強いリーダーの条件と新リーダー強さ予想│ワンピースカード
こんにちはアリマです。Twitterの名前はkull(@kull_exvs2)です。
久しぶりにワンピースカードの記事でも書きたいなと思ったので、新カード発売前にいつも考えていることをアウトプットしていきたいと思います。
全部個人の見解です。
■理論が大事
新弾が発売間近になると、みんな「次の覇権リーダーは誰だ?」という点は気になりますよね。
誰よりも早く強いリーダーを見つけてレシピを上げれば注目されるし、充分にメタられていない環境で将来のtier1を使おうものならフラッグシップや店舗予選で暴れることができるので、やる気のあるプレイヤーはカードが揃い始めたらプロキシを刷って回したりして、次の覇権リーダーを探しています。
しかし、実際はプロキシを刷ってなんとなくデザイナーズっぽいデッキを作っても結局試行回数が足りなかったり、充分な調整環境がなかったりであんまり将来のtier1を具体化することは難しいです。
かくいう自分も今まで何度もプロキシを使って試してきましたが、どれも作られたデッキは後に環境となるレシピとは程遠いものでした。
そこで自分が感じたことは、カードが出たらとりあえず全てのリーダーでデザイナーズっぽいデッキを作って回すことではなく、強リーダーを強リーダーたらしめる条件を考え、それに合致したリーダーのみに着眼して回した方が遥かに効率的だなということです。当たり前ですけどね。
このやり方の良いところは、使いまわしが可能なことです。
強リーダーの条件を理論化して持っておけば毎回新リーダーが発表される度に労力をかける必要はなく、新リーダー6種の中から条件に合致している1~2種類だけを選べばよくなります。
そうやってある種の決め打ちを行うことで全リーダーを試している人よりもちょっとだけ練度が高くなりますし、理論を作ることで長期的に見ればゲームへの理解度も高くなるはずです。
■強リーダーの条件
まず、リーダーは3つの要素で構成されています。
①色
②リーダー効果
③その他(パワー、ライフ枚数)
これを組み合わせて強いリーダーの条件を作るわけですが、今のところ見るべき優先度としてはリーダー効果>色>その他となっており、リーダー効果に最も注目する必要があります。
では、どのようなリーダー効果が強いのでしょうか?
自分が考えているものは主に2つです。(もちろん環境によって左右されます)
Ⅰ.汎用的なリーダー効果を持つこと。
リーダー効果が汎用的(=幅広く応用が可能なこと)なリーダーはほぼ確実に強いです。①色や③その他にも左右されますが、汎用的効果をもったリーダーはほぼ全ての環境で活躍しています。
例①ゾロ
今はめっきり見なくなってしまいましたが、リーダー効果汎用シリーズ第一号であるゾロ。
カードゲーム初期においての「カードテキストが短い奴は大体強い」を体現しています。遊戯王のサンダーボルト、デュエマのサイバーブレイン、コードオブジョーカーのサプライズボックスとかね。
ゾロの場合は単純にサーチャーを並べて50リーダーを連打するだけで効率のいいアタックが可能であり、横除去も少なかったために3弾くらいまでは第一線で活躍していました。当時の赤はラディカルビームを持つ最強のカラーでしたしね。
ルフィも同様にシンプルな効果+赤リーダーでしたが、除去の少ない環境ではゾロの方が最終的な得パワーが大きく、使われていました。そのあたりは環境によって左右されますね。
例②サカズキ(ルッチ)
汎用的リーダー効果の代表オブ代表みたいなやつです。
毎ターン不要牌を捨てることによる安定性、青&黒というコスト参照カードと幾重にも組み合わせられるコストマイナス効果、しかもどちらもコストは無し。
ほぼ毎ターン使い得のような効果であり、かつ色も青黒という非常に強力な組み合わせ(対応できる幅が広い)によって一躍環境トップとなりました。
まあ強すぎたので禁止になってしまいましたが・・・。
このカードの代替版として出された新サカズキが青黒という強カラーなのに使われていないということが、優先度としてまず第一にリーダー効果という点を裏付けているかと思われます。
ちなみにルッチも同様でほぼノーコストのコストマイナスという効果で大活躍しています。(なんなら墓地送りはメリットだし)
余談だけど昔の記事でもサカズキは評価してました。
上記のゾロやサカズキのほかにも汎用的効果で環境に上がったリーダーとしてカタクリや紫ルフィなどがいます。
ただこの辺りは効果自体の強さでいうとコストが必要だったり毎ターン使うことが出来なかったりカラーが弱かったりと、上記と比べると評価は1段階落ちるかと思います。
Ⅱ.爆発力がすごいこと
強いリーダーの条件その②は爆発力です。
これはⅠの汎用的リーダー効果とは真逆の方向で、毎ターン使うことは難しいが条件が整ってさえしまえば恐ろしいアドバンテージを生み出すことが可能なリーダー効果を指します。
例①赤緑ロー(赤紫ロー)
爆発力という言葉を体現してきたリーダー達。
赤緑ローはリーダー効果そのものを使うのに盤面5体という条件が必要ですが、達成してしまえばサーチャーやお玉を使いまわしながら2コストで5コストのブロッカーローを繰り出し、当時としては考えられないアドバンテージを生み出していました。
赤紫ローもいわずもがなドン-3という厳しい条件を持ちながら、4コストの踏み倒し+除去という圧倒的能力を持っています。
ドン-3は本来であれば厳しい条件なんですが、まあ実際は3プリンや5キッド、ブラックマリアでカバーすることにより最終的にはリーダー効果の強さ+特定カードのかみ合わせが非常に強力でした。
例②黒黄ルフィ
黒黄ルフィもローと同様、条件達成を行えば非常にリーダー効果が強力なリーダーです。
手札を捨てて大人2枚を埋めることにより、子供2枚(=4コスト)で5コスト×2を踏み倒して登場させることができしかもリーダーのパワーは9000になります。
今のところワンピース史上最強のカードであるゲッコーモリアとの組み合わせは非常に強力で、難易度から使う人こそ少ないですが、環境リーダーとして位置していました。
上記のように、爆発力が高いリーダーも環境デッキになる可能性が高いです。しかし実際は特定のカード(5ロー、モリアなど)に強く依存したり、条件をスムーズに達成するための構築やプレイが確立されるまでが長かったりと初期に使うことは難しいです。
赤紫ローは赤緑ローにおける5ローや黒黄ルフィにおけるモリアのような「これと組み合わさったらヤバい」みたいなカードがあまりにも多すぎたせいで禁止までいってしまったかと思います。
■9弾リーダー評価
では、上記のⅠ汎用的、Ⅱ爆発力の2点を重視したリーダー効果と色、その他を総合して9弾のリーダーを考えてみます。
ちなみに個人的にいま強いと思っている色は黒>>>紫>その他です。
黒はゲッコーモリアが最強すぎるため、紫はブラックマリアが強力+ドンマイナス効果が昔より痛くない(カバーするカードが増えた)、または強力な効果が多いためです。
そのほかはまあ全部一長一短かなと思います。
8.5なら緑は微妙カラーでしたが、9弾以降は除去があんまり強くなさそうなので割と強いかも。
・シャンクス
①効果:汎用
②色:普通くらい
③その他:なし
サカズキほどではないにしろ、かなり使いやすいリーダー効果です。
ほぼ確実に毎ターン使用することが予想されますし、赤という色も全体で見れば普通ですが、この効果と組み合わせることによってガードポイントorラディカルビームがかなり強くなります。
60ブロッカーとの相性も良く、
50アタック→60ブロッカーで普通に止まる
60アタック→リーダー効果+60ブロッカーで止まる
70アタック→60+1000ガードもしくはガードポイントで止まる
80アタック→ラディカルで止まる
とどの殴り方をしても1枚で防がれる裏目が存在し、損をさせる殴り方が非常に難しいです。4マルコ+1ドンアクティブの白髭を思い出しますね。
赤はアドバンテージを一気に獲得しづらいカラーなので丁寧に戦う感じになるかなと思いますが、それを差し引いても強いと思います。
・リム
①効果:どちらでもない
②色:組み合わせ的には強い
③その他:なし
リーダー効果は及第点くらいの感想です。
カラーも紫+緑で加速+大型というどのゲームでもよくあるランプデッキ(加速して強いカードを出す)の典型で弱くはなさそう。
ただデメリットの全レスト効果(逆永遠リュウ)があまりにも厳しいデメリットだと思っているので、評価はそこまでかな。
・バギー
①効果:爆発寄り。
②色:普通
③その他:なし
リーダー効果は爆発力寄りのリーダー。
先3でクロコダイル+5コストを展開したりミホークで70ブロッカーを立てたりと、特定のカードと組み合わせたら強い系のリーダーですが爆発力系にしては弱いかな。
青色の汎用カード(レッドロックや4プリン)ともあんまりかみ合わせがよくないので特に効果と噛み合ってる色でもない。
10バギーに関しては5コストが2-3体生き帰ってきてたらそのゲームはバギーいなくても勝てるんじゃないの?という感想です。
総じて微妙寄り。
・ルフィ
①効果:汎用
②色:強い
③その他:なし
リーダー効果はかなり汎用的効果。というか9弾で汎用的効果になった。
8.5弾で考えればまあ2ドン以上の大きなマイナスカードと組み合わせたら強いかも、というちょい爆発寄り効果の判定でしたが、3ゾロ、7サンジ、9ルフィ、4フランキー、雷など新規があまりにもこいつのために作られたカードなので普通に毎ターン使用可能です。
ゴムゴムの巨人も意味不明なくらい強いカードであり、しかも最強カードのゲッコーモリアも使える。
ゲッコーモリアに関してはモリアを入れるという選択肢があるということ自体が強いので墓地肥やしがなかったとしても強い判定です。適当にカウンターで切った4コスト出すだけでも強い。
リーダー効果もつええし色も強い。こいつは強いリーダー読みです。
・ロビン
①効果:汎用
②色:弱い
③その他:なし
ついに来たかリーダーバニッシュという感じです。
ドン加速効果はほぼオマケに近そう。手札1枚とドン1枚の交換はあんまり得でないことが多いし、そもそもバニッシュで細かくアドを稼いでいく感じなのに手札を捨てたくない。
黄色の場合、早出しして強いカードが10マムなのにロビンでは使用不可なのでちょっと色的には微妙そう。エースも許容ラインだが手札を1-2枚捨てて早出しするか?と言われれば・・。
黄紫というカラーは除去が弱いカラーなのも弱いポイント。黄紫プリンが加速している間にどんどんキャラ並べられてやられていくのを何回も観てきました。
総じてあんまり強くはなさそうですが、構築次第かな。
あと関係ないけど黄色(=トリガー)に強いデザインのリーダーが黄色っていうのが個人的には好きではないです。
黒のサボやジャックもそうだけど、色メタを同色で出すのはやめてほしいと思っています。
・ティーチ
①効果:どちらでもない
②色:強い(けど意味ない)
③その他:なし
まず起動メインの効果ですが、これはかなり強いと思います。
ワンピースカードのような召喚酔い(出したターンに殴れない)ゲームでは登場時効果が非常に重要であり、各色で見ても強い登場時効果のカードは多いです。ゲッコーモリアとかゲッコーモリアとか。
それを手札1枚で無効にするということは相手が将来的に得る1枚ないし2枚ないし3枚のアドバンテージを防ぐということであり、使いどころを見極めさえすれば非常に強力な効果たりえます。
相手のデッキ構成によっては手札1枚でほぼすべてのカードを無意味にする可能性もあります。
しかし、デメリットとして自分も登場時効果を使えない。これは痛すぎるデメリット。リムの逆永遠リュウとか比にならないくらい痛い。
起動メインの効果は手札コストがあるので毎ターン使うことは難しく、相手によっては序盤の3ターンくらいは使わないでしょう。
つまり序盤3ターンにおいてはただ単純にデメリットだけ持ってるリーダーとなってしまいます。
また、登場時効果が使えないせいでゲッコーモリアを入れることができません。こいつゲッコーモリアゲッコーモリアうるせえなと思うかもしれませんが、それくらいゲッコーモリアは強いカードです。モリアがあるから黒が強いのに、使えなかったら意味がない。なので上の判定でも色は強い判定ですがこいつは意味ないです。4レベッカも使えないし。
10ティーチは相当な強さのカードですが、10ドンにたどり着くまでの行動がデメリット効果によってかなり弱くなってしまいます。
ただ起動メインは相手のデッキ構成によっては強みを全て消してしまうことも可能なリーダーなので、顕著に相性差が出る=環境読みが重要なリーダーになりそうです。
誰かが言ってたけど、忘れたころに強い人が持ち込んで一発上げるとかはありそう。
総じてちょっと弱い寄りです。
以上、長くなりましたが理論とリーダー評価でした。
ここまで読んでくれた人はありがとうございます。
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