大いなるポンコツ
山羊座のことをそう評したのは、かの有名な「しいたけ占い」のしいたけ.さんだ。そして私は、そのポンコツである。
星占いを見ると、山羊座はだいたい「良妻賢母」「まじめ」と書かれていることが多い。
しかし、わたしは同じく星占いで「快楽主義」と言われる射手座と山羊座の変わり目に生まれたせいか、なんとなくその表現にしっくりきていなかった。
そこにしいたけ.さんからの愛あるメッセージだ。「山羊座にはオンかオフしかない、100か0かのタイプ」らしい。なんかわかる気がする。
そんな山羊座の私は、6月末から絶賛オフ中だった。
入ってくるはずだった取材がペンディングになり、急に暇になったのだ。
頭の中ではあれこれ忙しく考える。
実家の片付けもしなきゃだし、とりあえず詰め込んできた前の部屋の荷物もできれば半分くらいに減らしたい。
バトンズの学校のフィードバックも改めて読み込みたいし、ダイエットのために運動量も増やさなきゃ。
読みたくて買った本も積まれてるし、母が元気なうちに温泉にも連れて行こうと思っているのに。
なのに。
いざ時間ができると動けない。動かない。
「ああ、今日も無為に過ごしてしまった……」なんて遠い目をしながら、びっくりするぐらい何もせずに6月を終えた。
わたしのやる気スイッチはいったいどこに行ってしまったのか…。
そう思っていたら、昨日ぐらいからにわかに予定が入り始めた。そうするとなぜか、仕事以外の予定も動かしたくなってくる。テトリスのように、仕事の合間に予定を入れていく。
「暇だった時に動いていればよかったものを…」と思うような用事も多い。
でも、その時はどうしても動けなかったのだ。だってスイッチが切れてたんだもん。
と言うわけで、私にしては長いオフの期間を過ぎて、今度は急激にオンに放り込まれそうな予感がする。
もし、私が疲れ果てていたら、そっと肩に手を置いてこの大いなるポンコツをねぎらってやってほしい。