ミリシタで新しい担当ができた話
アイドルマスター ミリオンライブ シアターデイズ、通称ミリシタ。
私は四条貴音と木下ひなた担当である。(敬称略)
ちなみにデレは大原みちる、横山千佳、松山久美子、Mは握野英雄、シャニは三峰結華を担当。(敬称略)
簡単に過程を説明すると、デレMをやっていた流れでミリを覗いたのが始まりだ。
何となくセンターに置いた四条貴音が、楽曲『赤い世界が消える頃』のMVで、目からハイライトを消し素晴らしい悪役演技を見せたため、一気に惹かれてPになった。
その後も貴音さんは、先輩アイドルとして活動する事のまっすぐな想いを話してくれたり、衣装に対して誠実に向き合う姿を見せてくれたりと、すげー高ぇー人間性を発揮した。
Pじゃなくても普通にファンになる。という訳で最初の担当になった。
貴音さんはどの角度から見ても美しく、コミュも素晴らしく、本当にすごい好きになった。
しばらくは貴音さんだけに夢中になってミリをプレイしていたのも仕方ない。
――本題はここから。
タイミングよくガシャも報酬もなかったので、私はゆっくり存分に弊プロの貴音さんを堪能した。堪能したとか言うな! 人格者やぞ!
すると他のアイドルも見てみたくなる。
気になっていたのは菊地真、所恵美、野々原茜、豊川風花。(敬称略)
みんなとてもいい子で、特に菊地くんが好きになった。
で、なぜか全然ベクトルの違う水瀬伊織、周防桃子、木下ひなたも好きになった。(敬称略)
年齢のちっちゃい子はシンプルに可愛い。
なけなしの衣装を着せていろんなMVを観、4thカードをSSRにするのに夢中になった。
――この時すでに、深淵はそこに在った事にも気付かずに。
……さて。楽曲『ラスト・アクトレス』プレイ。
曲好きー。好きな子チームでMV観ーよぉ。
えーと左から、伊織ちゃん、桃子ちゃん、貴音さん、ひなたちゃん、菊地くん。
いいメンツ~。よし、スタート~!
――MV試聴。
……?
……………………………………………?? ?
…?
…………………………? ?? ……………、、?
もう1回試聴。
…………………………………………………………………………………………………。
彼女は、深淵だった。
「ステージにいる」ひなたちゃん。
ライトを浴びて可愛く踊っているのは、ひなたちゃんのはずだ。
なのに、なのに。
あ、これ……。”木下ひなた”さぁ……………………………………………………………………………………………………………。
気付いてしまった。”木下ひなた”の恐ろしさに。
あんな魔球みたいな溶解視線 投げる田舎娘いる?
よく分からないけど本能が逃げろって言ってくる素朴な女の子いる?
口角を上げて、涙袋を盛り上げて”笑顔”を表すアイドル、いる――?
めちゃくちゃになった。
めちゃくちゃになった。
めちゃくちゃになった。
めちゃくちゃになった。
あの5人の中で一番大人しそうだったのに。
衣装だって派手じゃないし。髪も茶色だし。
MV始まる時だって、精一杯がんばる、みたいな事言ってたじゃないか。
なのに何だあのダークホースは!!
…………! ……っ!!
…………………………………………………!!!
…!
…
…
……――最近仕事が忙しくなかなか時間が取れないが、ふとした時には貴音さんに会いに行く。
センターで誰よりも美しく輝く姿を応援するため。
まっすぐ未来を捉える眼に安心するため。
それが、それだけが、私がミリシタで見るもの。
そう、自分に言い聞かせて。
――参考までに載せておくと、”あの日”の衣装は、左の子から
・プレイバック・ウィークディ
・プリティウェイトレス
・ロフティ・ドリーム・ジュニアハイスクールメイト・スレッド・オブ・フレイム
だった。
読者の中にミリシタPがいらっしゃったら、絶対にこの衣装で例の曲のMVを観ないように。