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特殊詐欺に遭いそうになった体験談

特殊詐欺に遭いそうになったリアルな体験をシェアします。同じような手口で被害に遭わないために、参考にして頂けると幸いです。

内容と経緯

友人との待ち合わせに急いでシャワーを浴びている時、見覚えのない番号(+88から始まる)から電話がかかってきました。
少し違和感を覚えつつも、そういった用事ごとは早く済ませたいたちなので電話に出てしまいました。
相手の声が聞き取りづらく、仕方なくシャワーを切り上げ、タオル姿のまま対応することに。
(今思えば、番号を検索して冷静に対処すればよかったと思ってます…)

相手は「警察」と名乗り、私の名前や昔住んでいた住所を次々と確認してきました。
自分の情報を知られていたため、すっかり信じ込んでしまい、その後「マネーロンダリングの犯人宅からあなたのキャッシュカードが見つかり、共犯の疑いがある」と主張されさらに「兵庫県警では20日間の勾留が必要だが、協力的な態度を考慮し、LINEでの取り調べを検討する」と告げられました。
電話を切らないように指示され、急いでいたからか冷静さを保てず半端パニック状態に

電話が偽の「兵庫県警担当者」に繋がると、「他の人と連絡を取らないこと」「自宅に人が来る場合はカラオケボックスなどに移動すること」などを要求されました。
身に覚えが無いことだったので
潔白を証明したい一心でその指示に従い、カラオケボックスに移動して周囲に誰もいない状況をビデオ通話で確認され、その後3時間以上にわたる尋問が始まりました。
「逮捕者(仮:山本)を本当に知らないのか」「今罪を認めれば刑が軽くなる」など、本物の取り調べを装い巧みに誘導してきました。

ほぼ洗脳に近いやり取りを終えたあと最終的にLINEの画面共有を通じてネットバンキングの振込操作を求められ、ふと「潔白を証明するために、なぜ振り込みが必要なのか」と疑問を抱きました。
さらに、相手が感情的に怒り出したことで不審に思い、震えながらも電話を切りました。
その後、近くの警察署に駆け込み「警察が振り込みを要求することはありますか?」と確認したところ、「それは詐欺です。」と言われ、初めて詐欺だと気付きました。(アホすぎる…)
安堵と恐怖で動揺しながらも警察の保護を受けることに

その後、私は住所を詐欺師に伝えてしまったため、数週間ホテルで避難生活を送りました。夫に事情を説明し、一緒にホテルに滞在。(夫ごめん…)
刑事さんのアドバイスに従い、巡回パトロールの強化も依頼しました。


気づいた詐欺の手口と反省点

今思えば、不審に感じるポイントはいくつもありました。

  1. 旧姓で確認されたこと
    現在は結婚して名字が変わっているのに、旧姓で確認された。

  2. 返答を元に話を作られたこと
    昔住んでいた住所を聞かれた後、返答を元に詐欺の内容を構築された。

  3. ビデオ通話の違和感
    ビデオ通話で相手の顔がAIフィルターで違和感があった。

  4. 警察バッジへの過信
    警察バッジを見せられて信用してしまったが、本物とは限らない。

振り込む直前でようやく不審に気づけましたが、その際に振込上限を変更する操作を求められるなど、冷静さを欠いていました。
夫に迷惑をかけまいという思いを利用され、追い詰められていたのだと感じます😢
心のどこかで『おかしい』と感じていたものの、不安や恐怖で流されてしまっていました。


皆さんへのアドバイス

同じような被害を防ぐため、以下の点を心に留めてください:

  1. 不審な電話には出ない
    見知らぬ番号からの電話は一旦無視し、番号を検索して確認する。

  2. 警察は固定電話から連絡する
    携帯や非通知で警察を名乗る場合は詐欺の可能性が高い。

  3. 逮捕に電話は使われない
    本当に逮捕する場合、早朝に家まで来ると刑事さんから教えてもらいました。

社会の常識を知らなかったことで起きた体験だと反省しています。この体験が誰かの助けとなり、特殊詐欺の被害が少しでも減ることを願っています。

参考記事


この記事では、私の体験を踏まえたアドバイスをお伝えしましたが、さらに詳細な手口の例をNHKの記事で確認できます。


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