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なぜサカズキはこんなにも強かったか?

みなさんこんにちはアリマです。
5段環境から常に王座に君臨していたリーダーサカズキがいよいよ禁止になりましたね。
犬神紅蓮や4レベッカなどキーパーツの禁止のみかと思いきや、まさかのリーダー禁止に驚いています。
それほどまでにリーダー自体のカラーと効果が強く、かみ合いすぎていたということですね。

また、大噴火も禁止になったことにより手札の減らないコストマイナスがなくなりました。
これにより他黒デッキ(ルッチ、モリア)等も除去範囲の拡張をリスクなく行うことが難しくなりましたので、今までのようにハンドを減らさずに4~以上のコストのカードを除去するのはかなり困難になったのではないでしょうか。
総じて環境が変わりそうな禁止改定だと思います。


さて、今回はサカズキがいなくなった記念として、なぜこんなにサカズキが強かったのかを自分なりに分解して整理したいと思います。
主観なので、間違っていたら指摘の連絡お待ちしております。


■強み①:強すぎる着地狩り


まず第一に上げられるのはその除去性能の高さによる着地狩りです。
青と黒という色がそもそもどちらもKO&バウンスという除去カラーなことに加え、本来であれば

黒:コストマイナスによりKO範囲の拡張が可能だが、耐性に弱い
青:もともとの対象コストは低めな代わりに、ボトムに送れる

という特性を持っているのですが、サカズキはその両方の色を持つことでそれぞれの良いとこどりをすることが可能になっていました。

また、本来であれば黒も青も基本的にはキャラのコストとパワー、そして除去範囲のコストが適正になるようにカードがデザインされています。

そこにサカズキのリーダー効果によるいつでも使えるマイナス1が合わさったところ、青黒両方のカードがほぼ全て適正を超えた強さになってしまいたと思います。
(黒は今までもコストマイナスが可能でしたが、基本複数のカードを必要とするコンボでした。)

上記の理由により、複数の展開にはルッチを当て、中型にはコストマイナスで対応し、大型にはアイスエイジやヒナを絡めた展開でほとんどのカードを出されたターンに除去することが可能でした。
KO耐性をもつ従来のカード(5マルコ、4ボルサ)などに対しても青のバウンスを用いることにより対応し、環境にいるほぼすべてのカードが「出した返しで除去される」状況になっていたと思います。

これにより登場時効果(cip)を持たないカードの評価はかなり下がることになり、サカズキ以前は採用されていた4/6000などのバニラカードやベッジなどの低コストブロッカー、そしてオオロンブスなどのシステムキャラは死滅することになりました。
もちろん、出たターンには仕事をしない大型である9ゾロもそうです。

高すぎる除去性能は一部のデッキを否定し、絶滅させていたわけですね。


■強み➁:許容できるカウンターレスの多さ


みなさん、サカズキに入っているカウンターレスのカードの枚数を知っているでしょうか。
人によって異なりますが、大体25-27枚程度です。
あまりにも多くないですか?
通常のデッキが大体12枚~20枚程度ですので、大体通常のデッキの1.5倍くらいはカウンターレスが入っています。

当たり前ですがワンピースカードはカウンターレスのカードはカードパワーが高く設定されているので、レスをいっぱいデッキに入れればそれだけ出すカードの質は高くなります。
しかし普通はそんなことをするとカウンター値が足りず、無駄に20カウンターを切ったり、低い値の攻撃を盾で受けざるを得なくなり、強いカードを出す暇もなく負けてしまいます。

そこをサカズキは1枚捨てて1枚引くという便利すぎるリーダー効果によりカバーし、強いカードを入れつつも手札にカウンターレスが溢れることなくゲームを行えました。
仮にカウンターレスが多く来ても、相手の場には基本キャラがいないので攻撃回数が少なく、守り切ることが出来ます。(まあそれでもヤマトに圧殺されることはありましたが)

それゆえに強力なカウンターレスカードとイベントを最大限投入し、デッキが強くなっていたんですね。

ちなみにエネルとカタクリも25枚以上入っていることが多いですが、これは盾を増やすことでカウンター値を使わずに攻撃を受けたり、攻撃を止めるトリガーで相手の攻撃を受けきることが出来るからですね。

盾4枚と手札のカウンター値、ブロッカーで守る通常のデッキとしてカウンターレス25枚以上はやはり破格だったと思います。

■強み③:高い再現性


三つめはサカズキの再現性です。
強い人が大体重視するデッキの項目の一つである再現性ですが、これもやはりサカズキはずば抜けていました。
たしぎとブランニューのサーチャー8枚体制に加え、手札のルーティングを行うことが可能なので他デッキに比べるとゲーム序盤から見れる山札の枚数が段違いです。
たしぎがブランニューを加え、ブランニューがクザンを加え、クザンがさらにカードを引く。あまりにも引きすぎです。
どんなに初期ハンドが高コストカードやイベントだらけでも、手札にたしぎが1枚あるだけで次の動きにつながることが多く、安定したゲームにすることができました。
墓地からカードを蘇生する8コストゲッコーモリアに関しても、通常であればそれまでにカウンターでカードを切っていたりサボで捨てたりと墓地を整えることに労力を使うものですが、サカズキはそんなこと必要ありません。

実際リーダーモリアを使っていると墓地にルッチがいなくて困ることがありますが、サカズキで墓地にルッチがいなくて困ることはほぼありませんでした。

ただデッキのキーカードであるゲッコーモリアだけはたしぎブランニューで加えられず、またルッチと違って墓地ではなく手札に引く必要があるのでモリアだけは祈りながらプレイする必要がありましたが、それを差し引いてもデッキとしての中盤までの安定性はかなり高いものがあったと思います。

■強み④サーチャーの有効活用


四つ目はサーチャーことたしぎブランニューの有効活用についてです。
基本的にサーチャーは出して1枚回収した後はパワー2000の置物となり、無視してもよい存在です。
しかしサカズキは犬神紅蓮の効果によりサーチャーのパワーを上げ、出した後のサーチャーにも有効な役割を与えることが出来ていました。
登場させてほしいカードを加え、出した後は紅蓮でもう一度仕事をする。
サカズキのサーチャーは一粒で二度おいしい状態になっていたわけですね。

ゾロも同様にサーチャーに仕事を与えていますが、ゾロはリーダー効果そのものがそういうコンセプトなのに対し、サカズキは全くそんなことはないので普通に意味不明です。

■まとめ


以上、自分なりに考えたサカズキの強さでした。
多分他にもいろいろ(モリアよりうまく使うモリアとかハンコックより強く使うハンコックとか各カードのシナジーとか諸々)あると思いますが、いったんここまでにしようと思います。
上記にあげたリーダーカラーの噛み合いとか再現性とかサーチャーの使い方とか使い得なリーダー効果など、今後似たような条件を達成したリーダーが出た場合は早めに着目してデッキを組みたいですね。
読んでいただきありがとうございました。

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