20-21シーズンローニー通信簿@冬


題名の通り今シーズンローンに修行に出ている選手たちの現在の現在位置を主に書いてきます。おまけでトップチームデビューしていないアカデミーの期待の若手を少し紹介します。


Matej Kovar マテイ・コバー

GK 20歳 チェコ

ローン先:スウィンドン・タウン(英3部)


昨シーズンU23正GKを務めたコバーはスウィンドンへのローン。自身初となるプロクラブ、1stチームへのローンで国内三部へ。当時スウィンドンの監督を務めていたリッチー・ウェレンズ(現在アカデミーに在籍するチャーリーの父)が元ユナイテッドアカデミー選手ということもあり獲得。

背番号1を与えられ開幕からゴールマウスを守り続けていた。

昇格組ということもありチームの戦績はなかなか奮わず、現在22位で降格圏。

更には11月に監督のウェレンズが退任し4部のサルフォード・シティーへ。

後任監督の下、一時的に先発を譲るがすぐにスタメンに復帰。リーグ戦19試合のうち17試合に先発している。

このままいけばいい経験を積む1年になりそうだ。


ローン成功度:◎


Joel Pereira ジョエル・ペレイラ

GK 24歳 ポルトガル

ローン先:ハダーズ・フィールド(チャンピオンシップ)

ユナイテッドのすねかじりお兄さん。モウリーニョに世代ではかなりの実力があると言われながらもローン先を転々とし未だ定位置を掴めていない。

今シーズンもハダーズ・フィールドにいくも第二GK前提のローンである。

リーグ戦1試合の出場にとどまっており(なおその1試合で4失点)またしても何も掴めず帰ってくることになりそうな予感。


ローン評成功度:×


Di'Shon Bernard ディション・ベルナルド

DF 20歳 イングランド

ローン先:サルフォード・シティー(英4部)

昨シーズンはU23でスタメン。今年は自身初のシニアフットボールへの挑戦で4部へ。

このクラブはユナイテッドと縁があり株主が92年組の6人(10%×6)とピーター・リム(40%)で構成されている。故に元ユナイテッドの選手が過去も今も結構在籍している。(現在はダロン・ギブソンとジェームズ・ウィルソンがいたりする。)

コバーの際に書いたが監督がウェレンズに変わっている。

現在18試合中9試合1G2Aとまずまず。本職のCBだけでなくDMFもやっているらしい。チームは7位で昇格PO圏内だが上も下も詰まっているので油断できない。ここから出番を増やしてほしいと思っていたら1月までのローンで草。ぜひ延長して経験を。


ローン成功度:△(延長できれば〇)


Max tayrer マックス・テイラー

DF 20歳 イングランド

ローン先:キダーミンスター・ハリアーズ(英6部)

昨シーズンは癌を乗り越えてELの帯同メンバーにも選ばれたテイラー。

今シーズンは出番確保のために6部相当のハリアーズへ。

正直6部の情報はあまりないので11試合中10試合1Gくらいしかわからない。

フットボールを楽しんでほしい。


ローン成功度:〇


Diogo Dalot ディオゴ・ダロット

DF 21歳 ポルトガル

ローン先:ACミラン(セリエA)

トップチームでの出場機会を求めて復活を目指すミランへ。

セリエでの出場機会は少ないものの、ELでは全試合フル出場1G2A。

バックアッパーとしては十分に貢献している。

今のところユナイテッドに売る意思はないようだが、来シーズンスールシャールの構想に入る活躍を見せられるか。

12月11日段階ではインタビューは英語で答えており、イタリア語はまだマスターできていない模様。個人的にはとても応援しているので頑張ってほしい


ローン成功度:〇


Aliou Traoré アリュー・トラオレ

MF 19歳 フランス

ローン先:SM カーン(仏2部)

彼も自身初のシニアフットボールへの挑戦で慣れ親しんだ出身国フランス2部のカーンヘ。

リーグ戦11試合に出場も295分しかプレイしておらず出番に恵まれていない。残り半年で何かしらの爪痕か次につながる何かを得たい。


ローン成功度:△


James Garner ジェームズ・ガーナー

MF 19歳 イングランド

ローン先:ワトフォード(チャンピオンシップ)

自信初のシーズン通してのシニアフットボールへの挑戦。

開幕から秋ごろまでは1.5軍ほどの位置づけだったが11月末ごろからスタメンに定着。とおもった矢先に監督が解任され新体制に。

新監督の下ポジションを確保できれば来シーズントップチームの構想に割って入ることができそうだ。

今季ここまで20試合3アシスト


ローン成功度:◎


Dylan Levitt ディーラン・レビット

MF 20歳 ウェールズ

ローン先:チャールトン・アスレチック(英3部)

ガーナーと同じく初のシーズン通してのシニアフットボールへの挑戦で3部へ。監督が会見で「うちの中盤は一番競争激しいポジションだよ」と言った通り、なかなかスタメンに食い込めず。リーグ戦で3試合の出場にとどまっている中で、追い打ちのコロナ陽性反応→隔離を経て戻ってきたと思ったら心肺機能に少し異常があり大苦戦。

9月にギグス監督の下A代表デビューしたレビットは果たしてここからもりかえせるか。


ローン成功度:△


Tahith Thong タヒス・チョン

FW 21歳 オランダ

ローン先:ヴェルダー・ブレーメン(ブンデスリーガ)

トップレベルでの出場機会を求めて昨シーズン残留争いとリーグで苦戦したブレーメンへのローン。ローニーの中でも1番最初に決まり8月中旬からドイツへ。

当初中々出番を貰えずに苦しんだ。「誰も得をしないローン」「親善試合専用機」などといった声もあったが、直近2試合で2アシスト。うち一つは決勝点と少し希望が見えてきた。

ペリストリやディアロなどWGの期待若手を獲得したユナイテッドを困らせるほどの選手になれるだろうか。


ローン成功度:△


Andreas Pereira アンドレアス・ペレイラ

FW 24歳 ブラジル

ローン先:ラツィオ(セリエA)

「チョンなど生ぬるい真の相互利益の無いローン」

「スールシャール被害者の会、会員登録完了」

「フロント、ペレイラ嫌い説」

「ご機嫌とりのための背番号7」

まぁ様々な言われようの酷い移籍。出場機会を求めて出ていくのは当然なのだが、期限最終日に未経験の言語圏の国へ送り付け、セリエではスタメンレベルでも買い取られるか怪しい額の買取OP付き(€2700万)。因みにエバートンがアランの獲得に使ったのが€2500万ほど。

正直ペレイラが不憫で仕方ない。案の定ほぼベンチの交代要員。

強く生きてほしい。


雑感

アカデミー改革を行いつつローンに出された1期生達。以前のアカデミーの選手ほど無計画でローン先に送られることはなくなっていると思うが、それでもクラブ側の選定はまだまだな印象。U23の主力が大量にローンで修行に出た結果、新しい才能がU23で開花したりチャンスをもらえたりと内部での嬉しい変化は起こった。

ローンに出た選手たちは殆どがシニアフットボール1年目ということもあり、苦戦していても冬にクラブに戻すのはあまり賛成できない。クラブ側がしっかり連絡をとりケアしつつプロの世界でもまれてほしい。

ただ、構想外でローンに出ている選手で出場機会に悩んでいる選手は少しでも移籍金upさせるために出番のあるクラブに行かせるのがクラブ、選手両方にとっていいだろう。


おまけ。(*'▽')

まだトップチームデビューしていない期待の若手数人紹介していくよ!


#1  Anthony Elanga アントニー・エランガ

FW 18歳 スウェーデン

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19-20シーズンのU23最優秀選手。U23の一部リーグ昇格に大いに貢献。

昨シーズン18試合で7G4A。今シーズンここまで15試合6G3A。

左を主戦場としたFW。ラッシュフォードがプレースタイル的に近いかも。


#2  Shola Shoretire ショラ・ショアタイア

FW 16歳 イングランド

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Uefa Youth League (U19)の最年少出場記録保持者(のはず)。当時14歳と10か月での出場。

ウィングを主に得意としているが、今シーズンU23でワントップでの起用もされている。さすがにU23ではフィジカル的に潰されるシーンが散見されるが、16歳という年齢を考えれば将来が楽しみである。

12試合2G2A


#3  Joe Hugill ジョー・ヒュギル

FW 17歳 イングランド

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今シーズン、サンダーランドから加入したCF。加入直後からU18、U23で出場して得点を記録。一気に注目の的に

プレースタイルとしてはエイブラハムが近いかも。ボックス内で活きるストライカー。背はあるものの空中戦を得意としている印象はない。

U23で9試合4G1A U18で4試合6G1A


#4  William Fish ウィリアム・フィッシュ

DF 17歳 イングランド

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今シーズン、メンギと共にU23でDFを統率するCB。

マグワイアのようにパワフルな守備と球出しを得意としている。

メンギ不在時にはキャプテンを務める。

今シーズンリーグ戦11試合、EFLカップ4試合すべてにフル出場している。


#5   Arnau Puigmal アルナウ・プジマル

MF 19歳 スペイン

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今シーズンU23で最も印象に残る活躍をしている1人である。

10試合7G2Aという数字もさることながら、毎試合献身的に攻守に走り回りチームを支えている。173cmと小柄ながらもエレーラのようなタフなプレーを度々見せてくれている。

17-18シーズンにエスパニョールから加入するもレビット、ガーナーの後塵を拝し、負傷したレアードの穴を埋めるためにRSBにコンバートされた時期もあったが今シーズンついにポテンシャルを発揮している。


#6  Facundo Pellistri ファクンド・ペリストリ

FW 19歳 ウルグアイ

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今シーズン、€900万ほどの移籍金でウルグアイのチームから加入したRWG。

U23で8試合3G1A。プレースタイル的にはバレンシア。ほぼ右足しか使わん。

驚くべきは語学力ですでに英語でインタビューのやりとりをしている。今シーズン中にはデビューするだろう。


#7  Hannibal Mejbri ハンニバル・メジブリ

MF 17歳 フランス

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今、ユナイテッドのアカデミーを語るならこの選手は外せないだろう。当時ユナイテッドはモナコにいた16歳のプロ経験のない若手に最大€1000万の契約を提示。

現在最もホットなアカデミープレイヤーだろう。

U23で見ているとモドリッチやコバチッチのように成長しそうだなと思わされる。ただ、現在はフィジカル差でつぶされたりと、チームで1番ファールを受けているため試合中にフラストレーションがたまり、注意やカードをもらってしまうのがよく見られる。マインドコントロールが課題の1つであろう。

今シーズン14試合3G5A


以上となります。ではまた。よいお年を

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