先発グレゴリオ暦と日蓮
9/7(KIN62)、道友の宮野玄妙さんが主宰されている墨玄会作品展の会場を訪れた時、日蓮の十界曼荼羅を臨書をされた玄妙さんの作品(トップ画像)に刺激を受け、作品の背景と共に日蓮の生没年なども調べてみたくなった。
日蓮宗の宗祖として豊富なエピソードも持つ人物だけに、wikiにもかなり詳細な解説が掲載されているのだが、その中の「年譜」のところにあった以下の表記に私は引きつけらた。
wikiでは比較的最近まで、西暦1582年以前の生没年については、断りなしにユリウス暦で表示されていることが多かったのだが、それとは別にわざわざ「先発グレゴリオ暦」なる日付が表示されていたからだ。
おそらく、私が普段行っている「グレゴリオ暦が存在していなかった1582年10月14日以前も、仮想的にグレゴリオ暦で遡って数えること」を意味しているのだと思えたが、念のため確認してみると、リンク先のwikiに以下のような解説文が掲載されていた。
という訳で、予想した通りの意味合いだった訳だが、私は日蓮の誕生日を調べるまで「先発グレゴリオ暦」なる用語を全く知らなかったし、少なくとも、数年前にダ・ヴィンチやラファエロの誕生日を調べた頃は、ほぼ全てユリウス暦で統一されていたので、日本のwikiに導入されたのは比較的最近なのではないかと思う。
これは「先発グレゴリオ暦」の解説文の一部で、出典は「The proceedings of the Maya hieroglyphic workshop, University of Texas, (1992), p. 173」となっている。テキサス大はマヤ考古学の盛んな所の一つなので、そこから「先発グレゴリオ暦」が広まって行ったのであればある意味納得が行く。
何しろ、マヤ長期暦を扱う時にユリウス暦が絡むと、グレゴリオ暦で動いている今の時代と直結しない、どこかズレた日付を数えている感覚になるからだ。
私の場合、まず「換暦」という便利なサイトを使ってユリウス歴をグレゴリオ暦に変換し、それからパン・ジャパン・ライブラリーのトップページにリンクされている無料サイトやKIN3D(iOS無料アプリ)で調べるという手法を取ってきたが、「先行グレゴリオ暦」が一般化すれば、その一手間が要らなくなるということになる。
ただ、その為には「先行グレゴリオ暦」なるものが、本当に和暦やユリウス暦と一定の関係性を保てているのか、つまり、これまで自分が取って来た手法と整合するのかを、一度は調べておく必要がある。
そこで、日蓮の生まれた「承久4年2月16日」を「換暦」の和暦部分に入力してみた。結果は下記画面の通りで、ユリウス暦1222年3月30日、グレゴリオ暦では1222年4月6日となり、グレゴリオ暦は「先発グレゴリオ暦」とぴったり一致している。
1222年当時、西暦はまだユリウス暦だったので、日付もユリウス暦で表示されている方が歴史的には正確なのだが、私たちが生きている時代からの連続性という意味では「先発グレゴリオ暦」の方がリアルだし、マヤ暦や「13の月の暦」のアプリは、既に「先発グレゴリオ暦」仕様になっているので、そちらの方が便利なのだ。
さて、日蓮が生まれたグレゴリオ暦1222年4月6日を、KIN3Dやパン・ジャパン・ライブラリーで調べると、惑星の月3日、KIN198(3・鏡)となる。没年は1282年11月21日で、倍音の月7日、KIN227(6・手)。およそ800年前の人物でも、現代の人と同じように誕生キンが導けるのは、「先発グレゴリオ暦」があるからなのだ。
ただ、1582年以前についても既にグレゴリオ暦で計算し続けてきた私からすると、今更「先発グレゴリオ暦」などという言い方をするのも面倒なので、今後も「グレゴリオ暦換算で」という意味合いで、このブログには「G暦1222年4月6日」みたいな書き方をして行くつもりである。(D)
月の月24日 5・犬(KIN70)
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