love & flower
2020年春の季節
桜の花びらを握りしめて
ずっと大切に持っていた
気がついたら
握りしめていた力が抜けて
花びらは風とともに空高く舞っていった
手放した瞬間もう戻らなくて
手放されたものは戻らない
そうやってまた大事ななにかが増えていって
上書きされていくんだ。
桜が咲く季節、まだ追いついていない身体、あたたかい空気がセーターの中へすり抜けぬけていく
時間と共に月日を重ねても
また、ふいにあの日と変わらない風が吹くだろう
私は走ってまた桜の季節に一つ
年を重ねて何枚も何枚も思い出を重ねて成長していく。
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