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限界寿命と不老不死

Yudaiです。

先月、東京大学のチームが細胞老化を促進し、寿命を制限するメカニズムを解明したとの発表があった。

ヒト細胞の老化メカニズム解明や老化関連疾患の治療などに応用されることが期待されるとのことである。


まあしかし、何かと久しぶりに会う友人とかとの話題が、病気や健康にボール占有率を過半数奪われるようになってきた。


やれγGDPがどうだとか、尿酸値がヤバいとか。

バリウム辛いとか、再検査行きたくないとか。



いやあーー、物悲しいもんですなあ。



先日も地元のスタジオの店長さん(本来はミュージシャンの先輩)と久しぶりにお会いして、花が咲くのはそう言う話ですよ。そして何と大腸内視鏡やったクリニック、施術医が一緒なのが判明。どんなシンパシーだよ!!



3年前に、急性副鼻腔炎からの体調不良、大腸の不調(大腸内視鏡検査)、声帯の不調(カテーテル検査)など、数々の医療機関にいっぺんにかかった僕からしたら、普通に心身ともに元気にいられるだけで、どれだけ有難いかを実感したものだが、これが老齢になり行くとなればますますであろう。



うちの父はまことしやかに第二の居住場所を本気で探っているし、うちの母はこれでもかというくらい週末は遊んでいる。


コロナ禍になった際、海外はおろか外食もままならないようになってしまった時は、


母「わたしには時間がないのに!!!!」


と、まるで死ぬのがそこまで迫っているかのような言い草だから困った(実際は言わずもがな、ピンピンしている)。



ここで着目すべきは、「寿命が長い」というのと、「いつまでも元気でいられる」というのは別だということ。つまり一般的に、寿命と「健康寿命」は違ういうことだ。


日本の平均寿命は
男性が81.47歳、女性が87.57歳

と、先進国の中でもかなり長い。




「日本人でよかったー!ヘルシーな和食のおかげかな?!」



とか思ってるみなさん。確かにそれもあるかも知れないが、寝たきりになった際など、胃瘻などの延命措置をガンガンやるのも日本の医療の特徴なのだ。


いつまでも若々しく、健康で、長生きしたい。


当たり前の願望であるが、そもそも、冒頭に述べた研究、解明のような医学の発達でこれ以上に寿命が伸びるのだろうか?


今のところ、ヒトの限界寿命は120〜125歳と言われている。

とはいえ、100歳まで生きられるのは6000人に1人、
110歳まで生きられるのは何と5000000人に1人とのことだ。


史上最も長生きしたのはフランス人女性の方で、122才とのこと。100年行きて、もう20年。気の遠くなる話だ。



富も権力も恣にしたエジプトのファラオも、秦の始皇帝も、皆最後は不老不死を望んだものだ。


マンガ「火の鳥」の乱世編では、平清盛が不老不死になれる鳳凰の血を求めて、福原に遷都までしてしまった(それはノンフィクションだからすごい)。



では、100歳を超えた人でも、「もう少し元気でいたい」とか「ずっと若くいられたらいいのに」などと思っているのだろうか。


ある100歳近いお年寄り達へのインタビュー記事を見たが、そんな人はまずいなかった。




皆さん口を揃えて「もう十分楽しんだ」「いつ死んでも幸せ」と言っていたのだ。



言われてみれば確かに、1世紀に渡ってすいもあまいも経験された人たち。「まだまだ足りないぜ!!」「医学の進化カモン!!」という風にはなりにくいか。





考えてみたら、秦の始皇帝は49歳で崩御してるし、巨大なピラミッドを建てたクフ王にいたっては二十歳そこそこで亡くなっている。




いや、そりゃ生きたいわ!!!



とツッコんではみたものの、あくまでそれは現代の庶民の感覚。


結局のところ、今100歳の方の気持ちや、かつての権力者の気持ちなど当人しか分からんわなあ。



少しでも楽しく、長く、健康で生きるために頑張ろうよ皆さん!!

僕もラーメンのスープは飲み干さず、100メートルでも多く歩きます。


Mr.Children 「youthful days」 MUSIC VIDEO


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