そう誰かが導いてくれたんだなぁと、今では思う。
守護霊様か、天使かわからないけどありがとう。
7年経った今も無事故で1万8千キロを走り、2段階右折もできるようになりました。
まだまだ乗ると思うから、安全に運転できるように見守っていてくださいね。
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