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お米(陸稲)をつくる #1

自給といえばやはり欲しいのは米、
しかし水田を造成するのは難しいうえ水利などの問題もあるため、畑でもできる陸稲の栽培をやってみた。
栽培地は小川のすぐそば、水気が多少ありそうな場所を選んだ。

栽培地はただの原野。左側に小川が流れている

開墾

遠い昔の2023年3月中旬、この土地の開墾をおこなった。
クワで深さ30cmほど土を起こしながら、土中の木の根や笹の根を剪定バサミで切りつつ取り除いていく。
3x5mほどの広くもない面積を整えるのに、4日にわたり計10時間以上かかった気がする。手に豆はできるし腰にくるしで地獄だった。

耕起完了

耕したら、菌類の住処になる炭と、作物の栄養になる米糠を土に混ぜ込んだ。いま思えば米糠は入れるの早すぎて地下へ流れてしまったかも。
しばらく土を寝かせておく間、落ち葉と頂きものの稲わらでカバーして保湿した。

カバーして寝かせる

種籾の芽出し

5月3日、種籾の芽出しを開始。
種籾をまく前にしばらく水に浸けておいて、1mm程度、芽を出しておく。
目安として、一日の平均気温(室内で行なうため室温)を足していき通算100℃くらいに達すると、芽が出るらしい。
今回は野口のタネで購入した、陸稲のもち米とうるち米を栽培する。

今回育てる陸稲の種籾

ボウルに多めの水とともに種籾を入れ、室内に置いておく。一日1〜2回、新鮮な水に入れ替えた。
玄米を浸水するときと同じ、独特な匂いがしてくる(くさい)。

芽出し開始から4日ほどで早いものは芽が出はじめ、9日後の5月12日には、多くの種籾から芽が十分に出ていた。
うるち米のほうが芽の出が早く、9日間の浸水でだいたい2〜3mm、最大で5mmくらいに伸びた。
もち米は同期間で、多くが0.5〜1mm、最大で3mmくらいに伸びた。

9日間浸水した種籾(5/12)

あるブログ記事(下記リンク)によれば、陸稲は芽出ししないか、しても3日程度とのこと。しかし芽出ししてしまったものはしょうがないので、急いで種をまこう。

種まき

5月13日、14日に種まきを行なった。
今回は育苗と直まき、2通りの方法で栽培してみる。

育苗には128穴のセルトレイを用いた。
育苗用の土には、うちの山の土、買ってきた鶏糞、ピートモスを配合した。ピートモスは苔からできた土なのだが、酸性なので、稲に適するph5程度にするために使用した。
セルトレイに種籾を2粒ずつまいた。

128穴セルトレイに種籾を撒いた

そして開墾した畑に直まきも行なった。
低めの畝に、条間10cmくらい、株間2cmくらいでポツポツとすじまきした(点まきに近い)。

小さい黄色い点が種籾

芽が3cm程度伸びるまでの初期段階は、水やりが必要とのこと(参考:『農家が教える自給農業のはじめ方』)なので、頑張って頻繁に畑へ水やりをしに行った。
水やりの点では育苗がやはり便利である。ただ稲自体にとっては、植え替え工程のないほうが負担が少ないのかも。

定植

そして時間の経つこと約ひと月、
育苗トレイでは、うるち米は見た感じ70%ほど発芽、もち米は40%ほど発芽した。もち米が低い原因は不明。

育苗したうるち米の苗(6/5)

6月5日、苗を畑に植えつけた。
本を参考に、うね間30〜40cm、株間20cm、2本植えで植えつけた。その際、ひと穴につき鶏糞をひとにぎり混ぜ込んだ。

苗を植えつけた

あとは放置して、秋の収穫を待つのみである。水稲に比べるとかなり簡単なのでは。
畑で米ができるなんて、ありがたい。

▼続きは次回

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