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ボロボロのクロスワード誌を持ってきたお婆ちゃん

僕はお客さんにかなり話かけられている書店員だと思う。
様々な目的で話しかけられるが、今日はアイメイクが乱れたお婆ちゃんがボロボロのクロスワード誌を持って、話しかけてきた。
どうやらその雑誌の答えが、新刊に載っているらしく、答え合わせをしたいとのことだった。

うむ、自分がやってきたクロスワードの答え合わせをしたいだけで、本を買う気は無いみたいだ。しかし、優しきイノクー書店員はそんな場合でもご機嫌にご案内する。
単にやることがなくて暇だったから、ちょうど良かったのだ。

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