青い冬至の大変容と木星土星大接近
冬至の今日はグレゴリオ暦だと12/21、『13の月の暦』の365日暦だと6/9となるのだが、どちらも数字の対称性があるところが美しい。しかも、易の伝統では「6」は陰、「9」は陽で、まさに陰極まって陽となる冬至にぴったりの数。
加えて、今年は260日暦も最初のウェイブスペル(13日間)の中心点に当たるKIN7(7・手)。7は1~6と8~13を蝶つがいのようにまとめる(あるいは鏡関係にする)共振ポイントでもある。
また、6/9(律動の月9日)のテレクトノン立方体は常に「青い夜」で、サイ時間は常に「青い嵐」だ。しかし、6/9(G12/21)に260日暦の「青い日」が巡って来るのは4年に1回「青い嵐の年」だけで、それは常に「青い手」に限定される。
『13の月の暦(ドリームスペル)』で「青」は「変容」を意味するので、「律動の月9日」に「青い手」がシンクロする4年に一度のタイミング、つまり今年は「変容」の度合いが激しく高まる日だとも言えるだろう。
ちなみに、「青」についてはYouTubeライブでも触れている通り『ドリームスペル』で定義されたもので、古代マヤ暦では日付の色として用いられたケースは見られない(=日本で出回っているマヤ暦の殆どはドリームスペルの盗用だという証拠のひひとつ)。
冬至は、年によって12/21(律動の月9日)になったり12/22(律動の月10)になったりするのだが、マヤ長期暦が約5125年の大周期を完了した8年前の2012年は、今年と同様12/21(12・手)が冬至だった。
律動の月9日に「青い手」がシンクロし、その日のガイドキンがその1年全体と同じ「青い嵐」となるのは、「青い手」の「銀河の音」が「2・7・12」の時のみなので、今日はまさに8年前のマヤ長期暦大周期完了時と同じオラクルとなっている、という事もメモしておこう。
今年の冬至は、そこに「木星、土星の最接近」という天文上のビッグイベントまでもがシンクロし、これ以上ないくらいの特別感に満ちている(トップ画像は本日夕刻の土星と木星)。しかし、この特別感がどこから来ているのかをよく見れば、その半分は意識する暦の構造によって、残り半分は、天文現象の希少さに由来して心に生じるものだと分かるだろう。
興味深いのは、『13の月の暦(ドリームスペル)』で木星軌道に対応するのは「青い鷲」と「黄色い種」で、土星軌道に対応するのが「青い夜」と「黄色い戦士」だという点。「太陽の紋章」には赤、白、青、黄の4色があるのに、木星土星には、「青」と「黄」しか関係しないのだ。
「青い鷲」の木星(太陽の預言的な流れ)と「青い夜」の土星(銀河のカルマ的な流れ)がほぼ400年ぶりというレベルで最接近する今年の冬至が「青い嵐の年」の「青い手」の日で、ガイドキンもサイ時間も「青い嵐」、立方体も「青い夜」というのは、多次元的な「大変容」の時であることを示している。
では、天文現象とのしての木星土星の最接近は、どんな意味合いを持つのだろうか。土星が太陽の周囲を2回巡る間、木星は5回巡って3回会合するので、2つの巨大惑星の会合ポイントは三角形を描く事になる。土星の公転2回分はおよそ59年(ざっくり60年)なので、会合は大体20年に一度生じるという事になる。
金星と地球の会合については「五芒星を描く」と意識していたものの、木星と土星の会合が「三角形を描く」というのは、自覚的には意識した事がなかった(本で読んだ気はする)。しかし、肉眼ではっきりと観測できる2つの惑星の接近が、ほぼ20年に一度起こるという事は、マヤ暦におけるカトゥン(7200キン=約19.6年)や、20年周期で行われて来た伊勢の式年遷宮にも、少なからず影響を与えた現象なのではないか?とも思うのである。
たとえ、太陽との位置関係で最接近の瞬間が観測しにくい状況になる事があったとしても、天空でも目立つ2つの「惑星」(他の星々とは異なる動きをする惑った星)が、徐々に接近したり離れたりする脈動周期は、星空と近い生活をしていた古代の人々には、比較的感じ取りやすいものだったのではないかと想像できる。
ちょうど冬至の今日は、伊勢内宮の宇治橋正面の鳥居中央部から朝陽が登っていたはずである。昨日、ZOOMで【伊勢神宮と「13の月の暦」】という話をしたばかりだったので、木星土星の最接近が冬至にシンクロした今日、この2つの惑星運動が遷宮にも影響を及ぼしたのかもしれない、という想像力が働いたのだ。
それはさておき、木星、土星の会合について追う中で、ちょっと面白い記事を見つけた。惑星逆行が絡む「木星と土星の3連会合」という現象について書かれているので、シェアしておこう(惑星逆行といえば、今日パラっと立ち読みしたスピリッツの『チ。地球の運動について』でも、ちょうどその話題が登場していた)。
もう1つ「太陽系重心はどこにあるのか」という記事もシェア。太陽系の中で太陽を除いて最も大きな天体である木星、ついで大きい土星が会合する時は、太陽系重心は太陽の半径からはみ出すらしい。という事は、今、太陽系重心は太陽の外側にはみ出ているはずである。
冬至は、日照時間が最短になる(北半球では)事で私たちに強い生物学的影響と印象を与えるが、木星、土星が並ぶことで太陽系重心がゆらぐというこの現象も、ごく微細なものではあれど、私たちに重力その他を通じた影響を与えるのではないだろうか。
そう思うと、やはり今日の特別感というのは、単に天体ショーとしての特別さだけではなく、重力や重心移動という物理的な変化を通じて生じてくるものもあるのかもしれない。
しかし、私は、そういう外的影響と内的記憶とがブレンドされる「心」の場に生じる力こそが、私たちの日常にはより強力に影響していると思うのである。だからこそ、そのブレンドに無意識領域で関わる「暦」の構造に着目し、実践的に実験しているのである。(D)
律動の月9日 7・手(KIN7)