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Q.ずっと副業のスタイルでライターを続けるのは難しいですか?〜宣伝会議「編集ライター養成講座」のQ&A:その2

前回に引き続き、受講生の方からの質問に答えるコーナーです。その1はこちら。

では、張り切ってまいりましょー。その2!です!

Q.(くましろが)「副業時代、副業で月15万円の収入を目指していた」とのお話の件です。 「通勤の時間、昼休み、帰ってからの時間、土日をほぼ全部費やしたので、ずっとそんな生活を続けるのはオススメしません」と話されていました。 それは「一年半でやめるぞ」と決意していたから続けられたのでしょうか? ずっと副業のスタイルでは難しいのが現実でしょうか?

ええとですね、私は独立の準備として「月に15万円程度稼げるようになっていたい」という目標があったわけです。会社を辞めても月に15万円入ってくれば、ほとんど貯金を切り崩すことなく生活できるし、そこから少しずつ仕事が増えていけばいいと思っていたからです。

なので、多少無理をしてでも仕事をキープしたかったし、「副業のお仕事が増える=独立後の食い扶持の確保」という感覚でした。でも、質問者さんがおっしゃる通り「1年半で(この生活も会社も)辞めるぞ」と決めていたからできた働き方です。こんな生活一生したら、なんのために生きているかわからなくなると思うのでやめた方がいいです(廃人になります)。

私はそもそも、会社員だろうとフリーランスだろうと、仕事も生活も「持続可能であること」が大事だと考えています。なので、もし「会社員をしながら、副業としてライターをする」というのを「持続すべき目標」と設定していたとしたら、それが続けられる量の副業しかしなかったと思います。なので、「ずっと副業のスタイルで仕事をしていくのが難しい」というわけではありません。何を目指すかの違いだけです。

もし、副業としてライターを続けることを目標にするならば、副業で無理して本業がおろそかになったら「本業」という言葉の意味が成り立ちませんし、ましてや副業のせいで倒れたなんてことになったら目も当てられません。なので、本業のお仕事をきっちりこなしつつ、人間らしい衣食住と健康を維持できる時間を確保し、その上でどんな副業をどれくらいするか(できるか)を考えると思います。実績づくりをメインに考えるのか、収入を増やすことを考えるのか、はたまた修行として取り組むのかなどは、その人が求めているものによって変わるでしょう。

実際、私のお友達には、会社員としてライターをしながら、副業OKの会社だったので、無理のない範囲で月に2〜3本程度、個人で好きな仕事を受けて書いていた人がいます。副業不可の会社に転職するまで、3年近くそういう生活を続けていたはず。他にも、IT系企業でエンジニアの仕事をしつつ、PR案件のライティングを副業でしている友人もいます。その友人は「どちらも好きな仕事だからしばらくはこのスタイルで行く」と話していました。

全体の仕事量からライティングが占める割合を比べると、この二人だけでもだいぶ違いがありますが、それでもどちらもライター業をしていることには変わりありません。仕事のポートフォリオをどのように設定するかというのでもだいぶ変わってきます。

講義でも申しましたが、「ライターになる」ということと「フリーランスになる」ということは決してイコールではありません。副業なり、会社員ライターなりで続けて力をつけるというのは立派な方法です。なので、副業ライターを永遠に続けたって、会社さえOKなら何も問題はないです。むしろその方が生活が安定する、という方はそれでもいいと思います。なんと言っても「食べていく」というのが人間が働く最大の目的ですから。

それに、おそらくある程度売れっ子ライターにならない限り、一番安定的に稼げるのは、本業+副業です。ありがた〜い固定給(本業)があって、プラス副収入があって、副業分の経費は確定申告したら節税にもなりますから。フリーランスになって「月15万円くらいしか稼げない、食べていけない、どうしよう」って悩むくらいだったら、本業+副業でライターした方が安心して生きていけると思います。もし質問者さんが一人暮らしならなおのことです(家賃分を毎月稼ぎ出すのは大変なことです)。

いろんな働き方ができる時代になりました。自分にとってのベストバランスを探してみてくださいね。


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