ドラフト、私の記憶が確かなら‥‥1993年part2
『第3位選択希望選手 福岡ダイエー 吉本一義 投手 大阪経法大』
小関さんが執筆した大学野球のドラフト1位候補5人の中に入っていました。故障で途中野手に転向しましたが、成績はさっぱりでした。
『第3回選択希望選手横浜 大家友和 投手 京都成章高』
この年の日刊スポーツのドラフトリストでは平田、平井、山根のドラフト1位プラス4年後に西武にドラフト1位指名される安藤(専大松戸)とこの大家が『特A』でした。ちなみに野手は桐蔭学園の高橋由伸ひとりです。大家の希望球団は5球団あってその中に近鉄も入っていたのですが、直前でとられました。横浜は岡島で行くことも示唆してましたが。今見ると、あまりいいフォームとは言えませんが。実績のないまま、メジャーに移籍しましたが、いいボール投げてました。メジャーで51勝は見事としかいいようがありません。
『第3位選択希望選手 近鉄 大村直之 外野手 育英高』
2年春の選抜は14打数7安打、優勝した3年の夏は22打数8安打の好成績を残した走攻守3拍子揃った外野手。この年の甲子園を見て、プロでやっていけると思った野手は金子誠(常総学院)と大村直之のこの二人だった(高橋由伸はプロ拒否、松井稼頭央が甲子園に出たのは2年なので印象がなかった)。小柄だが、シャープな打撃と俊足好守は2~3年目には出て来るだろうと思っていた。その期待通り、2年目には主に1番打者で110試合に出場している。通算1865安打はお見事という成績だったが、四球を選ぶのが下手くそで、2001年の日本シリーズのバックホームなど、自分勝手な部分も目立ち、2000本安打まで到達しなかったのはそういう部分も理由かもしれない。
『第3位選択希望選手 日本ハム 金子誠 内野手 常総学院』
平尾がこの年ナンバーワンショートと言われていましたが、個人的にショートで1番いいと思ったのはこの選手です。中日も本来なら2位で指名したかったみたいですが、在京志向が非常に強く、鳥越に方向転換しました。西武を逆指名していましたが、金子本人は日本ハムも希望球団だったようです。最初はセカンドで新人王をとりましたが、もったいないくらいの強肩でした。そして、守備範囲の広さ、そして、ハンドリングの柔らかさどれをとっても一級品でした。
『第3位選択希望選手 西武 松井稼頭央 内野手 PL学園』
眉毛の野崎さんが『若い投手を育てるということでないでしょうか?』と言っていたが、まだ、ドラフトの情報が少なかった私(2年の選抜は出てましたが)、小関さんのリストにも載っていなかったと思う。この選手が球界を変える選手になるとは‥‥。史上最高のショートストップに推す人も多いと思います。他球団で1番好きな選手は松井稼頭央でした。楽天ファンになって稼頭央が来た時はそれは嬉しかったです。ドラフトで理想の選手は?と聞かれたら、松井稼頭央とこたえますよ。
『第4位選択希望選手 中日 遠藤政隆 投手 熊谷組』
元大洋の遠藤一彦のいとことして話題のあった選手。縦割れのスライダーを武器に中継ぎとして活躍しました。すごい選手ではありませんでしたが、使い勝手のいい選手でした。
『第4位選択希望選手 近鉄 的山哲也 捕手 新日本製鉄広畑』
スローイングの強さは歴代でも屈指と言っていい強肩キャッチャー。ただ、バッティングは『1年に5回いいバッティングをする』といわれるくらい当たらない選手でした。1番印象的なのは城島健司(当時ダイエー)の代役で出場したオールスターでMVPを獲得した時にパ・リーグ監督の梨田さんが『多分、雨が降ってくると思います』と言ったことですね。
『第4位選択希望選手 広島東洋 福地寿樹 内野手 杵島商高』
中学時代はハードルで県大会優勝、広島の名スカウト村上さんが傑出した俊足を買ってプッシュしたと言われる。広島時代は控えも4年連続で二桁盗塁、西武移籍を経て、石井一久の人的保証でヤクルト入り、2度の盗塁王を獲得している。
『第5位 選択希望選手 千葉ロッテ 諸積兼司 外野手 日立製作所』
大学時代から注目されていた実力者。スローイングに難点はあったが、ガッツあふれるプレーで通算691安打をマークした。
『第6位 選択希望選手 千葉ロッテ 小野晋吾 投手 御殿場西高』
2年の選抜の時に同じく2年の岡島(東山)と投げ合って敗れていますが、その頃から、普通にいいピッチャーでした。プロ入り後がシュートを武器に20年間の現役生活を送りました。
『第7位選択希望選手 千葉ロッテ 福浦和也 投手 習志野高』
投手としても十分に力のある実力者でした。安倍昌彦さんは『鈴木啓示に匹敵する柔らかさがある』と言ってました。プロ入り後、前さばきがうまく、かつ柔らかいバッティングで2000本安打を達成しました。
※小関さんが『ロッテの93年ドラフト選手、高校生4人の5年後に期待している』と何度も言ってました。加藤は大外れ(これも小関氏の予想通り)でしたが 、小野はローテーション投手に成長し、福浦も2000本安打達成と素晴らしいドラフトでした。
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