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行きたい
皆さま、2025年あけましておめでとうございます。今年も良い感じにやっていきましょう。
松の内が過ぎたあたりから冬将軍が役目を思い出したらしく、ぐっと寒くなった。年末はぽかぽかし放題でむしろ不安すら感じていたので、寛大な御心で備える猶予をいただいていたと思うことにしよう。
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俺はバイクがそれなりに好きである。
しかし、このシーズンになるとさすがに出かけるのは億劫になる。都内では真冬でも10℃を超えればマシなほうだが、生身を晒しながら60km/h程度で高速移動し続けるとなれば、お手軽な拷問を味わうことになる。
ちなみに、体感温度というのは計算式があって 風速が1m増す毎に-1度 (ブログを拝借)でおおよそ求めることができるらしい。自分で調べたことはないけど、バイクに興味がある、もしくは好奇心のある方は一度計算してみるといいかもしれない。
1月からはたいていオフシーズンとされているが、この時期だからこそツーリングに行きたくなる理由もある。明るい時間を長く楽しみたいので、出立は早朝が望ましい。一日への期待感と眠さや寒さを天秤にかけると、行きたい気持ちのほうがギリギリ勝つ。いい大人だが、毎度楽しみで眠れないため少し寝不足気味になってしまう。遠足はワクワクしてなんぼである。
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宵の濃紺は太陽に暴かれて、朝は群青を思い出す。張り詰めた冷たい空気を、ネイキッドに乗った俺がファサーッと切り割いていく。かっこいい。山へいこうが海へいこうが自由。これがどうしようもなく痛快なのである。
行き先は基本的に田舎なので、なんにもない。
凹んだわだちがまるでその仕事を誇るかのような幹線道路に面するマルハンなどに駆け込み、金を吸わせて右手をくるくる回せば半日くらいは楽しめるかもしれないが、あまりにさもしい。ちなみに山間部に近づくにつれてコンビニもはぐれメタル並の出現率になってくるので注意が必要だ。
事前に歴史的建造物や廃墟、心霊スポットなんかを軽くリサーチしておくとよい。これらは土地や営みの歴史を知るという意味ではほとんど同じモチベーションの下に語られるものなので興味はそそられるし、それくらいのスパイスも必要だろう。
うわあ、ますます行きたい。
バンドマンのオートバイ同好会みたいなものはないのだろうか。もちろん、バンドマンじゃなくたっていいのだけれども。自分はマニュアル車から珍妙なスクーターに乗り換えてしまったので峠でタイヤの端を削ることはできないが、そんなミーティングがあればぜひ参加してみたい。
本当にどうでもいいことばかり書いてしまった。時刻は午前1時19分。
おやすみなさい。