【作品No.8】 山田悠 × 山﨑千里
作品No.8
山田悠 × 山﨑千里
泥は未来の器をはらんでいる
粘土
展示場所:こまどり射的場
「泥は未来の器をはらんでいる」は、洞川の土から粘土をつくり、その粘土で洞川の女の人たちに山に似た形をつくってもらった参加型の作品です。土は水谷工務店の土場を作る際に出た赤土で、水を加えて混ぜることで砂利と小石と粘土とに分け、粘土の部分を使用しました。
創作パートナーである山﨑千里さんと私は、作品タイトルにもなっている谷川俊太郎さんの詩文を読み、女の人の持つエネルギーや生命力を泥で表現したいと考えました。山のような形に込めたイメージは、大地が隆起する姿です。地面と地面がぶつかって山が出来る様子を、参加者の方々に両手で粘土をぐっと持ち上げる動きで再現してもらいました。28名の方に参加していただき、各々に異なる、生き生きとした土の形をつくり出しました。
今回使った粘土は、粘土を精製する過程で取り除いた砂利や小石、水と混ぜ合わせて再び土に戻す予定です。全ての生命が土に還っていくように、この作品も循環の一部に位置付けたいと考え、粘土は焼成することなくそのままの状態で展示されています。(山田悠)
会場時間:9:00-18:00
休業日:木曜
備考:こまどり射的場に駐車場はございません。
協力:赤井君子、上西美知代、鵜飼弥世、梶やよい、柿花明子、角谷茉莉、角谷律、小西翠子、小屋勇子、下田智子、更谷定代、更谷ほたる、新子京子、坪井柊、坪井紗梨、中山真代、中西春代、西谷典里子、西村かんの、西山寿子、西山凛、藤田育美、藤田柊貴、藤田彪斗、増谷美智子、宮田礼子、森本洋子、柳谷ほのか、天川村、木村充伯、赤井正人、翠嶺館、水谷浩司(水谷工務店)、植林龍太郎(こまどり射的場)、Basant Sharma、京谷友明
撮影:上野千蔵