母と息子(ADHD)のズレ
「学校の先生はね、支援が必要そうな子かどうかわかってるけど、
なかなか言えないのよ」
クマオさん(ADHD)のお母さんが言いました。
「言ったところで親は受け入れないからね。
でも、親は受け入れないとダメよ。
自分の子は大丈夫と思ってたらあとで困るんだから。」
クマオさんがADHDだとクマオ母は知らない
そんなお母さんは
クマオさんが大人になりADHDと診断されたことを知りません。
クマオさんは友達から、何度となく
「おまえ、頭がおかしい」
「おまえ、障害者じゃないの?」と、言われていたそうです。
精神科に行きたいとクマオ母に相談
大学生時代のクマオさんはお母さんに
「周りのようにうまくやれないから精神科に行きたい」と相談しましたが「行く必要はない」とお母さんから強く止められました。
「クマオさんがうまくいかないのは、相手が悪いから仕方がないのだ」と
お母さんは言いました。
クマオさんは社会人になり、
20代では許されたミスが、30代では呆れられることが増え、
ついには後輩からも叱責されるようになり、
クマオさんは自尊心をガタガタに崩されてしまいました。
「後輩が悪いから自分はうまくいかないんだ」という主張をしばらく続けていましたが、気持ちの切替ができない時間はあまりに長く続き、
心配した職場の上司に悪態をつき、賞与カットというバツを受けて
ようやく「このままじゃいけない」と、自分を改善する覚悟を決めました。←それは昨年です。
お母さんに言えば叱られるので、お母さんには言わず受診しました。
(30代の大人なのだから、お母さんに相談する必要などないと私は思いますが、クマオさんはお母さんにどう思われるかをひどく気にします)
今、クマオさんは言います
幼少期に「こいつおかしい」と友達にいじめられていた。
お母さんが思っているより、もっと自分は不器用だった。
早く支援を受けたかった。
どうすれば周りとうまくやれるのか早く学びたかった、と。
『親は受け入れないとダメよ、自分の子は大丈夫と思ってたらあとで困るんだから。』
クマオ母が子育て中の母親に話すたびに切ない気持ちになります。
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我が子が「発達障害かもしれない」なんて信じたくないし、そんなわけない、と母親だからこそ抵抗があると思います。
現在は「発達障害」が身近になってきているので、発達が平均値でなくても「恥ずかしい」とか「くやしい」とか思わない社会になり、悩んでいる子どもが早く悩みの少ない環境で過ごせることを切に願います。
注:最近では発達障害と言わず「発達症」と言うようです。
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発達障害の夫を持つ妻のクマコです。
生きづらさ克服を発信中。よろしくね。
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