Janet Jackson Together Again Tour + TLC
あぁ、楽しかった。
あぁ、感無量。
2024年3月20日(水・祝)、Kアリーナ横浜にて、Janet Jacksonのライブを観てきました。
このライブは、なんとスペシャルゲストがTLC!
あの!
あの!
あの、TLCがスペゲスさんですよ!
TLCとJanetなら、どっちか言ったら、思い入れはTLCの方が強い。
このライブのチケット販売のお知らせを観た時、Janetの単独公演であっても行きたいって思ったでしょうが、TLCも一緒に観れちゃうっていうんだから、もうこれは絶対に行かねばならないと思って、光の速さでチケットの申し込みをしたもんね、抽選だけど。
一番良い席狙いで申し込んだけど、抽選で外れてしまって、結局、S席をゲットして、鼻息荒く、横浜へ。
オーディエンスは、いわゆるヒップホップやR&B好きのB-BoyやB-Girlでいっぱいなのかなと結構構えていたのだが、もちろんそんな感じの人もいるにはいたが、マジョリティでもなく、ファッション的には普通の人々(?)が多かった。
そして、年の頃も、30代以上という感じで、ほっとした。
きっと私と同じように、若い頃にJanetやTLCにハマった世代なのだろう。
開演時間は午後5時。
最初はDJのオープニングアクトがあるのかと呑気に待っていたら、ほぼオンタイムでTLCの二人がステージ上に登場で度肝を抜かれる。
TLC!TLC!TLC!
T-BozとChilliが!
あの二人が目の前に!
もう信じられない光景。
このツアーは、TLCのあの赤ジャケの名盤「Crazy Sexy Cool」のリリース30周年アニバーサリーとして回っているもの。
だから、この大ヒット・アルバムから「Creep」「Diggin’ On You」「Red Light Special」「Waterfalls」と名曲を立て続けに披露。
あと、デビューアルバムの「On the TLC Tip」や、「Crazy Sexy Cool」の後にリリースされたアルバム「Fanmail」からも何曲かやって、TLC単独でのたっぷり45分のステージ。
T-BozもChilliも50歳を超えてるのに、パワフルだし、全然衰えなんて感じない。
Chilliはガンガンに踊ってたしね。
それに最後の「Waterfalls」では、ちゃんとLISA Left Eyeのバースが天から聴こえ、「あぁ、やっぱりTLCは、3人でTLCだ。」と、LISAはいなったけど、LISAはいたと実感できて、感極まる。
私は「Crazy Sexy Cool」にどハマりした世代で、擦り切れるほどに、いや、CDだったから擦り切れはしないけど、割れるんじゃないかってくらいに聴き込んでいた。
その頃の私が何歳であったかは言わないが、その頃の私にぜひ言いたい。
「あなたね!30年後に日本でその人たちを生で観れるよ!」
但し、そこにLISAはいないけど。
でも、2人になったTLCを見ても、私はがっかりしなかった。
あの頃、大好きだった人たちに、30年という時空を超えてようやく会えた。
前座と呼ぶには贅沢すぎる時間だった。
30分弱のインターバルを置いて、いよいよJanetの登場。
「50 years of me」とスクリーンに映し出されて、幼いころから現在に至るまで、Janetのアーティストとしての半生を振り返る。
紫色のマントみたいのを被って出てきた瞬間、神様が降りてきたかと思った。
これは、Madonnaのライブを観に行った時もあった感覚だけど。
私がJanetの曲をよく聴いていたのは、1990年代後半から2000年前半にかけてで、今回のセットリストは、ほぼその頃のヒット曲をカバーしていた。
ルッキズム的なことはよくないが、率直に言うと、Janetの体型は若い頃に比べると相当ボリュームを増している。
だがしかし、ちゃんと歌うし、ちゃんと踊る。
Janetは、歌い上げディーバ系と違い、可憐な歌声と兄譲りのキレッキレのダンスのコンビネーションが素晴らしく、とにかく「かっこいい人」だった。
老いてもその期待を裏切らず、いや、期待を超えて圧巻のパフォーマンスを見せてくれた。
なかでも、終盤、兄のMichael Jacksonとの共演作「Scream」では、スクリーン内のMichaelとステージ上のJanetとの夢の共演が再現された。
この胸アツ演出に、もう涙ちょちょぎれるとはこのことよ。
それで「Scream」からの「Rhythm Nation」への流れはもう、ボルテージは最高潮。
あれは何のテレビコマーシャルだったかしら、Rhythim Nationで真っ黒い衣装でキャップを被ったJanetが踊る姿がカッコよくて、この曲のCD買ったんでした、私!
" We are the part of the rhythm nation!!!” とほぼ雄叫びみたいに歌い、やっぱり「私はリズム王国の民だわ。」と心底思った。(なにそれ)
アンコールは、ツアータイトルでもある「Together Again」。
Janetの曲の中でも、一番好きな曲。
この曲の歌詞って、ちょっと哀しい感じのはずなのに、アップテンポなハウス調のアレンジのおかげで、めっちゃポジティブな感じに聴こえる。
この曲では、Janetはほとんど自分では歌わないで、オーディエンスに歌わせてるんだけども、ちゃんと歌えてる、非英語圏の日本のJanetファンは偉い。
サビのところでは、もう我慢しきれなくて、両手振り上げてジャンプで踊る。
でもそれって私一人がそうなっているわけじゃなく、オーディエンス皆がそう。
皆で一体となっての「Together Again」のこの多幸感?高揚感?といったらない。
何なんだろう、この幸せな気持ちは。
今日のステージがこのツアーの最終公演であること、楽しんでくれたらよいけどとJanetは言い、「I love you so much! Be safe! Good night!」との言葉とともに、Janetは去っていった。
TLCとJanetで、トータル3時間弱のお腹いっぱいのステージ。
これでこのチケットの金額だったら、お得としか言いようがない。
久しぶりのオールスタンディングで疲れたけれども、歌って、踊って、本当に楽しかった。
余は満足じゃ。
若かりし頃の私よ、TLCもJanetもめっちゃカッコよかったよ。
長く生きていれば、いつか憧れのスーパースターを肉眼で目にする機会を得られるものなんだね!