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【作品No.2, 3】 覚 和歌子 × 増谷英樹 × 中山聡美

作品No.2, 3
覚 和歌子 × 増谷英樹 × 中山聡美


覚 和歌子(中) × 増谷英樹(左) × 中山聡美(右)

鬼みくじ  〜  言葉の来るところ

和紙、檜、墨、インク
展示場所:ひらべん茶屋<鬼いもにじり>パッケージ内、増谷邸格子窓


谷川俊太郎さんの詩文を受けて、『私』というたったひとつの主体とそこを起点に無限に存在する可能性の多次元宇宙を発想しました。

『私』は夥しい数の可能性宇宙のうちから一つを選択するのか、それとも実は『私』がそれに選択されているのか。その関係はたくさんの言葉の中からある日ある時たった一つの言葉に出会うという”おみくじ”の比喩とも言えるでしょう。
洞川に伝わる伝承になぞらえ、鬼であった過去世記憶からの言葉を「鬼みくじ」として中山聡美さんお手製<鬼いもにじり>の包みに仕込み、さらに同じ詩文を洞川の地にうるおう<ごろごろ水>とともに街道沿いの増谷英樹邸格子窓に展示しました。
三十六のおみくじのうち、九つはお二人に学んだ洞川の方言を混ぜています。

そのおみくじとあなたとの出会いは単なる偶然、 それとも洞川に棲まう記憶の鬼からのあなた宛ての伝言でしょうか。それともすでにあなたの深層にひそんで、今か今かと意識化を待っていた詩の言葉でしょうか。(覚 和歌子)


作品No.2
ひらべん茶屋

定休日:金曜日
午後営業:9月27日(水)


作品No.3
増谷家


協力:増谷家、中山匠、林敬庸、菊地宏子、入船亭辰むめ


「鬼いもにじり」ひらべん茶屋
増谷家

撮影:上野千蔵

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