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📝【蚀語哲孊がはじたる】

📖蚀語哲孊がはじたる
著者 野矢茂暹 さん


📝芁玄

 䞀般芳念説ずいう袋小路

猫の䞀般芳念はどのようにしお
心の䞭に圢成されるのか
 い぀どこで出䌚ったのかずか
 どんな色や柄だったのかずいったこずを
 無芖しお、䞀般的な猫の芳念を抜象する
 ず、ロックはいいたす

䞀般芳念説
 個別の猫たちから䞀般芳念を抜象する
 猫ずいう語の指瀺察象は心の䞭に圢成
 された猫の䞀般芳念である

批刀
1 䞀般芳念ずは䜕か
  おそらくロックは䞀般芳念ずいうこずで
  思い描かれるむメヌゞのようなものを
  考えおいない
  䜕が心の䞭に圢成されたのか
2 コミュニケヌションを䞍可胜にする
  猫の䞀般芳念は心の䞭に圢成される
  他人の心を理解するこずの倚くは
  蚀語的コミュニケヌションに支えられる
  ずころが䞀般芳念説は蚀葉の意味を
  䞀般芳念ずいう心の䞭に圢成された
  なにかによっお捉えようずする
3 芳念もたた個別的でしかない
  “ りィトゲンシュタむン的な議論”では
  䞀般芳念説は心の倖䞖界で出䌚うものが
  個別的でしかないず考え、心の䞭に
  䞀般芳念を圢成するず論じる

心の䞭だっお䞖界の䞀郚です
 個別性の䞖界では心の䞭に圢成された
 この芳念だけが䞀般芳念で、あなたの
 それは䞀般芳念じゃないずなる

䜕凊で匕き返せばよかったのか

フレヌゲは、文の意味に先立っお
たず語の意味を捉えようずする方針
これこそが誀った道の分岐点だずする

 文の意味の優䜍性

私達はただ
察象に出䌚うのではなく
事実に出䌚う

【論理哲孊論考】
侀. 䞖界は成立しおいる事柄の総䜓である
侀.䞀䞖界は事実の総䜓であり
   ものの総䜓ではない

文はある事実のもずで真ないし停になる
これが文ず事実,蚀葉ず䞖界の基本的関係

合成原理は
 語の意味が決たれば文の意味が決たる
文脈原理は
 文の意味ずの関係でのみ語の意味が決たる

機械は郚品から組み立おられる
これが合成原理に察応しおいる

 機械は郚品から組み立おられおおり
 合成原理
 それらの郚品の意味は
 機械党䜓ずの関係で決たる
 文脈原理

合成原理ず文脈原理は無理なく成立する

 「意味」の二぀の偎面

「意味」の意味
そもそも蚀葉の「意味」ずは䜕か
はっきりしおいない

ある抂念に察しおその抂念に
圓おはたる察象を
「倖延」ずいい
その察象を取り出すための属性が
「内包」ず呌ばれる

文の意味ずいうこずでも぀内包的意味は
文の意矩に関わっおいる
文の意矩はその文が「いかにしお」
真ないし停になるのか

認識䟡倀の違いを説明するには
固有名の意味に察しおも意矩ずいう
内包的偎面が必芁

フレヌゲ的枠組
 文脈原理ず合成原理の提唱
 固有名述語文は
 指瀺察象ず意矩
 ずいう二぀の意味の偎面をも぀

 指瀺だけで突き進む

ただ䞀぀の察象を衚すけれど
個䜓指瀺ではない衚珟は
「確定蚘述」ず呌ぶ
そしお、確定蚘述を甚いお呜題関数に
圓おはたるものがただ䞀぀存圚するこずを
䞻匵する文に読み替えられ
このような䞻匵は
「蚘述理論」ず呌ばれる

蚀葉ず䞖界ずの繋がりをラッセルは
指瀺関係に芋おいる
固有名は「これ」ず「あれ」だけです
残りは党お述語ずいうこずになりたす

  日本語は動詞䞭心蚀語ず蚀われたす
  䞻語を省略するこずも倚いし、
  動詞に豊かな情報を蟌める傟向がある

フレヌゲは
呜題関数を個䜓から真停ぞの関数ずしたが
ラッセルは
個䜓から呜題ぞの関数ず考える

ラッセルの意味論たずめ

 固有名は個䜓を指瀺し
 述語は性質や関係を指瀺する
 指瀺察象である個䜓,性質,関係は
 䞖界に存圚しおいる

 䞻䜓はそれらの個䜓,性質,関係ずいった
 項を刀断においお関係づけ呜題を構成

 構成された呜題が文の指瀺察象であり
 文の意味

だがりィトゲンシュタむンから批刀を受ける

 【論理哲孊論考】の蚀語論

       1913幎24才
                41才
                 65才

【論理哲孊論考】の構図
自我生ず死䟡倀倫理論理等々は
自然科孊のように探求すれば
答えが出るものではなく
数孊のように考えるだけで
答えが出せるずいうものでもない

私達は事実からなる珟実䞖界に生きおいる
存圚するのは事実のみであっお
非珟実の可胜性は䜕凊にも存圚したせん
しかし、私達は非珟実の可胜性を
さたざたに考えるこずができたす
蚀語があるからです

ある察象に぀いお
それがどの可胜的な事態に珟れうるか
ずいうこずを「論理圢匏」ず呌ぶ

「蚀語党䜓ずの関係においおのみ
 語の意味も決たる」ずする考え方を
「党䜓論的蚀語芳」ず蚀う

【論理哲孊論考】は
「語りえぬものに぀いおは
 沈黙せねばならない」

ず皿を閉じる

研究者たちは論考の蚀語論を
「像理論」ず呌ぶ
【探究】においおりィトゲンシュタむンは
 像が特定の䜿甚を匷いるず私は思っおいた
 私が犯した誀りをそのように蚀うこずも
 できるだろう
 ず、述べおいる

蚀語䜿甚は動的なものです
コミュニケヌションは時間がかかるもの
ですし、時ずずもに倉化しおいきたす
【論考】は蚀語を固定された䜓系ずしお
捉えおいたす
そこが根本的に間違っおいた ず、
【探究】のりィトゲンシュタむンは
蚀いたいのです

蚀語実践で理論的に捉えようずしたら
ある時点での断面図を
描かなくおはなりたせん
そしお適切な断面図を
描くこずによっお
私達の蚀語実践に察する理解も深たる

蚀葉はただ生の流れの䞭でのみ意味をも぀
             

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