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パルキアが教えてくれたこと~失敗体験から今へ~
※このnoteは私の備忘録であり、思い出をつらつら語ってるだけのものとなります。
失敗体験から得た学びについて書き記しました。
俺とアルセウス
私がポケカの競技シーンに参加し始めたのは2022年1月のシティAD2からである。初参加のシティリーグにおいて私は準優勝をした。その後迎えたシティs6。前期のシティ準優勝で自信がみなぎっていた私は、このシティで優勝した。
このシティのときに使っていたデッキは「アルセウスVSTAR」のデッキだ。
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当時、シティs6の環境は「スターバース」の発売後の環境だったのでFレギュが始まって最初の大会だった。アルセウスVSTARのおかげで成功体験を得たことで自分に自信を持てた。「自分はポケカが下手ではないのかも」と思い始めたのはこれがきっかけだったし、そのおかげでポケカ沼に完全にハマった。今の自分はアルセウスVSTARがいなければ存在していないだろう。
これによってCSPが貯まり、JCS2022の優先権を獲得した。自分の手で掴んだ全国大会への切符。私はとても楽しみだった。
俺のパルキア
JCSの直前にあったCL横浜に参加した時の話。当時の環境は「タイムゲイザー、スペースジャグラー」が発売した後の環境。何を隠そう、あのパルキアVSTARが圧倒的tier1だった。
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裏工作による圧倒的な安定感とパルキアによる圧倒的なパワー。それに加えて月光手裏剣やクイックシューター、アクアバレットによる絡め手も可能。更には雪道ツツジから逆転まで可能なのである。
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そんな最強デッキなので、CL横浜での勝ち数を増やす1番の近道はこのデッキを極めることだった。もちろん私もパルキアを極めようと思った。しかし以下の点が原因で私はパルキアを極め切ることができなかった。
1.メタの対象である
2.練習相手に最強のパルキア使いがいなかった
1について
パルキアは当時の環境の中心だったため、CL横浜に出場した全てのプレイヤーがパルキアを意識したデッキ選択をしていた。
そのため、生半可な気持ちでパルキアを握ればメタに轢かれてしまうことが容易に想像できるのである。「メタを乗り越えられるほどパルキアの練度があるプレイヤーのみがパルキアを握ることが許される」と言えてしまうほどだと私は感じていた。
それほどまでにパルキアは環境の中心だった。
2について
パルキアを極めるにおいて、当時とても重要だったことが「パルキアミラーを制す」ことだった。
しかしこれを成し遂げるためには「パルキアを極め切った人と練習をする」必要があった。
下手なパルキアに勝てるようになったってCL横浜でマッチングする最強のパルキア使いに勝てるはずがない。だからパルキアを極めた人と練習をすることがすごく重要だと感じていた。
しかし私はまだポケカの競技シーンに足を踏み入れたばかりで練習環境が整い切っておらず、周りにパルキア使いはいなかった。だから練習できなかった。
本番の日
しかし、当時の私はまだ競技シーンに慣れていなかったのでそのままの練度で出場した。
今思えばありえない話である。
そして迎えたCL横浜2023。私はパルキアで出場した。
初戦、VSアルセウスジュラルドン。
上手くプレイでき、私がかなり優勢に傾いていた。
しかしここで私は大プレミをした。
打点計算を失敗して20ダメージ足りずに攻撃してしまった。
油断した。
そして私は初めての大会でのプレミだったので焦ってしまった。
そのまま負けてしまった。
私は「初戦負け」「プレミ負け」という複雑な感情の中で、2戦目も3戦目も落としてしまった。
0-3した。
大敗を機に
ポケカの大会に出始めてすぐのシティ優勝で浮かれていた私にとって、CL横浜での大敗は大きく自信を無くす原因となった。
その当時はメンタルが弱かったのでポケカモチベが急減。悔しさを感じることもなかった。
「パルキア一強でメタられるから勝てないんだ」と、自分の負けをパルキアのせいにしてしまう弱さを出してしまったこともあった。
ポケカをやめるか考えたりもした。
それでも私はJCSの権利を獲得していたので引き下がるわけにもいかず、JCSに向けて練習を開始する。
そこで私は、メタ側に回ることにした。
私は今でもよくメタ側に回ることが多いが、そのルーツはCL横浜での大敗にあるかもしれない。
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結局、私は1-3してしまった。
直前までデッキが決まらず、ぶっつけで挑んだデッキだったので練習不足が目立った。この反省は今でもとても大切にしていることである。
憧れ
一方で、このJCSでは多くの強豪プレイヤーがパルキアを使用して上位に残っていた。とーしん選手のベスト4、ササキヒロム選手の準優勝、サイトウコウセイ選手のベスト8。
パルキアを扱い切れなかった私にとって、パルキアを使いこなせる選手はいまだに憧れだ。
強豪と言われるプレイヤーは実際にパルキアを使って上位の成績を叩き出している。カッコ良すぎた。
私は今でもJCS2022の配信アーカイブを定期的に見たくなる。
彼らが私の“憧れ”から“目標”へと変わったのはこの時だろうか。
反省を生かして
そしてこの後、ルギアが登場しパルキアは没落。ルギアの一強環境となる。
そんな中、CL京都2023にて「アルセウスジュラルドン」を使用し、6-2でCL初完走を達成。
JCSで学んだ「メタ側に回る」という戦略を活かして結果を残せたことで、私は再び自信を取り戻すことができた。
−あれもこれも全て、パルキアの存在のおかげで今がある。
パルキアが教えてくれたこと
私はパルキアにたくさんのことを教えてもらった。
練習方法
デッキ選択の考え方
メタの考え方
メンタル
失敗体験
目標
etc...
それまでメンタルがあまり強くなかった私だが、CL横浜〜JCSの流れの中でメンタルをとても鍛えてもらった。ポケカだけでなく、普通に生きる上でもこのメンタルは活きていると感じることも多い。
また、「初戦負けしたら腐りやすい(諦めてしまいがち)」という私自身の致命的欠点に気づくことができた。
今となっては初戦負けからでもCLのDAY2に残れるほどに、その欠点は克服できた。
メタゲームの考え方も非常に勉強させてもらった。
パルキアを中心に回っていたあの環境の中でたくさん試行したからこそ得られた知見である。
その成果は今の私にも色濃く反映されていて、私が結果を残すときはメタ側に回っていることが多い。
そして、目標に向かってストイックに突き進むことの大切さも教えてもらった。
シティ優勝まではなんとなく勝ちたいくらいの気持ちでポケカをしていたので目標なんてなかったけれど、CL横浜〜JCSでの大敗を機に目標を設定してそのために練習をするということの大切さを学んだ。
今では、大会においての目標を設定し、その目標に合ったデッキ選択を心がけている。
ありがとう、そして次へ
私はアルセウスVSTARに成功体験を教えてもらい、その後、パルキアVSTARにはたくさんの辛いことと、ポケカプレイヤーとしての私の基礎を教えてもらった。
今の私のポケカの基盤は全て、パルキアに教えてもらっと言っても過言ではない。
だから今回、パルキアに感謝の意を込めて備忘録としてnoteを残しました。
アルセウスVSTARとパルキアVSTARに本当に感謝。これからも全力でポケカに取り組みます!
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~Fレギュ卒業~
2025/1/23