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スタンダードバトルでうちの子が大人にゴネられて泣いていた話

令和五年七月二日。ある店舗で行われたスタンダードバトル。
流石に腹が立ったので覚書としてここに記す。

24人で行われたスタンダードバトルの2戦目。うちの三男(小3)は1勝したところでの2戦目。白ひげミラーマッチ。私は斜め後ろの席でクイーンと対戦。
10~15分経過になろうかというところで背後から「すみませ〜ん」と店員を呼ぶ声。
対戦中に失礼ながら振り返ると次男の対戦相手が店員さんを呼んで手を挙げている。その向かいに座る我が子はというと、すでに泣いている。
「何かあったに違いない。」そう察するのに時間はかからない。対戦相手の方に席を立つことを伝え投了を申し出て、三男の対戦卓へ。
すでに店員さんが卓について話をしているところだったが、うちの子は一言も発せず。というよりも言いたいことが言えないくらいの状態。
どうやら9ひげ着地後のリーダー+2000の話をしている。うちの子の8000のリーダーに対して相手が7000のエースでアタックしたことが発端のよう。
相手の話を聞くに、まず主張しているのは「9ひげ着地時の+2000が宣言をしていないから効果無効」ということ。次に「アタックしていないのにレストにされた」ということ。あまりにいい加減な話に途中割って入ってしまい、店員さんに「落ち着いて」と諭される始末だったが、いずれにしても納得はいかない。

【相手の主張とこちらの答え】
①「+2000の効果の宣言をしていないから効果は無効」
A.宣言はした。こちらは「リーダー+2000でターン終了時ライフ取りません」と必ず言った。そして、9ひげの登場時効果は自動効果であり、宣言の必要なく発動するが、テキストは「1枚まで」となっているのでマナー的には相手に伝えるのがベターだと考えているし、実際毎回宣言している。

②ーⅰ「アタックをしていないのにレストにされた」
A.「7000リーダーで」とあなたは言い、カードに手をかけて向きを変えた。その後こちらは「できません」と言った。するとあなたは「しまった」「なしで」と言いながらカードを戻そうとしたので、戻すことはできないと思ったのであなたのカードを横向きにした。

②ーⅱ「アタックの宣言は『7000リーダーで』までで止めていて、カードは斜めにしていた。アタックの宣言の途中だった。」
A.そもそも処理として「アタック『宣言の途中』」なんてものはない。それに、先ほどの②ーⅰの主張では「アタックはしていない」と言っていたことに矛盾している。

➂話にならないから対戦をやめる。
A.やめません。店員さんとともに裁定を出して続けます。

◇9ひげ着地時点から現在の状況までの間に起きたことでの矛盾点として、言えばよかったかなと思うポイント
・あなた、前のターンにこちらのリーダーの8000のアタック宣言聞いてますよね。
これはあとから「そういえば」と気づいたこと。子供の様子を見ながらの目の前の状況の整理と相手への返答でそこまで気が回らず…。

ここにまとめたのは整理された話であり、現場では泣いていてうまく話せない我が子から少しずつ聞きながらなんとか話を進めた。

効果の発動、宣言の有無、カードの動かし方などきちんと整理していけばこちらにはルール上なんの落ち度もないことは明白。
しかし相手はどれだけ話しても「話にならない」の一点張り。それに、私が駆け付ける前、店員さんを呼ぶ前には「話にならないから対戦をやめよう」と一方的に対戦終了を申し出てきたらしい。私が話に入ったあとも、効果、宣言、カードの向きなど、こちらが答える度に論点をずらしながら頑なに自分のミスを認めようとしない。
ミスというのはつまり「9ひげの効果でパワーが8000になったリーダーに7000でアタックして空打ちになった」こと。
間に入ろうとしてくれた店員さんには申し訳ないが、大人と子供が向かい合って話すときに、圧がかからないわけがない。知らない人と対戦しているだけで緊張と不安があるに決まっている。大人同士でもそうであるのだから子供であればその気持ちの大きさは想像に難くない。
そんな中、これまでの店舗大会同様にプレイし、ルールに則って相手とコミュニケーションを取ろうとした子供に対して、自分の非を認めず逆上し、しかも子供に非があるように押し付けるなど、到底許せるものではない。

相手が「子供」だから、軽んじたのではないか。相手が「子供」だから、言い負かせると思ったのではないか。相手が「子供」だから、むしろ自分のミスを認められなくなったのではないか。もしこの状況の相手が大人だったとしても同じ対応をしたのかと問いたい。このことが子供の尊厳を傷つける言動であったと、猛省してほしい。

最終的な裁定は「こちらの9ひげの効果は発動しており、相手の7000アタックは有効な宣言」となり、対戦は継続した。
その勝ち負けがどうだったかは全く気にならない。対戦が正しく行われ、正しく終了したのであれば結果のみが真実。

幸いであったのは、一度メンタルを崩してしまった三男がその後も大会終了までの残り三戦を笑顔でやりきったこと。
そしてその残り三戦の対戦相手の方々がよく話をしてくださり、よいコミュニケーションをとってくださったこと。
さらに大会終了後に店長さんもお話を聞いてくださったこと。(辛辣なことも申し上げたかもしれません。すみませんでした。)

下手をすれば「もうワンピースカードやらない」「もうあのお店には行きたくない」「もう大人と対戦するのが怖い」などと、心に傷がついてもおかしくない出来事。
きっとどこかの大会で同じ方に出会ってしまったら否応なしに今日のことを思い出してしまうだろう。
ただ、そういったことから子供を守ることができるのは親であり、周囲で見守る大人も何か支えになれるのではないかと思う。

最後に。
今後、同じ方に出会う可能性を考慮して、今回出場時のプレイヤーネームと、TCG+の会員番号(どちらも公開情報)を控えさせていただきました。
親として、子供が安心して遊べるように気を配るための措置としてお許しいただきますようお願いします。

今回のことでお気遣いくださったすべての方へ、厚くお礼申し上げて結びといたします。
ありがとうございました。

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