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wwoof生活6日目 inオーストラリア

6日目にもなると生活に慣れが生じてきて、1日の出来事を思い返すのが難しくなってくる。昨日や一昨日と同じ箇所がいくつかあり記憶が思い出として浮き彫りにならないからだ。
 オーナーの家の目の前には大きな池があるため、水遊び系のアイテムが充実している。小型船舶があるのだ。
本日の午前中はその小型船舶をピックアップトラックの後ろにくっつけて、池まで運んだ。そして小型船舶でやることはただ一つ。ウォーターサーフィンである。小型船舶にボードというか平たい俵のような浮き輪を紐でぶら下げ、勢いよく走らせて浮き輪に乗る遊びだ。なんというか、最高そのものの遊びである。日本でやろうもんなら、おそらくちょいと田舎の行楽施設に行き1時間5000円とかでレンタルしないと行けなさそう。それをこの池の周りの土地の人は、ほとんどの人が所有する。毎日見る光景だ。
 浮き輪には振り落とされないためのハンドルがいくつかあり、必死にしがみつく。案外いける。波が立ったりすると軽く50cmくらいは跳ねて振り落とされそうになる。15mの紐の先の小型船舶の上にはオーナーが「立て」とジェスチャーをしている。そう浮き輪の上で立つのだ。
これがかなり難しく、ちょっとバランスを崩せばすぐ水面に落ちるだろう。念の為にライフジャケットをつけているが、なかなか怖い。4件目まで飲んだ後の千鳥足になりつつ浮き輪の上で立つ事ができた。あとで聞いたら、1回目のトライでできた奴は初めてで、それも立ってる時間はとっても長かったそうだ。運動神経良く産んでくれた両親に感謝。言語が違う環境でも、運動・音楽・ダンスは通用すると思っている。
 今回滞在している池の形はとても歪でアメーバ場になっている。徒歩で歩くにはとても限界のある規模感で、エンジンの勢いで水面の上で見る景色は大層気持ちが良い。世界最大のオーストラリアペリカンの整列している群れや、木の下の影に大量に居座る牛の大群が見られた。浮き輪に乗った瞬間、アニメの世界に入ったのかとも思う。そんな時間だった。きっと今後も忘れない感覚であろう。もう水遊びで喜べない人間になったかと思っていたが、しっかり夏休みの小学生に戻れた気分になった。ていうか、あの頃よりはしゃいでた気がする。

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