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三浦春馬君が旅立った、あの日のこと。

今日で春馬君が亡くなってから1カ月。
あの日以来、春馬君のことを思わなかった日はない。
1カ月経ったからって、そう簡単に心の折り合いがつくものでもない。
(私の気持ちの整理の為に、ここではあの日とその後2日間のことを思い出してみるけれど、まだ思い出すのが辛い方はご無理はなさらず、読むのはお控えくださいね。)

2020年7月18日

土曜日の午後3時半、スマホでYahoo!ニュースをチェックしていた。
そこには、こう書かれていた。
「俳優の三浦春馬さんが死亡、自殺か」
この「俳優の三浦春馬さん」が誰のことだか、すぐには理解できなかった。
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!!!!!!!!!!!!!!!
絶句した。
どうして?
嘘でしょう?
一昨日も、春馬君は、笑いながら「せかほし」に出てたではないか。
テレビをつけると、TBSでは音楽番組の生放送をやっていた。
flumpoolのボーカルの人が「こんな時だから、一生懸命歌います。」みたいなことを言って、どこかの海の近くから「君に届け」を演奏した。
春馬君が出ていた映画の主題歌だ。
その後に出ていた、俳優の城田優さんは泣きながら歌っていた。
中居君が、いろんな思いが歌にこもってたんじゃないかと言った。
何なんだ。
胸がざわつく。
手が震える。
嘘ではないのか、嘘であってほしい。
私の思いと裏腹に、春馬君がどこでどのような状態で発見されて、どこに運ばれ、いつ最期を迎えたか、情報がどんどん明らかになっていった。
息苦しくなる。
吐き気もする。
所属事務所も春馬君が亡くなったことを発表した。
NHKのニュースでも報道された。
西川さんもこんなことを言っている。

嘘ではない、本当なんだ。
春馬君、私、「キンキーブーツ」まだ観れてないよ?
新青森まで行ったの、春馬君のCMの影響だよ?
春馬君とのわずかばかりの関わり合いを思い出す。
インスタグラムには、春馬くんの顔写真が沢山並ぶ。
春馬君との一番古い思い出の、新青森駅に因んだ写真を自分のインスタに載せた。
ただ、#restinpeace、#harumamiuraとだけハッシュタグをつけて。
とてもじゃないが、日本語でお悔やみ申し上げたり、ご冥福を祈ったりする気にはなれなかった。
まだ春馬君の死を受け入れられていない。
なんで、どうしてなんだろう。
どうして春馬君が亡くなったんだろう。
そればかり考えたが、不思議と涙は流れなかった。
春馬君が亡くなったことの現実味が沸かなかったからだろう。
ずっと気持ちがザワザワする。
フジテレビで放送された「コンフィデンスマンJP ロマンス編」は、気持ちの準備が整わなくて観る気になれなかった。
「YOUは何しに日本へ?」に出てたロシア人の女の子たちは大丈夫かな、ちょっと心配した。

2020年7月19日

翌朝、フジテレビの「ワイドナショ―」ではゲストのウェンツ君が、春馬君はとても優しい人と言っていた。
数週間前に収録で一緒になって、いつかミュージカルを一緒にやりたいねと話したそうだ。
前園さんは、亡くなる二日前、NHKの自分の楽屋が春馬君の楽屋の隣で、春馬君の声も聞こえていたという。
TBSラジオの「日曜天国」では、番組内のニュースで春馬君の訃報に触れただけで、安住さんは何も言わなかった。
けれども、その日の番組で流された曲は、宇多田ヒカルの「花束を君に」、その次にflumpoolの「君に届け」で、「君に届け」の曲が終わった後、中澤さんの声が震えていた。
この選曲は、日曜天国なりの春馬君への追悼だな、そう長年のリスナーである私は受け取った。
世の中が、春馬君が亡くなったことを認め始めている。
この日は、梅雨明け前だったにも関わらず晴天だった。
しかし、心の下の方にズーンと重いものが残ったまま、空のように心は晴れない。
あんなに才能あふれる人がなぜ、自ら命を絶ったのか。
大相撲を観ながら、そればかりを考えていた。
その晩、インスタグラムで素敵なポストを見つけた。

春馬君は解放されたんだ。
これを見たら、泣けて泣けて仕方なかった。
春馬君、毎日が苦しかったのかもしれない。
何も気づけなくて、してあげられなくて、ごめんなさい。
春馬君のことを何もわかっていないのに、期待ばかりしてごめんなさい。
春馬君、ごめんなさい。
春馬君が苦しみから解放されたのなら、そうなることを春馬君が選んだのなら、それも含めて春馬君の生き方だから、それも尊重しなければならないのかもしれない。

2020年7月20日

日本テレビの朝番組「ZIP」では、春馬君と共演経験のある風間くんが「春馬君のCD買うよ!」と春馬君に呼び掛けるように言っていた。
この日は平日で、日ごろはそれなりの社会人をしている私は日中は仕事に取り組むも、気持ちはどんより低空飛行のままだった。
幸い、テレワークで自宅の部屋に一人なので、泣きながら仕事をしても誰にもバレずにすんだ。
夕方、所属事務所が、すでに葬儀は密葬の形で執り行ったと発表した。
春馬君のお友達の中には、最後のお別れをしてきたと報告した人もいた。
葬儀のタイミングが思ったより随分早い気もしたが、春馬君の身体も、もうこの世から無くなってしまったと、より一層の寂しさを感じた。
今更だけれども、エンターテインメント全般を好む私にとって、春馬君の存在は本当の意味での「エンターテイメント(Entertainment=楽しみ)」であったのだろうと思う。
そのタイミングは時々だったかもしれないが、春馬君の姿を見た時には、大人になった、色気も出た、すごくカッコよくなった、大きな役も貰った、歌も踊りもできるようになったと、俳優としてのその成長が私は嬉しかったんだ。
「楽しみ」でしかなかった。
好きだった。
春馬君、貴方のいないこの世界は、少しつまらない。
生き返らないのかな、本気で願う。
貴方がどうしてそういう選択をしたのか、私は貴方という人を知りたい。
ここから、私の春馬君探しの旅が始まる。
かき集めるように、過去の春馬君の出演作品を観て、SNSに上がっている動画や写真を眺め、彼の発した全てを辿ってみたいと思った。

2020年8月18日

空の写真を撮ってSNSに載せる人って、ちょっとアレだよなと思っていた私だけれど、今日はそうせずにはいられない衝動に駆られる。
上の写真は、午後2時10分頃に撮った今日の空。
普段の私なら、画像加工を施してからアップするのだけど、今日の写真はカメラで撮ったそのままにした。
フィルター入れたりして変にいじったら、何だか想いが届かないような気がした。

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垣 公華子
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