【中山金杯2025予想】“3-5-8”三連単1点勝負
──風が冷たくなると、中山の芝は語り始める。
冬の中山、芝2000m。伝統とタフさを求められる舞台に、今年も年明けの華やかな戦いがやってきた。皐月の舞台とは違う。そこに漂うのは静かで確かな闘志。そう、春を夢見て駆ける馬たちの息吹だ。
2025年の幕開けに、選んだのは“3-5-8”の三連単1点勝負。この並びに込めた意味はただひとつ、強く、そして美しい馬たちが見せるドラマへの期待だ。
◎3 パラレルヴィジョン
“中山”が語りかけるものは、この馬のためにある。
中山芝で【3-0-1-0】、複勝率100%の中山巧者。唯一の敗戦はG1馬イクイノックスと接戦を演じたスルーセブンシーズのみ。左回りのマイル戦で大敗続きだった近3走だが、得意の右回り【3-1-2-0】に戻り、冬場の芝【2-1-1-0】というタフな条件も得意としている。
距離延長で追走に余裕が生まれる今回、過小評価されるこの馬が本来の姿を取り戻す場面を見逃せない。
◯5 ショウナンアデイブ
この馬に宿るのは、名血の確かな息吹。
ディープインパクト産駒×米G1馬シーヴの良血馬。2024年、明石特別での3勝目、修学院Sでの4勝目と安定した成長力を示した。
2000mの距離はベスト条件で、最終追い切りでも鋭い動きを披露。初の中山挑戦だが、鞍上には池添騎手を配し、強気の競馬が期待できる。枠順に恵まれれば一気の押し切りも。
△8 エアファンディタ
そして、この舞台に必要なのは“老練なる技”。
8歳ながら、チャレンジC(GIII)で上がり最速の末脚を披露。復調の兆しを見せるベテランが再び輝きを取り戻すかもしれない。
中4週で追い切り5本、仕上がりは万全。芝2000mは得意条件で、鞍上は中山金杯で好成績を残している戸崎騎手。無欲の追い込みが波乱の立役者となる可能性を秘めている。
【結論】三連単 3-5-8
今年最初の勝負は“3-5-8”の三連単1点勝負。
1着には中山巧者のパラレルヴィジョン。
2着には名血と成長力を武器に挑むショウナンアデイブ。
3着には復調気配漂うエアファンディタ。
ただ1点に込める願いと期待。その先にある景色を信じて、この馬券で2025年を始めようと思う。
さあ、競馬の新しい物語が始まる──。