ドルパワンオフ水銀燈お迎え
まさかこの記事を書く日が来るとは……な!
初のワンオフ当選、悲願の水銀燈お迎え。
私が水銀燈いいな…と思ったのはこのインスタの投稿を見てからだった。
元々気の強そうな美人が好きなので、この水銀燈を見てすっかり好きになってしまった。
そこから私のクソ長片思い期間が始まったのであった───
私の連続フラれ記録の記念すべき第一回目はお手伝いで参加したドルパである。
私はその頃まだ社会人になりたてでドール趣味に割けるお金はほぼ皆無でありスーパードルフィーという贅沢品をお迎えするなんて…!?と思っていたのだが、レオをフルチョして若干気が大きくなっており、水銀燈のワンオフ…投票…しちゃいますか😁となっていた。
正直ボークスさんニワカだったため、ワンオフの仕組みとかもよくわからないままいただいたディーラーガイドブックについていたワンオフ券を使わせてもらって投票したのだが、まあ当たり前のように外れた。
途中、しばらくドール趣味から離れている時期はあったけど2020年1月のメモリアルワンオフに始まり、2021年8月からはほぼ毎回ドルパに参加していたので毎回水銀燈に投票、最寄りのすみかのメモリアルワンオフに来たときやWEBワンオフ等には必ず投票、たまに里まで投票に行き…私が水銀燈お迎えしたいことをご存じでいてくださっているフォロワーさん方が遠方すみかや窓などでも3、4回ほど代理投票してくださったりもして…それで…それでも…あたらねえ~~~~🙄
水銀燈をお迎えしたいと思い始めてから月日はかなり過ぎてしまい元号まで変わったし、新元号になってからももう6年も経っていたけど当たらない日々が続いていた。
ドルパワンオフのときなんかはね、毎回当選したときのイメトレをしていたんですよ。
2021年からほぼ毎回ドルパに参加し、そのたびに毎回水銀燈が当選したときのイメトレをそれはもう入念にしていた。
それでも水銀燈がうちに来てくれることはなく、もうさすがの粘着気質の私でも疲れてきてしまっていた。
そもそも、水銀燈は言うまでもなく人気子だしメモワンやドルパワンオフでしか基本いない子なのでドルパでもクソデカボックスが特別に用意されている場合も多く、倍率もめちゃくちゃに高いことはわかっていたけど、それでも疲れてきていた。
ワンオフ当選者発表で、「は~い今回もトリの水銀燈ちゃんですね。おっ今回は…男性の方です!」とか、「●●県の方です!」と圓句さんがおっしゃった瞬間、毎回心停止しそうになっていた。
もうその時点で土俵にすら上がれていないんだ私は……はい撤収~~~~!!!!わかってたよ~~~~~!!!!って感じで毎回そこそこ落ち込んでいた。
幸いにも私はルドのお迎え記事でも書いたように「お迎え出来なかったということはご縁がなかったんだなぁ、諦めよ~」とそれなりに聞き分けの良い感じでドール趣味を楽しんでいるので、特定の子をお迎え出来なかったからといって引きずることはあまりないのだが、水銀燈というドールそのもののお迎えがあまりにも狭き門すぎる事実に無性に疲れてしまっていた。
そんな折、HTD京都20のワンオフたちが発表された。
ギャオ~~~~~~~!!!!
好き~~~~~~!!!
ずっとフラれ続けているくせにクソ生意気にも初恋の水銀燈のせいかおかげか、私の中で理想の水銀燈像とがあり、
可愛いよりは涼しげな美人
切れ長っぽいアイメイク
唇の主張が激しくない
メイクに派手な差し色が入っていない
白まつげじゃない
眉毛は平行か若干吊り上がり気味
というものである。
明らかに注文多すぎクソ野郎なんですがまあ理想は理想なので言うだけならタダ。
今まで何度か理想の水銀燈が発表されたりしていたが、メモリアルワンオフで遠方すみかに来ていた子やドルパワンオフの場合が多くなかなかチャンスすら得られないことも多かった。
そこで今回の水銀燈ですよ。
めっちゃ好みの水銀燈なんですよ。
正直めちゃくちゃ好きだったので見た瞬間インスタのスクショを撮りカメラロールにひそかに保存した。
本当にこの水銀燈とご縁が欲しいと思った。
私は普段、ご縁が欲しいと思ったワンオフがいても基本的にTwitter(自称X)でツイート(自称ポスト)をしないようにしていたのだが、今回はさすがにツイートしてしまった。
思わずコログになるほど疲れてしまっていたが、まあご縁は信じないと始まらないのでいつものように今回もめちゃくちゃギリギリでドルパ出展の準備をしていた。
(終わらなさすぎて金曜日も急遽有給を取った😂)
ドルパ当日、車の中で私は手伝いで参加してくれる家族に「今日こそ水銀燈連れて帰るぞお」と言っていたが、毎回そう言ってるため家族も完全に聞き流す…どころか、毎度毎度水銀燈水銀燈とわめいている娘を「水銀燈の倍率、考えてもみいや。当たらん方が普通やで」と励ましながらもちょっと憐れんでいた。
4月下旬に引っ越しをしたせいでバーナーを使える環境になるのに時間がかかりまくり、完全に制作時間不足で持ち込み点数が少なかったのでいつもよりだいぶ早く設営が終わったため、普段は見に行けないワンオフを見に行く余裕があった。
お手洗いを行った帰り、ワンオフブースで真っ先に水銀燈を見に行った。
ふええ…綺麗だよお…こんな水銀燈がうちに来てくれるんだなあ…😭
とお迎えする気満々でチラ見し、どうせうちに来てくれるんだからまじまじと見ないでもいいし写真も撮らなくていいかとすぐにその場を立ち去った。
まあ実際はお迎え出来ない可能性のほうが高いしあんまり見ても未練が残ったらやだな…というのと、ディーラー参加時はいつも緊張して死にそうになっているので自分のブースに戻りおとなしく開場を待った。
イベント開始すぐくらいにたくさんお客さんが来てくださり(本当にありがとうございます😭)フォロワーさんもわざわざ会いに来てくださり…開場後はいつも時間が経つのが早すぎてびっくりするが、褒めていただいたり好きと言っていただけていつもめちゃくちゃ嬉しくて心がじんわりしており、今回もそんな気持ちで過ごしていた。
肝心のワンオフ投票券は、ディーラーガイドブック3冊分のうち2枚を自分で書き、最後の1枚は家族が書き写してくれていた。それに加えてフォロワーさんが投票券を差し入れてくださったので更にもう1枚も念を込めまくって自分で記入。
家族に「入れるタイミングをずらして4枚入れてきて」とお願いしたところ、お手洗いに行くタイミングや他のディーラーさんを覗いたりするタイミングでたびたび入れてきてくれていたようだった。
そしてワンオフ発表直前、いつもお世話になっているフォロワーさんが再びブースに来てくれ「水銀燈が楡ちゃんのところに来てくれたらいいねえ」と言ってくれ、優しい…と感動していた(感動屋…)(トラファルガー・ロー)
水銀燈は23番。
毎回水銀燈はトリで結構発表まで時間がかかるので、いつもそわそわしているのだが今回も諦め半分かつ少し疲れが出始めており(体力がカス)ぼんやりとブースに座っていた。
18番くらいに差し掛かったとき、家族が「水銀燈もうすぐやろ?ステージの近くに行ってなくていいの?」と言った。
最初、「近くに行ってもどうせ当たらんしなぁ…」と思って躊躇した。
今までも一般参加のときはステージ近くに行って待つことがあったが、毎回すごすご引き下がっていたからである。
でも、病は気から、なら、お迎えも気からである。(ガンギマリの目)(どういう意味?)
「じゃあ水銀燈連れて帰ってくるわ」
と言い残し、私はステージに近付いた。
そのとき、すでに発表は20番目くらいになっていて、もうすぐ水銀燈の発表だった。
そして、22番の真紅ちゃんの発表のとき、当選者さんがすごく喜んでらして、それを見た圓句さんが「最後の人は3mくらい飛ぶようなリアクションが見たいですね〜!」みたいなことをおっしゃっていた。
私はそれを聞き、「ふ〜ん…私なら10mは飛んでみせるけどな」と思っていた。
それくらいお迎えしたかったんだよお。
そして運命の発表のとき、圓句さんが箱をゴソゴソして、読み上げ始めた。
「大阪の方ですねえ〜」
ここで、おっ、となった。
男性の方、とは今回言われなかったためまだ首の皮は繋がっている状態で「大阪府の方」が来たため、私も大阪大阪!となった。
でも、冷静に考えて人口規模を考えると大阪のドールオーナーさんで水銀燈が欲しい方なんて山ほどいらっしゃるだろうから、まあありえるだろうな。
京都開催だし大阪の人多いよね、と思っていた。
「◎◎、」と、自分と同じ苗字が呼ばれたとき、あれ…?となった。
いやでもそんな珍しい苗字でもないし大阪の◎◎さんなんていくらでも、なんなら職場にも漢字は違えど同じ苗字の人おるわ!と思っていた矢先に「△△さん!」と自分と同じ名前を呼ばれた。
その瞬間、驚くほど静かに挙手しながらステージに向かってすでに歩き始めていた。
ドルパワンオフで私が一番恐れていたのは同じ居住地の同姓同名の方がいたらどうしようということだったのだが(ステージまで行って、あなたではないですね、と言われたらどうしようとネガティブなこともめちゃくちゃ考えていた)、そんなことは頭から吹っ飛んで驚くほど迅速にステージに向かっていた。
10mどころか数cmも跳ねることが出来ず、震える手で圓句さんから用紙を受け取りそのままスタッフさんに用紙を渡した。
「おめでとうございます!お電話番号をお願いします」
と言われ、頭が真っ白になって自分の電話番号を間違えそうになりながらたどたどしく電話番号を伝えると、「はい、ありがとうございます!こちらでご記載お願いします!」と長机に案内され、用紙に名前を記載した。
名前を記載し震えながらスタッフさんに「8年越しなんです…」と言ったらスタッフさんもよかったですねー!と言ってくださって、あ〜夢じゃないんだな、と思った。
そのとき、お友達からLINEが来ており、ちょうど当選報告をしたらタイミングがタイミングなだけに草を生やされた。
確かにフリにしか見えない。
そんな折、スタッフさんから「今からこの用紙を持ってレジに行っていただきます、受け取りは15:30からです」みたいな案内をしていただき、大いに動揺した。
財布ここに持ってきてないよ!!!
スマホだけしか持っていなかったのでスタッフさんに「財布持ってきてないから財布取りに行っていいですか!?!」と必死で確認し(冷静に考えてダメなわけがない)慌てて自ブースに帰還、ブースでニコニコで待ってくれていた家族が祝福してくれる中、財布を必死に探すがパニックで見つからねえ。
時間にして3分ほどだと思うがようやく見つけた財布を引っ掴み、慌ててまた列へと戻った。
レジへと歩きながらまだぼんやりとしており、何回も手の中の用紙に書いてある「水銀燈」の文字を見る。
私は最初、この水銀燈が当選したら泣きそうだな、と思っていたのだが、案外涙が出ず、パニック半分冷静半分のなんだか不思議な状態になっていた。
レジで改めて店員さんにおめでとうございます、と言われ、またしても「8年越しなんです」と謎のアピールをしつつ、もうクレカの暗証番号なんてわかんないのでサインで支払い完了。
先ほどの用紙にレシートをホッチキス留めし、店員さんが割印をしてくださっていた。
これを無くしたらどうしよう、水銀燈はお迎え出来ないのかなと本気でビビり、財布の中に大切にしまった。
忘我の状態で自ブースに戻り、椅子に力無く座ると家族が「ほんまに当たるんやなあ。よかったなあ」と言ってくれた。
余談であるが、投票用紙は自分で書いたもの…ではなく、家族が唯一代筆してくれたもので当選していた。
この家族は今までも手塚記念館でのサファイア当選、里ワンオフ初投票で当選、となかなかドールに関して爆運気味なので、おこぼれをもらえたのかな…と勝手に思っている。
そのあと、私の当選を知ったフォロワーさんたちがわざわざブースまで来てくださってお祝いのお言葉をくださってめちゃくちゃめちゃくちゃ嬉しかったです😭
本当にあたたかいお心遣いをありがとうございました。
そのあと、受け取り時間が少し早まり15:20から受け取りが出来たのだが、正直受け取りまでの4、50分ほどをどういう風に過ごしていたのかあまり覚えていない。
なんだか今までの8年間のフラれ思い出が去来していた気もしたが忘れてしまった。
その間に来てくださった方々、いつも以上にぼんやり腑抜けていてごめんなさい。
15:20になり、ちらほらワンオフ受け取りカウンターに並んでらっしゃる方が見えたので私も慌てて用紙を握りしめてカウンターに向かった。
ドキドキしながら会員証と用紙と身分証を準備し、スタッフさんに渡す。
スタッフさんが箱を開けて対面させてくださったとき、正直緊張してちゃんと水銀燈の顔を見れなかったのだがなんかもうなんでもよかった。
その後、撤収して帰路の車の中で何度も何度も家族に「ほんまに当たるんや。ほんまに当たったんや」としつこく言っていた。
家族も結構興奮していて、「うんうん」と聞いてくれていた。
無事に事故せず地元に帰りつき、好きなご飯屋さんで早い夕食を食べ、この水銀燈に着せたいと思っていたDreamWorldさんのドレスを実家から持ち出して自宅に戻った。
帰宅し、本当にご縁ってあるんだな、と思いながら風呂に入り洗濯をして水銀燈につけたいアイを作り、かなり落ち着いた頃に水銀燈と対面した。
しみじみと、きれいだな、と思った。
名前は決めかねていたのだが、お迎え日の7月28日の誕生花であるオシロイバナの学名Mirabilis jalapaからとって、「ミラ」と名付けた。
ミラという言葉には他にも色々意味があるのでちょうどいいかなと。
まだ緊張してあまり遊べていないけど、これからたくさんお着替えや撮影をしたいなあ。
8年間、ミラを待っててよかった。
これからよろしくね。