最高の時間
中学3年生の頃、僕にも受験期があった。その当時は毎日毎日夜遅くまで塾に通って勉強をしていた。ただ朝から晩まで塾にいた訳では無く、部活やクラブチームの帰りに通っていたから遅くなっただけだ。
大体すべてのコマが終わるのは22時ごろなので、それくらいに塾を出るのが毎日だった。塾内には友人も何人かいたので、待ち合わせをして帰ることもよくあった。
その中でもほぼ毎日一緒に帰る友人がいて、その子とは今でも仲良くしている。
ここでこのnoteのタイトルにもある「最後の時間」を今から紹介する。
その友人とはどちらかが早く終われば、どちらかが自習室で待って一緒に帰るようにしていた。家の方向が同じなのは、1つの理由だがそれは特に本題には関係ない。
1番の理由は塾の下にあったコンビニだ。そこで中学生の僕らは、親からのお小遣いの中から何円かを払い、駄菓子を買って近くの公園で食べるのがきまりだった。
そして受験期というと12月から3月になるので、外はとても寒い。そんな中、コンビニで調達する「ブタメン」がさいっっっっっこうに美味かった。暖房の効いたリビングで食べるステーキの何倍も美味い。
人間はある程度回数をこなすと大抵のことであれば成長する。僕らも同様に日を追うごとに「ブタメン」の食べ始めるタイミングが完璧になっていった。
ほぼ毎日通っていたので女子高生くらいの店員さんに顔を覚えられ、「今日もブタメンなんだ~。おいしいの?」と聞かれ、まだ中学生だった僕は「すっ、すーー」と回答した。当時から店員さんとやり取りするのが好きだったようだ。
他にもいろいろな事を発見した。
①「ブタメン」と一番合う飲み物が緑茶だということ。
②残ったスープにベビースターを入れるとおかわりできること。
③「ブタメン」が美味すぎるということ。
④こんなことをしている場合じゃないということ。
紹介が遅れたが、僕がさっきから言っているのは「ブタメンとんこつ味」のことだ。とんこつ味以外は頑として「ブタメン」と認めない。
そういえば、「ブタメン」の味はとんこつと醤油しか知らない。他に何があるのだろう。
調べてみた。
“”“タン塩味‼‼”“”、“”“カレー味‼‼”“”。
……。
ああ、久々にブタメン食べたくなったな。
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