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奥深き俳句の世界〜きっと偶数かも知れぬ〜
Yudaiです。
暑いですね。とにかく、暑い。
皆さんとにかく水分補給をしてください。
熱中症になってしまった方、僕の周りでも結構いました。
水とか、スポーツドリンク。麦茶。
あるいは、本当はカフェインやカテキンが含まれない方がいいらしいですが、お茶を飲んだりしましょう。
お茶といえば、
伊藤園の「おーいお茶」という商品。
色んな商品がある中でも、大ヒット商品ですよね。非常にポピュラーで、みんな飲んだことがある商品だと思いますが、そのラベルに俳句が載っているのをご存知の方、多いと思います。
「おーいお茶新俳句大賞」という一般人から公募する企画で、何と30年以上歴史があるみたいだ。
各部門の大賞をはじめ、いくつか賞があり、文部科学大臣賞はなんと賞金50万円。
老若男女が応募、受賞していて、中には「上手い!!!!」というものや、心がハッとするような、素人のものとは思えないものまである。
小学生の部で、
お前は三島由紀夫か?
と、おじさんも舌を巻く名句を詠んでいる子もいるのだ(親というゴーストライターでないことを切に願う)。
俳句が好きで、たまに受賞作のアーカイブを見るのだが、気になる作品があった。
「新緑はきっと偶数かも知れぬ」
第31回新俳句大賞。
ぐぬぬぬ…何じゃこりゃあ。
先に敢えて言いますが、もちろん批判の気持ちは一切ないですからね!!
ただ、色んな意味で難しくないか?!これ!!
新緑は偶数とは…??
双子葉類の新芽が土から、あるいは木から出てる様子だろうか。
そんな生物学的句か?!
いや、単子葉類もあるはずだし…とかどんどん深みにハマる。
僕も俳句や川柳を考えるのが好きだが、個人的には5・7・5になるべく情報をこめたいと思ってしまい、この大賞作のように「きっと」と「かも」という二つの推量系の言葉をぶち込むのも衝撃なのだ。
考えれば考えるほど深みにハマるが、それも、作者の思うツボなのか?!
もっと分からないのが、審査員の方々の審査基準。
一体どんな方法で審査しているのか…文学や芸術のコンテストというのはそこが要、難しいところだと思うが、
数多の句を制した「新緑は〜」を一体どのように評価したのか。
いやいや、技とか、語彙を使えばいいってもんじゃないと言われれば言われるほど審査方法が気になる。
僕は素人ですが、確実に言えるのは「人を巻き込む力はある」ということだと思う。
今で言う、「バズる」力がある。
まあそんなこと言ったら、英語の部なんてもっと分からん!!
調べてみたら、英語の俳句を作るにあたり、以下のようなルール、コツがあるそうです。
文頭であっても大文字は用いず、文末にピリオドを打たない
3行で書くこと
3行それぞれの音節は2-3-2くらいをめどにすること
一句の中に切れ字を入れること
できるだけ "I" を使わない
be 動詞、冠詞、前置詞は省略してよい
時制は現在形を用いる
正確な文法に必ずしもこだわらなくてよい
季節感を盛り込む
うん、ますますわからねえ!!!!(笑)
強いて言うなら、5・7・5の音感に寄せるための「3行」や「2-3-2」の音節で、というのはまだ分かるが…果たしてこれで英語圏の人が感じる趣を共有出来るのか?!
うーむ。奥深き俳句の世界。今後もおーいお茶を飲みながら楽しみにしています!
番組 #9火ラジ ! #Radiotalk
僕が毎週火曜9時に、ラジオトークで配信しているラジオ番組でも、川柳のコーナーがありますので、良かったらお聴きください!!