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熊本県球磨村の復興支援で徳を積んだら、アビスパ福岡が昇格した話(ネタです)
はじめに、これはネタです。
しかし、書かれている現地の状況などは、自分が実際体験した体験談です。
災害で被災した場所は、その時だけでなく長い間復興支援の助けを求めています。動機はなんでも良いので、少しでも復興支援活動に興味を持っていただけると幸いです。
今回は、復興支援に通っていたら、アビスパ福岡がJ1昇格を果たしたって話を書きたいと思います。
今年、7月6日の大雨で熊本県球磨地区では、球磨川の氾濫により大規模な水害の被害にあいました。特に球磨村は幹線道路が崖崩れで寸断されたため、支援の数も人吉市に比べと圧倒的に少ない。そして、集落が点在しているので、さらにばらけてしまっているという状況でした。
私は、福岡フットボールスタンド(福岡フットボール映画祭)の活動の一つとして、復興支援をあげていることもあり、被災から1ヶ月半たった、8月22日から、球磨村神瀬地区に通いました。
ちなみに7月は、同じく水害にあった大牟田市に行っていました。
球磨村の神瀬地区には、合計で5回通ったのですが、これがアビスパ福岡の成績となんとなくリンクしているという事実に気づき、今回noteを書いています。
アビスパ福岡、2019年シーズンの悪夢が過ぎる8月3連敗
コロナで4ヶ月中断した今年のJリーグ。
アビスパ福岡は、7月は3連勝などもあり一時は3位につける好成績。
長谷部監督の元集まった新しい選手たちと既存の選手たちが融合して失点しないチーム作りができていました。
ちなみにこの期間は、福岡県大牟田市の被災したエリアに行っておりました。
今日は大牟田のソウルフード「高専ダゴ」を食べに大牟田へ。 福岡のふきやのような、そういう部類のソウルフードです。 鉄板いっぱいに作るスペシャルは見た目も、おばちゃんのひっくり返しもダイナミック! 大牟田に着たら一度は訪れたいお店です。 ...
Posted by 谷脇 良也 on Sunday, July 26, 2020
大牟田の支援は8月1日が最終日。コロナの2波がくるかなというところだったので、いったん県内での活動に留めておこうと思っていました。
しかし、アビスパ福岡は、8月に入ると嘘のように勝てなくなり、、、3連敗するもあって順位は一気に急降下!!
ワラをもすがる思いで球磨村へ
2019年のような辛い思いはしたくない。
ツンさんファミリーは7月から入って支援をしていた球磨村へ。
水害から50日経っているにも関わらず、まるで手付かずのようなその風景に驚きを隠しきれませんでした。
豪雨から50日、人吉市の復旧は進みましたが隣の球磨村は手付かずの集落が沢山あります。出来ることは人によって違うけれど"被災地を忘れないこと"が何より大切だと思います。
— 今日のむいむい (@mui_king) August 22, 2020
廃墟と化した家屋2階でロアッソ熊本『頑張ろう熊本』タオルマフラーが「忘れないで」とでも言いたげに、風にはためいていた。 pic.twitter.com/G6WTUc7h69
・4日間2階の床上まで水に浸かり続けた集落(住人は2階に登って救助を待ち続けた)
— 今日のむいむい (@mui_king) August 22, 2020
・崖から崩れ落ちる寸前の家屋
・お洒落なオープンキッチンだった新築
・床から50cm近くの泥が積もったままの家
※全て違う家。当然、被災直前まで人が住んでいた。 pic.twitter.com/X3MNKXENVW
特にこの神瀬地区は、球磨川の氾濫だけでなく、支流の土石流のダブルパンチで、2階の天井まで水没し、4日間水が引かなかったという酷い被害にあった場所でした。
この日、汗だくになりながら被災したお宅のゴミ出しを実施。
県外ボランティアに逆風が吹く中、人吉の町会長が被災者を見るに見かね、僕らを受入れてた。そのベースに帰ると雨は上がった。最後アビスパサポーター四年生からの挨拶に全員が心揺さぶれた。アビスパ福岡♪アビスパ福岡♪と心の中でコールした(大声禁止なので)しかも着てるのが #Jの力を信じてる pic.twitter.com/H7IQJI68vO
— ちょんまげ隊長ツンさん@求むルヴァンチケット (@tsunsan) August 22, 2020
息子のよかちょは、このような直接的な活動は初めてでしたが、本人の中で何か得たものはあったようです。
さて、翌日、アビスパ福岡は、アウェイ栃木戦。
エミルサロモンソンのスーパーFKで1-0勝利!!
4連敗を阻止することができました!!
2度目の球磨村、ここから連勝街道が始まった
翌週もまた球磨村へ。
この日は、あるお宅の泥だし。
よかちょは、自ら率先して泥出しを行うなどフル回転で活躍しておりました。
この日、後半は支流の上流にあるお宅の床下の泥だし。
お宅の横を流れる川が土石流で川底が浅くなり、氾濫したそう。
国土交通省が川に貯まった泥を書き出してだいぶマシになってますが、導入では家の前をガッツリ削られ浮いた状態になっている家などもありました。
今週も球磨村の被災地支援に行って来ました。
— くろっぷ@🐝ゆるサポ。 (@kulop03) August 30, 2020
ここは国道からさらに中に入った場所。
猛烈な土石流で写真にある川は土砂で埋まり、国土省が1ヶ月かけて川の土砂を除いたあとで、僕らが床下の泥出し。
子どもたちも一輪車で泥出しの手伝いを一所懸命やりました。
まだ復興の道は長い。 https://t.co/kPVJTqTngR pic.twitter.com/mcCoyvdyRT
すると、その次の試合千葉戦では先制するも逆転されて、今年は複数得点できないのか。。と諦めかけていたその時、フアンマ選手のロスタイム劇的ゴールデ同点!連敗を阻止しました。
ここから、アビスパ福岡史上初の12連勝を含む、15戦負けなしが始まったのです。
9月には1泊2日で支援へ。(宿泊は熊本市)
球磨村2日め、始まりました〜。
— ちょんまげ隊長ツンさん@求むルヴァンチケット (@tsunsan) September 21, 2020
Jリーグ某クラブのサポーター家族は勝点3を取りに、また来てます。いつかあなたもぜひ! pic.twitter.com/0IS5LlvAzZ
僕らが出来ることは小さいです。
— くろっぷ@🐝ゆるサポ。 (@kulop03) September 21, 2020
1日かけてトイレを綺麗にするくらい。
泥出しは1部屋も出せませんでした。 pic.twitter.com/8qg8sQb49T
2日目は古民家の床磨き。
本日2日目。
— くろっぷ@🐝ゆるサポ。 (@kulop03) September 22, 2020
古民家の床にこびり付いた乾いた泥を落とします。ゴシゴシ。 pic.twitter.com/Zcyfamgoj0
何と土足では歩けないレベルになりました。
— くろっぷ@🐝ゆるサポ。 (@kulop03) September 22, 2020
ここから元の状態にするには何度も何度も拭くしかないのですが、初日でここまでできたのはすごいです。
みんなのチカラ! pic.twitter.com/HLUs6L5Ddx
絶対靴を履いてないと歩けなかった縁側の床が、逆に土足では歩けないほどピカピカに。
16才のボランティア。奇跡起こす。運より○○○がつく pic.twitter.com/CVaBDgOxRq
— ちょんまげ隊長ツンさん@求むルヴァンチケット (@tsunsan) September 22, 2020
すると娘の帽子にトンボが!
これがまたいつまでの離れないという不思議。
今思うとJ1への道標だったのかもしれません。
アビスパ首位へ。しかし調子乗って11月サボったら…
12連勝が途切れ、流れが悪くなるというアビスパの悪い癖が出るのではないかと思われた10月24日に、神瀬に行ってきました。
今回は、もっとも得意とする復興イベント。
神瀬地区に住民(この時は皆避難所住まい)のみなさんと一緒に運動会を開催しました。僕らは、復興イベントではお馴染みの「あびすぱ亭」を出展。
アビスパ福岡のスポンサーでもある、日本食品さんにご支援いただき、Jリーグファンにお馴染み千葉の喜作風「ソーセージ盛り」を提供しました。
球磨村神瀬地区で運動会&炊き出し。
— くろっぷ@🐝ゆるサポ。 (@kulop03) October 24, 2020
僕らは、あびすぱ亭となり日本食品さん(@nisshoku_kabu )の支援を受けて、博多の薫りの炭火焼きを大盛りで150人分提供しました。
「どこのメーカーさん?」と聞かれるくらいの大人気でした。
ご支援ありがとうございました😊 pic.twitter.com/Cw71qcQ5s0
同時に、イベントでは消毒係など、この日もよかちょは大活躍。
神瀬にくるたびに成長していく息子の姿にひとり涙しました。
午前中はコロナ対策班にアビスパファミリーに入ってもらった。福岡サポの小学生と中学生がいちいちアルコール消毒するのを見たら涙でた〜「同年代が叩いて被ってじゃんけんポン!」で楽しそうなのに…。
— ちょんまげ隊長ツンさん@求むルヴァンチケット (@tsunsan) October 24, 2020
でも徳は積めた…はず。次も負けないアビスパ福岡! pic.twitter.com/imPk4H9nnr
その結果、翌日のアビスパ福岡はホームで千葉戦。
前半10分の松本選手のゴールを守り切り、1-0勝利。
1位を死守しました!
さて、これに安堵した11月。
いく機会はあったのですが、球磨村の支援には行きませんでした。
そうしたら、ピタッと勝てなくなってしまい、、
順位は2位転落。
3位との差もかなりあったのに、一時には勝点2差に縮められるなどかなり精神的に苦しめられました。。
やっぱ、徳を積まないとダメですね。。
最後はJ2 2位でJ1昇格へ
最後はハラハラドキドキでしたが、無事にJ1昇格が決定。
あの時、娘についたオニヤンマがアビスパ福岡を守ってくれたんでしょうか。
徳を積むために復興支援やりませんか?
被災していない僕らは、基本的に被災地の状況をメディアを通じて見るしかありません。
しかし、報道されているのは被災地の一部分でしかありません。
しかも、毎日新しいニュースがあるため、地方よりも都会、無名よりも有名なコトに関心事が移っていきます。
でも、被災地では何も終わっていません。
特に水害は、復興までの時間がかなりかかります。
復興支援は、終わるどころか、始まったばかりなのです。
東日本大震災や、熊本地震、そして近年の水害など、現地ではまだ復興をなし得ていないんです。
偽善でも、徳を積むでも、理由はなんでもいい。
近くに困っている被災地があれば、支援に行ってみませんか?
もしかすると、その行動で徳が積み上がって、その徳が勝点につながっているかもしれない。
自分が応援するチームが、勝てないな〜と思ったり、絶対昇格したんだ!という思っているサポーターの皆さん。
来年は、ぜひ困っている人がいたら、支援してみませんか?
気になる方は、私に連絡ください。
▼ くろっぷ
また、僕らはちょんまげ隊のツンさんと共に活動することが多いので、ツンさんをチェックしてみてくださいね。