七夕の夜


持つだけで体調が良くなるバック。
スーパーマンのスーツみたいに
免疫力の上がる服。
纏うだけで、悩みが消える香水。


もちろんそんな様な効果があるかも。な
謳い文句や、それらしき物はあるけれど、
全人類が認めた物は見たことない。

そう思いながら、部屋の中を
ぐるっと見渡してみる。

なんとも面白い事に、
その時の気分が反映された物たちが
自分が部屋中に散らばっていてるのだ。

毎度の事物は増やさない様に
心がけてはいるはずなのに。と矛盾した気持ちになりながら、それと同時に必要なものばかりだと言い聞かせている自分がいる。

綺麗になりたいと思って買った肌に合わない化粧水や、好きなモデルさんに憧れて背伸びして買った服。開けてない香水。


わたしは物を買うのと同時に
その先にある未来にワープできるかと錯覚していたのだな。と現代社会の商法に飲み込まれている自分に少し嫌気が差した。
努力せずに他人のいいところだけを切り取ったものに憧れていたのだと気付かされる。

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