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自分で撮影したグッズ写真をXにupすることについて散々悩んだ話

Xの規約改正に伴い、ファンアートやグッズを撮影した写真をどうするかについて、色々悩んだ挙句に、とりあえずこれまでに発表されたグッズに関しては、今後も(公式様からのストップがかからない限り)そのまま貼っちゃえ! という結論に達したので、その話です😅。

理由は、極論すると、公式様が過去絵の取り下げ&加工をしていない以上、私が自粛したところで、もう学習されてるし、これからも学習され続けるから、なんですが……。
ただし、下に書いた理由で、わざと絵柄だけ抜きにくいような光を反射させたり、透過させたり、角度をつけて撮影したり、そういう技が難しい場合は解像度を落とすなどの手を打とうかな、と思っています。
解像度おちてないバージョンは、foriioにupしようと思いますので、よろしかったらそちらもご覧ください。

これから上がってくる新規グッズ絵については、公式様がどういう広報の形をとるかを見てから、改めて考えます😅。

一応、この結論に至るまで、色々調べました。その過程で、勘違いしていたことなどもあったので、それらもまとめています。
色々入手できる資料は見ましたが、最終的な決断の根拠にしたのは、弁護士が監修している記事と、文化庁の記事だけです。
この記事も含め、素人の記述はやっぱり色々見落としがあってあてになりませんので、この記事をご覧になる方も、ぜひ参考記事まで目を通されることをお勧めします・・・😅。


まず、そもそもの話なんですが。
グッズをメインに撮影して(つまり偶然の映り込みではない場合)その写真をSNS等にアップロードする行為は、著作権侵害に相当するそうです。
ただし、権利者が訴えない限り、刑事罰はくだりません。
詳細は以下の記事を。

「偶然の映り込み」とはどういうものか、については、以下の文化庁の資料を参照のこと。

https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/hokaisei/utsurikomi.html

これを見ると、いわゆる「グッズ写真」は、グッズを写すのが目的なので、映り込みとはいえない、ということになります。

一方、この記事のヘッダー写真は、わざと料理に焦点をあてて、キャラの輪郭がボケるようにしてみました。
こういう場合は、料理が主題なので、「映り込み」と言って差し支えないかと思います。

写り込んだ部分が削除不可能ではない場合、つまりこの例の場合、グッズをどけて撮影すれば映り込みは発生しないわけですが、そういう手段がとれるような場合でも、グッズが主題として撮影されていなければ、写り込みとみなされる模様です(条文上「分離することが困難であること」を要件としておらず、とあるので)。

ちなみに、著作権侵害の刑事罰が降った場合どうなるかはこちらに詳しいです。

https://tokyo-startup-law.or.jp/magazine/category05/images-copyright-infringement/

結構厳しいですね。
1千万円以下の罰金または懲役最長10年(どっちもくらうのもあり)

現実には、最近は、警告もなくいきなり刑事事件に持ち込まれたり、身柄拘束されることはほぼないと思います。
しかし、過去には、そこまで酷いエログロを描いたわけでもなく、同人で暴利をむさぼったわけでもないアマチュア同人作家が、前触れもなくいきなり逮捕されて、20日以上も警察で勾留された例がありました(ポケモン同人誌事件)。
このあたりは、その時代の空気なんかも結構影響するので、過信はしない方がいいと思います。

こんなに厳しいの?! って思うかもしれませんが……。
他人の権利を無許可で侵すというのは、本来そのくらい厳しい罰がくだるような、本当にやってはいけないことなんです……。

私も以前、このあたりについていい加減に考えていて、「原作のワードの露出も増えるしいいよね」と安易にFAをコピー拡散可能なSNSでばら撒いたりしていました。
しかし、近年、個人的に(漫画ではありませんが)原作者が自作を無許可で改変されることについて、どういう思いを抱いているかを、複数人から聞く機会がありまして。
その結果、とくにSNSのような、一度投げてしまったら、自分で影響がコントロールできないような媒体に投げるのは、相当気をつけなければならない、と思い直しました。
そんなわけで、FAについては、やっぱりじかに上げるのはやめようと思っています😅。
透かしやノイズも外すの簡単ですし、そもそも、半分は自分に権利があるものを、勝手に醜く加工しないでくれ、と思う方もいらっしゃるかな、と。

ちなみに、私自身はもうXにじかにFAは投げませんが、だからといって、他の方もそうすべきだ、という意味ではありませんので……😅
現在の日本の著作権法では、二次創作は著作権侵害に相当することはほぼ間違いないですが、あとで述べる「寛容的な利用」の件も含めて、それをどう解釈し、どう行動するかは、一人一人が選ばなければならない問題だと思います。
著作権、難しいですけど、ちゃんと勉強して、自分で責任をとるのは、創作する人間の義務だと思いますので……。

ちょい話が逸れましたが。
ちなみに、著作権侵害の刑事罰は、著作権侵害をそそのかした人間にも適用されるとのことです。

ですので、この記事は「だからみんなもグッズ写真upしようぜ!」と呼びかけるものでは決してありません(笑)。
あくまで、私はそうすると決めた! という報告、というだけです。
自分のやったことの責任はとるつもりですが、他人の著作権侵害の責任までは負いません!! とここで明言しておく(笑))

なお、著作権関係の法律は、ここ数年、ものすごい勢いで変わっています。
この記事は、2024年11月24日現在の情報をもとにしています。今後、状況が変わってくると思いますので、その点はご注意ください。

まず直近の改正として、、、
2026年の1月1日からは、原作者の意思確認ができない場合は、法務省に補償金を支払うことで、3年間は利用が可能になる制度が始まるらしいです。

この特例が、出版社のような、連絡先はわかっているんだけど、それについて質問しても返答が帰ってこない、というような場合にも適用できるのか、今後注目が必要かと思います。
(もしこれが適用可能であれば、お金を払えば二次創作なりグッズ絵を合法にネットでアップできることになるんじゃないかと思います。もちろん、利用がどの範囲まで許されるのか、にもよりますが。私はそれはそれで、いい方向なんじゃないかと思います)
もしかすると、今後、出版社側は、「これはやってはいけません」と明示しない限り、使用を「許可した」というふうにとられる時代がやってくるのかもしれません。

ここ数年は、著作権関係の法律改正に要注意だと思います。

以下、もう少し細かい話を書いてますので、お時間のある方は気が向いたらご覧になってください。


1) キャラグッズのグッズ絵には著作権が及ぶのか

デザインや表現の権利には実は3種類ありまして。
誤解を恐れずにざっくりと言えば、芸術的、文化的な価値をもつもの、と分類されるものは著作権、工業的に大量生産されるもののデザインは意匠権、企業ロゴなど、類似品すら許さない、という排他的な性格をもつものは商標権で管理されます。

漫画とか小説とかパクったら著作権が‼️ と言われるのに、服のデザインなどは漫画にその服を着せた人物を登場させても、著作権侵害とは言われないのは、服は(一点ものでない限り)大量生産されるため、著作権ではなく意匠権の管理下にあるからです。
で、意匠権は、3次元のコピーを作ったらアウトなんですけど、そのデザインを、絵画や写真などの2次元で写しとることについては、何も制限がないんですね。
カッコイイ、ブランドものの椅子とかも、無許可で漫画やイラストに描いちゃって問題ないのは、このためです。

ただし、服などで、企業のロゴマークがついてるものは要注意です。ロゴマークは商標権で管理されていて、こっちは非常にコピーに対して厳しいのです。なので、ブランド服とかを漫画やイラストで着せるんだったら、ロゴは抜くのを絶対に忘れずに!
あと、ディズニーキャラなど、キャラそのものが商標登録されていることもありますので、その場合も要注意。

なので、実は、私は当初、グッズも大量生産されるし、主に意匠権の管理下にあって、二次元的な複製(つまり写真)に対しては問題ないのかな、と思っていました😅。
しかし、よくよく考えたら、Tシャツに描かれたデザインが著作物として扱われた「眠り猫イラスト事件」とか、めっちゃ有名なのがありまして😅。
というわけで、絵をメインにして売るキャラグッズは、著作権で管理されるべき、ということの模様です。

だから、基本漫画やイラストと同じで、グッズも原作者に断りなく写真をアップしちゃうのは、著作権侵害行為になっちゃうわけですね。冒頭に書いた通り。
(ただし、写り込みと見做せる場合はのぞく。何が写り込みかは、上に紹介した文化省の資料をご覧ください)

2) しかし日本では、“寛容的な利用”ということで、一部の著作権侵害を権利者が黙認する傾向がある

権利というのは難しいもので、一度「いいですよ」と全世界に公言してしまうと、あとで困ったことになっても、もはや撤回が難しい、という一面があります。
そういう事情で、企業には、大多数のケースでは問題ないのだけど、ごく一部の万が一の場合の不利益を考えると、大っぴらに「いいよ」と許可は出せない、という風潮があります。

今回のAI騒動などは、まさにその好例だと思います。
誰しも、将来どんな困ったことが起こり得るかなんて、完全に想像するのは難しいです。
たとえば20年前に、AI学習によって画風が盗まれてしまう危険なんて、本気で心配していた人は、ごくごく少数だったと思います。

そういう時代の常識の範囲で、もし「グッズ写真の投稿どんどんやっちゃってください、宣伝になるんで!」なんて、過去に出版社が公言してしまっていたら、、、
万が一、それによって、今、AI学習のせいで自社で書いてくださる先生方に大きな不利益が生じたとしても、もはや撤回不可能なわけですよ。
もう全世界に出回っちゃってるし、一般に、一度オーケーしたものを撤回して規制する方向というのは、企業イメージも作家のイメージもガタ落ちするので、会社的にはほとんどNGだと思います。

そこで、企業が何をやるかというと、“寛容的な利用”だということで、黙認するわけです。
”黙認”というのも、正しくないかもしれませんね。より正確には、「著作権侵害が起きていることを、我々は感知していません」というポーズをとっている、という方がいいんじゃないかと思う。

つまり、問題を感知していたら、出版社は自社の作家を守るために、なにか対策をうたなければならないですよね。
でも、「気づいてない」なら、その著作権侵害を見て見ぬふりをできる。

出版社に、「同人・FA書いてもいいですか?」とか、「グッズ写真ネットにあげてもいいですか?」とか、問い合わせても、かなりの確率で、はぐらかされて期待した返事が返ってこないのは、そういう事情だと思います。
そういう問い合わせを受けて、それに対して読者に、「ご要望承りました」的な言質を与えることにも、一般に企業はものすごく慎重になります。
出版社には先生方の利益を守る使命があるので、将来起こり得る、今は想像もできないような不都合の可能性を考えたら、軽々に許可を出すわけにはいかないんだと思うんですよね。

3)グッズ写真の問題点

で、問題のグッズ写真の場合ですが。

実のところ、グッズ写真については、ファンがグッズ写真をアップロードするのは、出版社にも原作者にも、不利益より利益が勝るものだったと思います。少なくともAIが登場する前は、の話ですが。

まず、自社で広報費を出さなくても、ファンが勝手に商品の宣伝をしてくれる。
その結果露出が増えますが、売り上げというのは、露出の多さに依存する、というのは確実な話なので、そこだけ考えれば損は何もないわけですよ。
原作者の絵を改変するわけじゃないですしね。

ただ、重大な懸念が一点あります。
それは、ファンが投げた画像から、解像度の高い原画の情報を抜き出されて、海賊版を作られてしまうリスクです。

これは実際に起きている問題で、高解像度の画像をあげてしまうと、そこから本物そっくりの模造品を作るのは簡単なんですね。
だから、公式は、SAMPLEと透かしを大きく入れたり、画像の解像度をわざと落として、万が一、海賊版コピーを作られても、あとで判別が可能なようにしてるわけですよ。

でもファンは綺麗な写真を上げたいし、最近のスマホはとても性能がいいので、簡単にクリーンな絵柄を抜き出せてしまうような、高解像度の写真が撮れて、それをそのままXとかに上げてしまう。
だから、本当は、問題がないとは言えないんですよね。
実際、その部分は、出版社側としては、本音では規制したい部分ではないかと思います。

で、おそらく、唯一の問題はこれだけ、だったのが、このAI時代の到来の前の話だったと思います。

ところが、今は、この問題にプラスして、「画風」なり「作風」なりを、AIが学んでしまうかもしれない、という危険が生じたわけです。
現在は、特定の誰かを真似させるために学習をさせることは著作権侵害にあたる、という方向ではありますが、そんなもの、どうやって取り締まるんですか、って肝心な問題があるわけですよ。
食わせるデータが明らかに偏っていれば違反だと言えますが、そうじゃないけど似ちゃいました、という場合には、違反をとれない。

もちろん、その点に関しては、現行法で人間が相手であっても違反ではないんですけど、問題は、AIは1年365日、不眠不休で学習ができて、出力の数も人間にはとても敵わないスピードで乱発してくるということであって、、、
たとえ少ない確率でも、数打ちゃ当たるわけで、そういうものが、現在イラストや漫画を描くことで生計を立てている先生方の不利益にならないとは言い切れないわけですよね。

今は過渡期なので、余計に将来に見えてくる問題が予測できない状況が続いています。
そういう時期に、先生方の権利を守らなければならない出版社側が、保守的な対応になるのは、致し方ないと思います。

また、作家の先生方も、自分が全て権利を持っているわけではない絵があったりすると、やはり軽々なことは言えないんだと思うんですよ。
たとえば、企業コラボで書き下ろしたイラストなどは、もしかしたら契約によっては、企業が半分権利を持っているようなものもあるかもしれないわけですよね。
そういうものもひっくるめて、「私は上げていただいて構いません」と言ってしまったら、それは、その企業の権利を侵害したことになってしまいます。

だからといって、「この絵とこの絵は、、、」なんてやり始めたら、自分の連載どころではなくなってしまいますよね。

4)過去にネットに上がってしまった絵柄について

というわけで、現状を考えると、AI学習に対して慎重になりたい、というのが、各出版社が現在のところ見せている態度だと思います。
ところが、各社、過去にアップしたグッズの商品画像は取り下げていないところがほとんどだし、改めて画像を加工して再アップ、とかもしてないわけですよ。

それは、一番の理由として、すでにネットで出回ってしまっている画像については、すでに学習されてしまっている、という前提があるからだと思います。
実のところ、Xは、昨年9月の規約改正から、ポストされた投稿内容の学習を始めています。
なので、11月15日以前に上がっていた画像は、実はもうすでに学習済みなんですね。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2309/03/news038.html

一度学習したものを外すことはできないので、これらに関しては、もはや消しても意味はない。
ということで、公式アカウントはどこも、過去の絵に対しては透かしを入れるなどの対策をしていないんだと思うんですね。

5)結論

少なくとも過去に発表された(公式が自アカウントで紹介した)グッズの絵柄については、すでに学習が完了していて今更気にしても仕方がない、ということであれば、考えるべきことは、上の3)に上げた、必要以上に解像度が高すぎるグッズ写真からイラストを抜き出されて、グッズの海賊版を作成されてしまうリスクのみ、ということになります。

であれば、これまでに既に販売されているグッズに関しては、11月15日以前と状況は変わらない、ということになります。
もちろん、出版社としては、グッズの模倣品を作られてしまいかねない高解像度の画像に関しては規制をかけたいのかもしれないですが、上に挙げたような理由で、「Xに上げるなら低解像度のものにしてください」なんて言おうものなら、黙認じゃなくてアップロード許可したことになってしまう。
だから、それはやりたくないので、何も言わない、という状況が続いているのではないかと思います。

……というわけで。
とりあえず、自分としては、少なくとも現在までに発表されているグッズに関しては、なるべく絵柄だけ抜き出してグッズにしにくいような写真(わざと光を反射させて撮るとか、少し角度をつけて撮るとか)にしておいて、ある程度解像度を落とせば、今までどおり普通にXに上げてもいいかな、と思った、という話です。

(透かしは入れません。透かしを入れるのは「改変」にあたる、というのと、多くの場合、作者は無許可の改変をとても嫌がる、というのを、まぁ、身近な例で結構見ているので、、、😅。透かしひとつでも、こんなところに入れてくれるなとか、色々ご意見はおありだと思いますので。
厳密には、実は解像度をおとすのも改変なんですが、自分が撮った写真の場合そもそもどんな解像度で撮ったかは第三者は知りようがないので、まだ透かしよりはいいかな、と、、、😅)

ちなみに、印刷に必要な解像度は350dpi程度、それに対し、ブラウザ等での表示に使われるのはせいぜい92dpiですから、そのくらいまで落としておけば、ブラウザ上では綺麗に見えるけど、印刷には使えない、という感じになると思います。
(ご指摘があったので追加。92dpiでもサイズが大きいと意味がないので、大体スマホ画面サイズで92dpi程度、という話です😅)

低解像度の写真なんてどうやって作ればいいのか、という場合は、たとえばflickrにアカウント作って、スマホにflickrアプリを入れると、撮った写真を勝手にflickrにアップロードする設定にできます。
これが思いのほか便利で、自動で色々な解像度の写真を作ってくれます。
https://flickr.com/
ダウンロードのマークから、View all sizesを選ぶと、こんな感じで、自動生成された色々なサイズの画像がリストされます。

このうちのMedium 500あたりを選べば、Xの画面上ではそこそこ綺麗に見えて、印刷には耐えない感じの解像度になるのではないかと思います。

flickrは英語しかないのが難点ですが、無料アカウントでも1000枚まではアップロードできて、そのあとは古いものから消えていく仕様なので、一度にいろんな解像度の写真を作りたい場合には便利です。
(ちなみに自動アップロードの公開設定は、デフォルトでは非公開です。なので、誰にも見せず、自分だけが使うことができます。また、非公開の写真は、APIを通して第三者が勝手に持っていけない仕様になってるので、とりあえず非公開にしとけば安心。)

ネットの原作者の先生方の反応を見ても、二次創作・FAに対してはノーコメントの先生方が、グッズの写真については見たい、と声をあげておられるのを見かけます。
やはり、自分の絵柄のグッズが、正しく対価を払ったユーザーの手に渡って、それが愛されている、というのを見るのは、原作者としても嬉しいのだと思うんですね。
もちろん、そうして露出が増えれば、売り上げにもつながりますし。
このあたりのプラスの効果が、グッズ写真とFAの決定的な違いではないかと思います。
そういう背景もあって、FAはともかく、グッズ写真については、過度の自粛は、あまり誰にとっても得にならないのかな、と思いました。

とはいえ、今後、新しいグッズをどう出版社が紹介してくるかによっては、新規グッズは上げにくくなるかもなんですが……😅

とりあえず、せっかくforiioのアカウント作ったし、今後上げにくくなった時のために、写真はこちらにも投げておこうと思います😅。

https://www.foriio.com/kuloeakikawa

6)追記:glazeについて

glazeはシカゴ大が開発した画像処理ソフトで、AI学習を阻害する加工をするものです。

実は、半年前にglazeの存在を知って、早速試してみたのだけど、その時の出力結果はオリジナルからかなり変わってしまっていた感じだったので、あまり期待していませんでした。
ところが、本日改めて最新版をとってきて試してみたところ、IntensityをLowにすれば、ほとんど肉眼ではわからないレベルで仕上げてくれる感じです。

こちらの写真はglazeかかってるんですが、元写真とほぼ判別がつきません。

https://www.foriio.com/works/1387787

見た目が変わらないのなら、まぁ、改変ではあるんですけど、イラストに重ねてウォーターマーク入れるよりはいいかなぁ、と思うんですが、問題はそういうものをダウンロードが可能なプラットフォームに上げていいのか? という話でして…。

右クリック不可などでダウンロードを禁止しているプラットフォームに上げるなら、「この画像を勝手に使用しないでください」と宣言しているわけですよね。
それをわざわざスクショで持っていくようなことをする輩には、まぁ毒を盛ってもいいと思うんですが、今んとこ著作権法では、ネットにおちてる画像は学習だけなら無許可でさせていい、ってことになってるわけでして。
簡単に拾ってこられる場所に置いておきながら、それに毒を盛る、というのはどうなんだろう、という気がしたので(AI学習禁止、とか透かしで入れても、クローラはそんな文字読まないし)、とりあえず私はforiioに置く写真だけ、万が一の保険にglazeかけようかな、と思っています。
(foriioはポートフォリオサイトなので、右クリック保存できないし、ソース見ても画像URLがわからないようになっている)

というわけで、X用には1辺500px以下の低解像度写真をサムネとして出し、高解像度の写真はforiioで見てね、ということで当分やってみようかと思います・・・。


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