保健だよりってイマドキ必要なのか…?と思う話
多くの学校で毎月1枚発行しているであろう「保健だより」
保健室の先生という仕事をしていると、毎月義務のように発行しなければならないお便りなんですが…
あの、これ…
正直なところ、みなさん読んでますか?
作る方はそれなりに大変なんですが、受け取る側としてはぶっちゃけ、ほぼいらぬお便りだと思うんですよね。保護者サイドとしては、ちゃんと読まなきゃって思うの、4〜6月の健康診断の時期くらいじゃないかなぁ。
あと作り手側としてすごく困るのが、保健だよりの読者は誰なのか?問題。
小学校で発行すると、管理職からルビ(ふりがな)を振るように言われるのですが、それってこどもが読むことを想定しているからですよね。教室に掲示するクラスも多いです。(近年は減ったのかしら…)
でも、保護者向けのお便りだったら、ルビはいらないですよね。しかし学年だよりとは違って、保護者向けなのかこども向けなのか、イマイチ悩むのが保健だよりの立ち位置だったりする…
今日はそんな保健だよりについて、思うところを色々書いてみようと思います。
1 保健だよりはこうして発行される
作っているのは保健室の先生です。
保健室の先生が必ず月に一度発行すべし、という法的根拠などは特にないので、そうでないケースもあるのかもしれません。
原稿を作ったら管理職(校長教頭など)に回覧し、校閲を経てご家庭に届きます。
最近はアプリからPDFデータのみが配布される学校もあるみたいですね。
Word形式か一太郎で作られている先生が多いです。
…え、令和なのに一太郎って思いました?
学校って、なぜかまだ一太郎が現役で使われているんですよ。
(まだ管理職クラスの年代の先生は一太郎ユーザーがいらっしゃるかも…)
2 保健だよりの中身
オーソドックスな保健だよりは、だいたいこの3段構成かな、と。
具体的に書いてみると…
季節のあいさつや、最近の学校の様子⇩
今月の保健目標と、それにちなんだ保健情報⇩
特別にお知らせしたいことは、健康診断関係(早く病院に行ってね)や、中学校だと卒業前にジャージや制服の寄付(保健室貸出用)をお願いしますなんてものがあったりします。
3 保健だよりってイマドキ必要なのか・・・?
保健だよりに載るような、一般的なこどもの健康情報って、おそらくインターネットが普及していない時代には価値があったんだと思うんですよ。
本屋さんがないような田舎にも、学校はありますから。(あ、でもそこに養護教諭が居るかどうかは分からないけど…)
でも、こどもの目の健康とか正しい姿勢とか、歯を大切にしようとか、そういうのって、ググれば出るじゃないですか。
歯は日本歯科医師会が優秀なサイトを作っているし…
日本眼科医会は見た目はそんなに可愛くないものの、情報はまとまってる!
なので、保健だよりが保護者に向けたお便りなのであれば、健康情報については
と紹介するだけで良いのでは?と思うし、URLならば紙ベースで届ける必要必要はなくなりますよね。学校のブログとかアプリで良いじゃん…?
感染症が増えているとか、◎◎忘れが多いとか、そういう「絶対に保護者に伝えたいお知らせ」は、その都度アプリで連絡すれば良いんじゃないかなぁ。
月イチのお便りでそんなこと書いても、受け取る保護者側としては「え、それって今もそうなの?いつからそうなってんの?」って感じじゃないですか。アプリ使っちゃダメですか管理職の先生…?
未来の保健だよりメディアについて考えてみる
今どきの学校って
保護者に対するメディアって、この3つがある訳じゃないですか。
だったら
こうやって使い分けて、健康情報について詳しくは学校のブログ(URLここ)をお読みください、とか相互リンクさせたらダメなのかなぁ。
私は現場に戻ったらやってみたいことの1つなんですが、とは言え、こんなことを友達の養護教諭に言うと
って返事が返ってきそうな気がする。笑
まぁそうなんだけどさ、なんでも紙で出せば保護者は全部読むはず(と思っている先生は案外多い)っていうのはちょっと乱暴だよね…と思うわけですよ。