見出し画像

【富の黄金律】私が知っている「経済的自由」を得るために必要な、いくつかのこと。


「カネで買える幸福」(カネは敗者のまわりもの、の原題)なんて作品を書いてしまったので、「お金」に関する記事は書かないとなーと思っていました。

しかし、大半の人にとって「お金」は非常にセンシティブな話題であり、「聞きたくない!」「余計なことを言うな!」と思われる方も多いと思います。

ですので、長い間「どうしようかな……」と悩んでいたのですが、読者様の中には、私と同様に「お金」を愛し、「お金」について知りたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。なので、勇気を出して書きます。

「お金」の話題が苦手な方、聞きたくないと感じる方は、ブラウザバックしてください。

そうでない方は、暇つぶしにどうぞ。


1. 「お金」のゴール

私は理系出身なので、まず結論(ゴール)からご紹介させて頂きます。

「お金」のゴールは、「経済的自由」を得ることです。

「経済的自由」の定義は諸説ありますが、ここでは「お金の心配をしなくていい状態」「お金を理由に自分のやりたいことを諦めなくていい状態」と定義させて頂きます。要するに「お金に縛られない人生」です。

興味深いことに、「お金」について考え、「お金」のゴールを達成した人の人生からは、「お金」が消えます。

具体的には、


① 金融資産・ビジネス・権利収入などがあり、継続的な不労所得がある
 
毎年、必要以上の不労所得が入るため、働く必要がない。欲しいものは全て買える。やりたいことを全てやっても、お金が余る。

② 非常に有用なスキルを持っていて、時給が異常に高い
 たとえば、1時間のコンサルで報酬が100万円のコンサルタント。1日8時間、年間10日働くだけで年収は8000万。働きたくなかったら、働かない。所持金以上にお金が必要になったら、随時、追加で稼ぐ。

③ ブッダ(仏様)クラスに悟っていて、「お金」を必要としない
 ホームレスでも、他人から後ろ指さされても、気にならない。生活保護を受けてもいいし、情に厚い人から食料・物資を恵んでもらってもいい。「執着」がなく、「欲しいもの」がないので、「お金」を使って買い物する必要がない。極論、自分の生死でさえ「どちらでもいい」「なるがままに」と思っている。(※注 個人的に、とても憧れている状態です)

④ 好きなことをして、自分に必要なだけの「お金」を稼いでいる
 プロのギャンブラーや「作品」に命を懸けるアーティストから、自分の仕事が大好きな会社員まで。たとえ年収が100万円でも、自分がしたいことが全てできているのなら、それ以上の「お金」は必要なく、「経済的自由」を得ていると言える。


などです。

今、私が思いつく限り適当に列挙させて頂きましたが、「お金に縛られない」という状態であれば、それらは全て「経済的自由」を得ている状態だと思います。


2. 富の黄金律

個人的には、上記の例で「宝くじが当たって2億円持っている」を入れなかったことに注目して頂きたいです。

「経済的自由」の定義は、「お金に縛られないこと」。たとえ宝くじが当たっても、豪遊して2億円を使い切ってしまったら、その人は再び「お金」に縛られてしまいます。

「じゃあ、当たった2億円で一生やりくりすればいいじゃん」と思われた方、正解です。

しかし、実際に手元に2億円ある状態で「それまでと同じ生活」を続けられる人が、一体どれだけいるでしょうか?

もしいたとしても、「2億円を使い切ってしまうのが怖い……」と怯えながら生きるのであれば、それは「お金に縛られている状態」と大差ありません。

重要なのは、物理的・精神的の両面で自分の欲望と「支出」をコントロールすることです。

私は幼少の頃から「お金」が大好きで、様々な書籍や専門家から教えを頂いてきました。その中でも最も重要なルール【富の黄金律】は、たった一つの公式でした。

それは、


【収入】ー【支出】=【純資産】


です。

「なんだ、そんなことか」と思われる方が大半だと思います。

しかし、この単純明快な公式を「どこまで応用できるか」が、「自由」を得るための条件なのだと、かつての私は学んだのです。


3. 「純資産」をプラスで回す

当たり前ですが、【富の黄金律】の公式で「純資産」をプラスで回すことが非常に重要となります。

お金に愛される、経済的自由を得る、お金に縛られずに生きていく……その全てにおいて、「純資産」をプラスで回すことは絶対条件です。

しかし、誰もが当然のようにわかるこの事実も、実際に守れている方は少数だったりします。

なにを隠そう、かつての私も「純資産」をマイナスで回している人間の一人でした。

「収入で得た金額以上のお金を、どうやって使うの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

実は、山のように方法があります。

現金以外(クレジットカードなど)で支払う、借金する、収入がない状態(学生など)で親のお金を使う、あるいは単純に「これまでの貯金を取り崩す」……などです。

もしあなたが現状に十分満足していて、それ以上の状況を望まないのであれば、「純資産」はプラスマイナス0か、年間を通して小さなプラスになるくらいで十分かもしれません。

しかし、現状が「お金に縛られている」状態で、今よりも良い状況を目指したいのであれば、「純資産」を可能な限り大きなプラスにすることが非常に重要となってきます。


4. 「支出」を減らす

かつての私も【富の黄金律】を知り、「純資産」を可能な限り大きなプラスで回すことを決意しました。

買い物する度にレシートを受け取り、毎月のクレジットカードの明細、銀行預金の引き落としと合わせて、エクセルで家計簿をつけ始めました。そして、「支出」を抑える方法を必死に考えたのです。

お恥ずかしながら、「支出」の削減だけで数年かかったと思います。

最初は無駄な買い物を減らしたり、食費を浮かせようと自炊したりと必死でしたが……色々と試してみて、「大きな固定費を叩く」ことが最も効果的だと気づきました。

固定費とは、毎月同じ金額がかかる支出のことです。

具体的には、家賃、保険料、車関係、インターネット代、スマホ代などがそれにあたります。

毎食100円浮かせるために必死にメニューを考え、遠方のスーパーまでセール品を買いに行ったとしても、一日に節約できる金額は100円×3食で300円。多大な労力、肉体的・精神的負担を我慢しても、1ヶ月に9000円しか節約できません。

対して、保険を解約したり車を手放したりすれば、それだけで月々1万円以上の節約になることも珍しくありません。

私は車を所有していた時期もありますし、全ての移動をタクシーに頼っていた時期もあります。しかし、後で比べてみると、タクシーを使っていた時期の方が圧倒的に「支出」が少なくなりました。

また、「支出」の中でもかなり大きな割合を占める「家賃」ですが、月々の家賃が1万円安い物件に引っ越すだけで、毎月なにもしなくても1万円の節約ができるようになります。

仮に引っ越し作業で20万円かかったとしても、20ヶ月、1年と8ヶ月でチャラにできます。そして、1年と9ヶ月目以降は、毎月なにもしなくても1万円の節約ができるようになるのです。

最低でも、家賃だけは真剣に検討した方が良いと思います。

月々1万円と言わず、2万円以上節約できるケースも多々あります。

しかし、一度賃貸契約を結んでしまうと、引っ越しするのが面倒だと感じる方も多いかもしれません。そんな方は、次に引っ越しする際に物件を吟味して、大家さんに価格交渉してみてください。

特に6月以降は一年中物件が空室である可能性を恐れて、大家さんもビクビクしています。「家賃を5000円下げてくれたら、すぐ入居します」などと言えば、案外快諾してもらえたりするのです。

こうして私は、なんとか「純資産」をプラスで回す第一歩を踏み出せました。


5. スケールを上げる

今でも、あの頃のことを思い出します。
あの頃の私は、未来の私のために、一生懸命がんばってくれました。

築40年オーバーでエアコンすら付いていない木造のボロアパートに引っ越し、保険を解約して、車を手放し、スマホを持たず、家のネットも契約しませんでした。

そうして、当時16万円程度だった手取りから、毎月5万円貯金できる生活スタイルを確立したのです。「純資産」は毎月、5万円のプラスとなりました。

そんな生活を、1年半ほど続けた時のことです。

ボーナスなどの臨時収入も全て貯金に回し、「純資産」を最大化することだけを考えて生きていました。その結果、ついに1年半で貯金100万円を達成したのです!

その時、当時の私は思いました。


「……で、なに?」


当たり前ですが、その頃の私はバリバリお金に縛られていました

本当はもっとお金を使いたかったし、会社にも行きたくありませんでした。将来的に得たい「経済的自由」のため、無理をして貯金していたのです。

そんな時、私に【富の黄金律】を教えてくれた先生が、追加でアドバイスしてくださいました。


「確かに『支出』をコントロールすることは重要だ。全ては、そこから始まる。だが、『経済的自由』を得たいなら、スケールを上げねばならない」


私のような凡人に可能性があるのは、「① 金融資産から不労所得を得る」だと思っていました。

現在の世界経済の成長率から考えれば、1億円以上を長期的に分散投資して、年間5%以上のリターンを得ることは難しくありません。

1億円の5%は500万円。それが不労所得で入れば、とりあえず働かなくても生きていけそうです。

しかし、プラス5万円のペースで貯金をし続けても、1億円貯まるまでに166年かかります。「経済的自由」を得る前に寿命が来るでしょう。

「純資産」をプラスで回すには、「支出」をコントロールすることが絶対条件です。しかし、「純資産」を最大化するには、「収入」を増やすしかないのです。

そして、その「スケールを上げる」

かつての私は、一生懸命考えました。

当時は、詐欺まがいのネットビジネスが流行り始めた頃だったので、私もそういったことをして、年間で600万円、月々の「純資産」をプラス50万円で回すのはどうか、と先生に相談しました。これなら、16年くらいで1億円の金融資産が築けます。

先生は首を横に振りました。


「心が汚れるような方法をとってはならない。それに、もっとスケールを上げられるはずだ。せめて、5年で1億作る方法を考えなさい。ちなみに私は、所持金ゼロからでも5日で作れる」


先生は真顔で、とても冗談を言っているようには見えませんでした。

そして、決して先生の「いい案」は教えてくれませんでした。「それを自分で考え、実行して、自分の力で結果を掴み取ることに価値があるのだ」と、そう仰っていました。

私は、文字通り汗水垂らして作った100万円を使い、投資やビジネスを始めました。

そのほとんどは目も当てられないほど酷く失敗し、何度も全財産を失いました。投資で初めての損切りは200万円。当然、100万円は赤字で、借金です。血の味がしました。

そうして、たくさん失敗して、何度も泣いて、その内の1つか2つが上手くいきました。

挑戦回数は10〜20回程度。打率は1割。1勝9敗の世界です。

しかし、そのたった一度の1勝が、9敗分の赤字を取り返し、トータルで大きなプラスとなりました。

挑戦なんて、そんなものです。

どんなに優秀な経営者でも、新規事業の9割は失敗します。なので、会社を辞めて人生の挑戦をしようとしている人に対して「やめとけ! 絶対に上手く行かない! ひどいことになるぞ!」と言う人は、大体正しいです。

ただし、その挑戦が10〜20回に1回は成功し、その1回で全てを黒字化できることは、多くの人が知りません。

私も、あの時、先生に「いい案」を教わっていたら、一生知らないまま死んでいたと思います。(苦笑)


6. ラスボスは、「はじまりの村」にいる

以上が、【富の黄金律】を用いた、「経済的自由」を得るためのステップです。

下記にまとめます。


① 【収入】ー【支出】=【純資産】 をプラスで回す
② そのために、【支出】をコントロールする
③ 【支出】のコントロールには、「大きな固定費を叩く」のが効果的
④ 【純資産】を最大化するため、【収入】を増やす
⑤ 【収入】を増やす時は、「スケールを上げて」考える


これまでお会いさせて頂いた多くの先人たちが、口を揃えて言っていました。「最初の1億を作るのが、一番しんどい」と。

私は、そうは思いません。

現在の私の金融資産も1億円には届きませんが、1000万円を超えた辺りから格段に資産形成が楽になりました。このまま順調に行けば、あと数年で1億は超えそうです。(※注 また失敗して泣いたら、すみません)

私にとって最もしんどかったのは、最初の50万円。それを作るために生活スタイルを変えたこと。そしてなにより、家計簿をつける習慣を身に付けることでした。

家計簿をつけられるようになることが、一番しんどかったです。

逆に言えば、家計簿さえつけられるようになれば、その先はどんどん楽になります。大きな固定費や急な出費、自分がどこでお金を無駄にしているのかがわかれば、あとは自然と改善する気になるからです。

「お金」のラスボスは、「はじまりの村」にいます。

まだレベル1で、大した装備もなく、戦う勇気さえ持てない状況で、最も強い敵を相手にしないといけないのです。

ですが、そこさえ乗り越えれば、あとはどんどん楽になります。

「お金」と向き合えば向き合うほど、「お金」と仲良くなり、「お金」に愛され、「お金」が人生から消えていきます。

もちろん、現在の私も未だにレシートを受け取り続け、毎日エクセルで家計簿をつけています。一緒に頑張りましょう。

今日よりも明日、明日よりも明後日が、より幸せで、自由で、楽しい人生になります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


7. 参考文献 (敬称略)

① ユダヤ人大富豪の教え 本田健
② 金持ち父さん貧乏父さん ロバートキヨサキ
③ 非常識な成功法則 神田昌典


8. 【おまけ】会社のクビが怖くなくなる方法

完全に余談ですが、学生の方・新社会人の方向けに、いらぬアドバイスをお送りします。

会社の奴隷になるのが嫌だったら、ぜひ「3ヶ月分の生活費を貯金する」ことをしてみてください。

私の経験上、3ヶ月あれば、大抵次の就職先は見つかります。最低でもアルバイトくらいは決まりました。

もし3ヶ月以内に次の就職先が見つからなくても、「職業訓練」という制度を使えば、さらに3ヶ月間、資格取得を目指して勉強しながら給付金を受け取ることができます。

収入がない場合、健康保険料・年金は役所で減額・免除することもできるので、手続きしてください。

前職に「雇用保険」があり、12ヶ月以上勤務していた場合は、ハローワークで手続きしてから4ヶ月目以降に「失業保険」も3ヶ月間受け取れます。

ですので、もし1年間その会社に勤務していれば、

ハローワークで手続きする→貯金(3ヶ月間)→失業保険(3ヶ月間)→職業訓練(3ヶ月間)

で、合計9ヶ月間、就職活動することができます。

「3ヶ月分の貯金」で、嫌になった会社に「辞めます!」と言う権利が買えるので、おすすめです。

もちろん、「失業保険」や「給付金」の金額は会社員時代の給料より少ないので、それで生活できるか確認しておく必要があります。

こういった状況を想定する意味でも、「支出」を抑えること、10万円くらいで生活する方法を考えておくことは、人生の大きな保険になるかもしれません。

ちなみに玖城は、正社員だけでも4回転職し(全く別の業種)、アルバイトや自営業も含めれば15種類以上の職歴を持っています。

最短の勤務期間は5日です。……社会不適合者ですね。(白目)



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集