傘をさしてくれる人
私はいつも大事なことが見えていない。
昔こんな記事を書いた。
私は小さい頃から泣き虫だ。
この記事は私の意思表明だ。
泣いていることに対して、周囲の人は「泣かないで」と言ってくる。でもあふれた涙を私は止める事ができない。「泣いて許してもらおうと思っている」と時には言われた事もある。私は何も許してもらおうと思って泣いている訳ではない。勝手に涙はあふれるのだ。そして私の子供たちも泣いている時はそのような気持ちでいるのだと私は思い「泣いていいんだよ」という素直な気持ちを書いた。
悲しくて泣いている時は
きっと私自身が孤独を感じているからだ。
どうせ私だけなんだ。
誰も私の気持ちなんかわかってくれないんだ。
私は1人だ。
孤独。
今日はあいにくの雨模様だけれども
─晴れた日より雨の日は泣きやすいよね─
そんな風に思っている。
雨はやさしい。
雨は全てを隠してくれる。
泣いていても雨のせいにだってできる。
空が自分と一緒に泣いてくれている。
仲間がいるように思える。
1人じゃないって思える。
でもね
本当は1人じゃない。
1人じゃないことはきっと君はわかっているはず。
土砂降りの雨が降って、視界が悪くなって
いろいろなものが
見えなくなっているだけだ。
たぶん、同じように泣いている人もいる。
そして傘をさしてくれる人がいる。
長靴を貸してくれる人もいる。
雨をしのぐために軒下に誘ってくれる人もいる。
濡れた体を温めようと
タオルを用意したりお風呂を沸かしてくれる人もいる。
あたたかいココアを用意してくれる人もいる。
あなたは大丈夫だよと抱きしめてくれる人もいる。
声を出せないあなたの気持ちを想像してくれる人がいる。
手を繋いで手の温もりを伝えてくれる人がいる。
「泣かないで」は本当はあなたの事を心配しているんだ。
私はそんな事にも気がつかなかったんだ。
私が悲しいと、同じくらい心を痛めて悲しんでくれる人がいるんだ。
止まない雨はない。
たとえあなたに雨が降り続けていたとしても
最後に一緒に笑ってくれる人がいる。
だからまだ私はやれる。
まだまだいける。
最近は、いつだってそう思っていたいんだ。